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Mの物語 [DVD]

4.1 5つ星のうち4.1 10個の評価

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新品 中古品
DVD 通常版
¥438
DVD 通常版
¥1,539
DVD 通常版
¥1,759
フォーマット 色, ワイドスクリーン, ドルビー
コントリビュータ クリスティーヌ・ロラン, アンヌ・ブロシェ, ニコル・ガルシア, オリヴィエ・クリュヴェイエ, エマニュエル・ベアール, ベッティナ・キー, イエジー・ラジヴィウォヴィッチ, マルティーヌ・マリニャク, パスカル・ボニゼール, ジャック・リヴェット, マティアス・ユンク 表示を増やす
言語 フランス語, 日本語
稼働時間 2 時間 30 分

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登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • 言語 ‏ : ‎ フランス語, 日本語
  • EAN ‏ : ‎ 4907953018853
  • 監督 ‏ : ‎ ジャック・リヴェット
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ワイドスクリーン, ドルビー
  • 時間 ‏ : ‎ 2 時間 30 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/10/27
  • 出演 ‏ : ‎ エマニュエル・ベアール, イエジー・ラジヴィウォヴィッチ, アンヌ・ブロシェ, オリヴィエ・クリュヴェイエ, ニコル・ガルシア
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), フランス語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
  • 販売元 ‏ : ‎ ファインフィルムズ
  • 生産者 ‏ : ‎ マルティーヌ・マリニャク
  • ASIN ‏ : ‎ B000HA4E0K
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 10個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
10グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年10月16日に日本でレビュー済み
『Mの物語』・・・原題は『マリーとジュリアンの物語』。
『北の橋』も同じくマリー(ビュル・オジェ)とジュリアン(ピエール・クレマンティ)。本作と直接つながるわけではないけれど、この2つの名にジャック・リヴェットは何かこだわりがあるのかもしれない。

「ジュリアン」「ジュリアンとマリー」「マリーとジュリアン」「マリー」・・・4つの小見出しに沿って進む本作(マリー:エマニュエル・べアール、ジュリアン:イエジー・ラジヴィオヴィッチ・・アンジェイ・ワイダ『大理石の男』に出演)。シンプルなオープニング・クレジットに車の走行音の入るリヴェットの世界、リヴェットのパリ。そこに夢や死の世界が入り込む・・・

撮影は流麗なトラベリングの名手、ウィリアム・リュプシャンスキー(オタール・イオセリアーニ作品など)。
自然光の美しい公園のベンチにはごくふつうのおじさんのジュリアン。殺気のようなものを纏ったマリーが登場。夢から現実へと変わり、独りカフェに佇むジュリアン。
再び路上に現れたマリーと約束を交わす日常的な光景、会話もごくふつうのタッチ・・・が、ジュリアンが次に会う(この役にとてもよく似合うクール・ビューティな)アンヌ・ブロシェは「マダムX」と名乗る。どこか謎めくマリー、そしてマダムXとはいったい何者? どうもジュリアンはマダムXを「ゆすって」いるようだが、その不慣れで素人的なのをマダムXが逆に突っ込む(こういう枝葉のようなものが加わったりまた途中を省いて語るところもあり、リヴェベットは少し物語がつかみにくいかもしれませんが、ストーリーはちゃんとありしかもサスペンス的で事件が絡む)。

リヴェットの映画にはパリ郊外の古い味わいのある家よくが使われていて、本作も時計職人ジュリアンの家がとても魅力的(美術はイオセリアーニ作品と同じマニュ・ド・ショビニ)。広い庭は緑豊かで朝食シーンのテラスの雰囲気もいいし、だだっ広く寒々しく(拷問具のようとマリーの言う)中の機械が見える大きな時計がゴロゴロするジュリアンの仕事場も面白い。飼い猫のネヴァモアが気にしている2Fはジュリアンの前の彼女が残していった物がそのままのところにマリーがやって来る。何かに追い詰められた感じやボヘミアン的な生活感はあるけれど、前半はまあふつうに愛の生活が始まるという感じもありますが・・

<ネタバレあります>
生と死の入り混じる世界でのマリーの「立ち位置」が徐々に見えて来る中でマリーとジュリアンはとても濃厚に愛し合い、後半は異様なムードにも・・・けれど、「マリーがどういう経緯でジュリアンをターゲットとして蘇ろうとしたのか?」に深く関係する愛のシーンであることや、マリーはジュリアンを愛してしまったため、当初の目的「彼を犠牲にして彼の命を自分がもらう」ことを果たせなくなってしまう煮詰まった愛であるところに、(異様であっても)こういうシーンの説得力があるように思えてなりません。

