ライダーズはアルバムごとに傾向が違うので、熱心なファンの間でも好き嫌いがハッキリしていると思われ、ベスト盤の選曲はとても難しいと思う。
一応万遍なく30年間のアルバムから選ばれているが、クラウンレコードによる制作であるので、特に彼らの70年代ー80年代初頭の作品からの選曲が多い。
シングル盤が中心に選ばれているが、だとすると、名曲エレファント(アルバム未収録)がないのはなぜだろうと思う。
特筆すべきは特にディスク2の音質が圧倒的に素晴らしいことで、めまいがするほど。たとえば、アニマルインデックスのHQCD盤よりも、
こっちの方が遥に音圧もあり、音質もクリアである。Frou Frouのイントロのトランペットとギターが圧倒的な迫力で迫ってくる。
おもしろいのは、“ダイアモロンズトリビューン”から選ばれていないこと。このアルバムからはシングルもないし、ライブで取り上げられる“モロンズランド”も異質な迫力に満ちており、ベスト盤にはあわなかったのだろう。
全般的にはお奨めです。 全編鈴木慶一のボーカルが聴けます。