強姦冤罪の少年の心の傷と対比するように
皆が、物理的に傷を負っています(中絶、自傷、頭の傷)
傷の癒しとなる、赦しとしてのレイプ行為、
レイプ、被レイプの両者が葛藤する心理、
それらのストーリーを纏めるキーであるグッピー。
全てから逃げ出した少年が見つめるグッピーから
女教師と女生徒がプールで見つけるグッピー(めだか?)
「洗おうか」という女教師の言葉に、穢れの認識と克服を
「(雨が)止んだか」という少年の言葉に、全ての収束を見出すカタルシス
レイプという重い題材に縛られる事なく
人間の逞しさが一本のストーリーを生み出す顛末に心を奪われる
素晴らしい作品