マンダレイ デラックス版 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | クロエ・セヴィニー, ラース・フォン・トリアー, ローレン・バコール, ダニー・グローヴァー, ブライス・ダラス・ハワード, ウィレム・デフォー |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 14 分 |
この商品を見た後にお客様が購入した商品
商品の説明
世界を騒然とさせた『ドッグヴィル』から2年・・・。
ラース・フォン・トリアー監督「アメリカ三部作」第2弾『マンダレイ』が遂にDVD化。
鬼才ラース・フォン・トリアー監督が再び豪華キャストで描く、人間の本質に迫る衝撃の心理サスペンス!
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でカンヌ映画祭最高賞パルムドールを受賞、続く『ドッグヴィル』では、アメリカの閉鎖性と人間の姿を衝撃的な様式で描き、カンヌ国際映画祭無冠にして最大の話題作と言わしめたラース・フォン・トリアー。「アメリカには行ったことがない」と自認する彼が、アメリカの、そして世界の、最も古典的で最大の問題をテーマに、人間のエゴ、欺瞞、正義、そして愛を、見るに耐えないほどの生々しさで暴き出す。
前作『ドッグヴィル』と同様の舞台形式で描かれた作品にもかかわらず、本作が初めて上映された2005年のカンヌ映画祭で、観客はその衝撃のラストに一瞬凍りついたようになった。しかし、エンドロールが流れ始めると、場内には一斉に大きな拍手が沸く。それは、偽善や社会の矛盾をダークでシニカルに描く、ラースならではの手腕に対する賞賛の意の表明であり、本作が前作とは違った驚きに満ちていることの明らかな証明であろう。鬼才ラース・フォン・トリアーの新たな寓話は、再び世界に猛烈な反論、惜しみない賛辞の渦を巻き起こす。
※本作品のフィルムからビデオへの変換はヨーロッパで行われました。
ヨーロッパのテレビ方式では、通常1秒24コマで映写される映画が、1秒25コマで収録されます。そのため、作品の上映時間(再生時間)が短くなります。
本作品では激情公開時が139分、本DVDでは134分ですが、劇場公開版と同じ内容であり、作品をカットしているわけではありません。
●ROAD TO MANDERLAY
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー(「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」)
ブライス・ダラス・ハワード(「ヴィレッジ」)/ダニー・グローヴァー(「カラーパープル」)/ウィレム・デフォー(「プラトーン」)/ローレン・バコール(「三つ数えろ」)/クロエ・セヴィニー(「ブラウン・バニー」)
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語, 日本語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 83.16 g
- EAN : 4988102290139
- 監督 : ラース・フォン・トリアー
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 14 分
- 発売日 : 2006/10/25
- 出演 : ブライス・ダラス・ハワード, ダニー・グローヴァー, ウィレム・デフォー, ローレン・バコール, クロエ・セヴィニー
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 5.1), 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : ジェネオン エンタテインメント
- ASIN : B000H7ZWXG
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 97,617位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,341位外国のミステリー・サスペンス映画
- - 9,161位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
前作で諄(くど)い演出に懲りたニコール・キッドマンに代わり、ブライス・ダラス・ハワードが主演。
奴隷解放宣言から約70年後のアラバマ、「未だに続く差別」、「アメリカ流の民主主義原理」がテーマ。
ギャングのボスであるウィレム・デフォーが、娘グレースに言う台詞に注目。
トリアーはアメリカが嫌いなようだし、日本人も信用していないようだ。
だが、プロットは偏見に満ちているものの、吐き出される「本音」は痛快でさえあるから困ったものだ。
無垢な理想主義の脆さ、現実では通用しないことの難しさが脚本全体に鏤められている。
終盤の二転、三転は興味深いし、続篇としての一貫性も一応は保たれていると思われる。
否定的な意見、感想は多々あるだろうけれど、このシニカルな姿勢こそトリアーだから。
主人公グレースは自由、民主主義という綺麗な文句を掲げて言ってる事は学校や教科書では大正解なことです。
でも実際やってることは結果的に前の奴隷女主人とほとんど変わりません。
住民全体が生活していけるように考えれば考えるほど、もとの奴隷女主人のやっていることと大して変わらなくなり、住民の生活は自由が出来た分、前よりもちょっとひどくなってしまうという矛盾と皮肉が込められています。
そして最後には一番信頼していたティモシーに騙されていたと気づき、グレースはこの町を見限ってしまいます。
結局黒人たちを受け入れる下地の出来ていないこの国で最低限問題なく暮らしていくためには、自由や民主主義なんていう看板だけの美辞麗句は存在しないのを受け入れ、今でも実際は奴隷制度は続いているんだと認識するべきだとこの映画は言っているように感じました。
では黒人たちを受け入れる下地とは一体なんでしょう?