ここにマダムXへの「ゆすり」の件が浮上。(大時計の中に隠してあるのを猫がマリーに教える)「3つのゆすりの品」に加えて「手紙」も返してと言うマダムXに「手紙は知らない」と言うジュリアン。ドサクサに紛れて「10倍にするぞ!」と法外なゆすり代金をふっかけ交渉決裂しそうになっていたこの件。マダムXからの☎︎に出たマリーはこういうことに意外なほどテキパキした才能を見せ「ゆすり」の件はスムーズに進展。問題の手紙をマダムの妹アドリエンヌ(Bettina Kee)がマリーに渡すシーンの、まるでエイジェント物のような速やかなサスペンス感もうれしい。

そうこうするうち、本来の目的の「期日」が迫るがジュリアンへの愛に阻まれ突き進めず煩悶するマリーの様子に不信がつのるジュリアン(イエジー氏の繊細な表情に注目)。マリーについて調べるうちに辿り着いたマリーのかつての住居を、海坊主(あるいは入道)のような大家さん(←この異貌の俳優さんはイオセリアーニ作品の常連の方)に説明されながら見せてもらう戦慄のシーン。マリーがジュリアンの家の2Fにしつらえていた怪しいインテリアと相似のこの部屋の驚愕の事実の恐怖に、彼の表情演技の頂点を見ることができます。

目的遂行をとまどうマリー。「このままではジュリアンもマリーも最悪なことになる」ビスケットの缶の絵のような装飾の部屋(現実にはない不思議空間サロン)に現れたアドリエンヌはマリーに向かって、「どうしてもジュリアンを犠牲にできないならあとは「禁じ手」しかないわね・・・」と、個人的にはすごく嬉しくなってしまう「禁じ手ポーズ」を見せてくれますがマリーは即座に禁じ手はNon! と言う(「禁じ手」とは、ジュリアンの記憶からマリーに関することを消してしまう代わりに、彼の命もマリーの命も存続🉑というもの)。
これについてはラスト10〜15分の鮮やかリヴェットの演出を実際に見ていただくのがいちばん!
マリーの気持ちが痛いほどわかる(し、ほんとに痛そうなシーンもあるが怖くはない、美しい涙と血の滲む愛の物語なのですが・・・「禁じ手」にはリヴェットの皮肉が、そのあとのジュリアンの「ひとこと」にはリヴェットの「いじわる」が表れているようで、マリーがもしかしたら可哀想かもしれない)。

<補足>
マダムXと妹アドリエンヌの確執がこの物語のとっかかり。
どうしても姉に負けてしまう妹アドリエンヌの、姉への嫉妬(だけでなく、もっと親しみたいという思いが複雑に絡んでいるが)と、どんな手でも勝ちたいという気持ちから策略的な手紙を姉に出す(これが結局悲劇的に作用したと思う)。アドリエンヌは自分の「蘇り」と同時に姉への「ゆすり」を目論み、ゆすりの実行人としてジュリアンを選んだ(その理由は示されていない)。
これとは別に、一年前に一度出会っただけのマリーの「蘇り」にも利用されたジュリアン。2つの「蘇り」がジュリアンを挟んで(「ゆすり」の件を編み込みながら)展開し、片方は生の勝利。もう一方は生の世界には全く秘密の内に、死が反転した生のようなものが存在することになるのかもしれない・・・そんな「禁じ手」の物語・・・なのか?
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
若い女性と年老いた男性。。
ごめんなさい、あまり好みではありませんでした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 素性の分からない美しい女性マリーと、中年の時計技師ジュリアンとの恋愛物語。原題はそのまんま”マリーとジュリアンの物語”です。公園で1年ぶりに再会をした2人は激しくお互いを求め愛し合います。といってもそれまでは恋人でもなんでもなかったのですが。。。
 マリーは所々で奇妙な言動をして、ジュリアンを困惑させますが、中盤以降彼女の真実が徐々に明らかになっていき、目が離せなくなります。
 ただ、ラストまで見ても、なぜマリーがジュリアンに惹かれたのかがよく分からなかったです。。。(それが星5つにできなかった理由です)分かる人がいたら教えて欲しいのですが(笑)
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年2月23日に日本でレビュー済み
よくわからないままの150分は結構しんどかった。
が、しかし古い大時計に囲まれ時を刻む音の中、愛を交わす男と女の姿
そして、ミステリアスな魅力全開のエマニュエル・ベアール
よくわからないけけど、惹かれるものがある。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『美しい諍い女』のコンビなので期待して購入しました。エマニュエル・べアールの小悪魔ぶりはピッタリですが、ストーリーがちょっとわかりにくかったです。現実と幻想の境が混在しているのでもう少し整理したフォームの方が良かったかも・・『ランジェ公爵夫人』、『美しい諍い女』の方が展開がわかりやすく緊張感があるのでそちらの方がいいかもしれません。主人公の時計職人の片思いの話かと思っていたのですが、まさかのラストでした。日本の『雨月物語』などの影響があるのでしょうが、消化不良の気がします。題材としては悪くないのですが、リヴェット監督らしさがもっと出ていたらと思います。とはいえエマニュエル・べアールの魅力を楽しめるので、☆印をプラスしました。一番旬の彼女を見れる作品のひとつです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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