この物語だと黒人のティモシーの罪を許すことなのかもしれません。
つまり人を許すという寛容な心です。
人間誰でも罪を犯しますが、自分と異質な者が犯した罪ほど理解することをせずできず、許すことが出来ない気持ちが強くなる気がします。
その罪を許す無条件な寛容な気持ちというのが異質なものを受け入れる下地なのかもしれません。
まぁ神様、仏様みたいな人じゃないと無理かもしれませんが。
でも寛容すぎると人間の汚い心の部分が現れ立場が逆転して一作目のドッグヴィルのような悲劇がまた起こってしまうのかもしれません。人間というのはほんとに難しいものです。
救いのない映画ですが、とても現実的で深く納得してしまいます。
多分ないと思いますが次の三作目でちょっとでも光を見せていただけると有難いです。
マンダレイ デラックス版
こんな不愉快な話は現実世界のどこにでも未だに転がってる話
そんなものを映画にされて見たこっちはいい迷惑…少なくと自分には。
こんな映画があってもいいし、否定もしない、こういう映画が好きで楽しく観れる人もいるだろう。
でも、自分はこの映画より酷い現実を知っているし、またそれ故にこの映画からは何も得ることがない、
自分は映画に娯楽を求めているのでこういう映画を評価することもできない。
サスペンスに名を借りた学校で見せられるような教育映画みたいだと自分は感じた。
なんか映画っていうより小劇場でやってる演劇みたいな感じ。
だから中間の☆3にした、上記の通りなので星の数に意味はない。
ドッグヴィルを去った後、マンダレイという奴隷制度が廃止されたのに関わらずまだ黒人を奴隷としている町に到着する。
そこの長であるおばあさんが急に亡くなり、奴隷廃止となったが、長がいなくなった今、彼ら彼女らはどう生きたらいいのかわからない……そこで新たな生き方を教えるというストーリー。
マンダレイにある住民一人一人のことを記載された書物がある。
それは見ての通りなのか、それともそれに逆らうか……
マンダレイは比較的観やすかったです。
ただストーリーはドッグヴィルの方が面白かった。
ドッグヴィルからつづくこの作品でも、トリアー監督は私たちの普遍的価値を揺すります。ドッグヴィルでは、他人を許すことが傲慢なのか、許さないことが傲慢なのかと私たちに問いました。マンダレイでは他者に抑圧されることが自由なのかそうでないのかと問われます。監督の思考とグレースの思考はずれています。監督はこの世界に正しいことなんて何ひとつないと思っていますが、グレースは常に正しいことばかりします。そんな監督に動かされているグレースは不幸になるに決まっています。メタ的設定を使い、グレースとトリアー監督が同じ位置に立った瞬間、グレースの不幸は決まっていたように思われます。だから、この映画を見ているあいだ、私たちは常に落ちつかないきもちわるさを感じるのです。
こういう作品は最高におもしろいです。ドッグヴィルやマンダレイが気にいった人は、武田泰淳という作家の「ひかりごけ」という小説を読んでみてください。カニバリズムをテーマとしていますが、この小説でも、他人を食べることを我慢するのか、食べないことを我慢するのかという価値感がぶつかります。
ニコール・キッドマン降板を嘆く人が多いようです。実は私もそう思います。けれど、ドッグヴィルのドキュメンタリー映画、「ドッグヴィルの告白」を見てみてください。ニコール・キッドマンだけでなく、ほかの役者ももうトリアー監督の映画にはでたくないと思ったのでしょう。
それでも130分息もつかせぬ緊張感が続くのは、すごいの一言ですが。また出演者の交代も違和感はありませんでした。ただやはり、これはドッグヴィルに続くシリーズ3部作のあくまでも2作目という位置付けで見る方がいいと思います。前作を飛ばしてこちらを先に見ると魅力も衝撃も半減してしまうと思います。
前作『ドッグヴィル』の時はちょっと衝撃的でした。
その続編なのですが、残念な作品です。
書割は飽きたし、ストーリーが陳腐で稚拙です。
最後の展開もどうでもいいような話でした。
アメリカの黒人奴隷制度と民主主義について、アメリカ人にお説教するつもりだったのでしょうか。
それにしては底が浅い。
そう言えば、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』もつまんなかった。
とは言うものの、ラース・フォン・トリアーは気になる監督で、好きな作品もいくつかあります。