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ククーシュカ ラップランドの妖精 [DVD]

4.4 5つ星のうち4.4 15個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD [DVD]
¥293
DVD 通常版
¥1,010
フォーマット 色, ドルビー, ワイドスクリーン, 字幕付き
コントリビュータ ヴィクトル・ブィチコフ, アンニ=クリスティーナ・ユーソ, ヴィッレ・ハーパサロ, アレクサンドル・ロゴシュキン
言語 フィンランド語, ロシア語
稼働時間 1 時間 44 分

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商品の説明

第24回モスクワ国際映画祭最優秀監督賞ほか全5部門独占受賞
第27回トロント国際映画祭正式出品 第46回サンフランシスコ国際映画祭観客賞

【INTRODUCTION】
魔法の土地、ラップランドを知っていますか?森と湖に囲まれた北欧・フィンランド。 ムーミンやサンタクロースでもなじみがあるこの国のもっとも北の地方をラップランドと呼ぶ。 夏には白夜が続き、燃えるように色づく短い秋を経て、冬にはあの美しいオーロラが降りそそぐ、 神秘的な自然の豊かさに満ちたネイチャーランドだ。そのラップランドに昔から暮らしているのがサーミの人々。 彼らはフィンランド語とは違う現地の言葉サーミ語を話し、雄大な自然の下でトナカイを育て、湖で魚を漁りながら暮らしている。 2人の男たちを救うためにサーミ人のアンニが起こす魔法のような出来事も、自然とともに生きる彼女によってラップランドで起こる からこそ信じられるのかもしれない。

【STORY】
フィンランド最北の地ラップランドで、ロシア軍とドイツ軍、 そして自国の領土回復のためドイツに同盟していたフィンランド軍が戦っていた頃のこと。平和主義者である フィンランド軍の狙撃兵ヴェイッコは、戦争への非協力的態度に怒った戦友らによって罰としてドイツの軍服を 着せられた上、鎖で大岩に繋がれたまま置き去りにされてしまう。だが数日間の格闘の末、彼はなんとか身をふ りほどき、足かせをはめたまま安全な場所を求めて歩き出した。足かせと格闘中のヴェイッコを見ていた人物がいた。 秘密警察に逮捕されたロシア軍大尉イワンだ。軍法会議へと連行される途中、イワンは味方の誤爆によって重傷を負う。 その近くを通りかかったのが、ラップランドに暮らす女アンニだ。彼女は重傷のイワンを自分の小屋まで運び、看病してやることにする。 一方、足かせをはずす道具を探し歩いていたヴェイッコもアンニの家に行き当たる。ヴェイッコは、敵軍に捕まることを避けるため、 当面アンニの家に留まることにする。自分の小屋にかくまってやることにした彼女にとって2人は敵ではなく、ただの男たち。 ところが、それぞれが互いにフィンランド語、ロシア語、サーミ語しか理解することができなかった。 こうして、言葉のコミュニケーションはまったくとれないまま、3人のユーモラスでちょっと不思議な暮らしが始まった。 敵同士として対峙する男たちも人なつこいアンニのおかげで心をほぐされていく。だがある日のこと、事件が起こる……。

【STAFF&CAST】
監督・脚本:アレクサンドル・ロゴシュキン
出演:アンニ=クリスティーナ・ユーソ ヴィッレ・ハーパサロ ヴィクトル・ブィチコフ

【特典】
●メイキング映像●TVスポット(5種類)&日本版劇場予告編
●フィンランドの美しい自然を堪能できるスチール・ギャラリー

【ディスク仕様】
本編104分+特典映像/片面1層/MPEG 2/COLOR/16:9ビスタサイズ/ 音声1 1:フィンランド語・サーミ語・ロシア語(5.1chドルビーデジタル)/ 字幕1 1:日本語字幕

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ フィンランド語, ロシア語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
  • EAN ‏ : ‎ 4571169961366
  • 監督 ‏ : ‎ アレクサンドル・ロゴシュキン
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ドルビー, ワイドスクリーン, 字幕付き
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 44 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/11/3
  • 出演 ‏ : ‎ アンニ=クリスティーナ・ユーソ, ヴィッレ・ハーパサロ, ヴィクトル・ブィチコフ
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 販売元 ‏ : ‎ video maker(VC/DAS)(D)
  • ASIN ‏ : ‎ B000HXE3I0
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 15個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
15グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 第2次大戦下のフィンランド領ラップランドで、フィンランド兵とソ連兵という敵同士の2人(もっとも両人ともに自国の軍から追放された厄介者)が、独り暮らしをするサーミ人の女性に救われ、3人による奇妙な共同生活が始まる。言葉の通じない3人が、ちぐはぐなやりとりを繰り返しながら、サーミの女性(アンニ)を介在者として、フィンランド兵(ヴェイッコ)とソ連兵(イワン)が互いに対して徐々に心を開いていくという筋書きのドラマ。ストーリーがしっかりしているし、笑いやユーモアもあり、純粋に楽しめた。

 この映画を見ていて、第2次世界大戦中、そういえばフィンランドは枢軸国側だったんだなあと改めて認識した(そうせざるを得ない事情があったことも事実)。フィンランドは、19世紀初頭から約1世紀にわたって帝政ロシアに支配され、1917年に独立するも、1939年11月にスターリン治下のソ連軍がフィンランドに侵入、第2次世界大戦を通じてフィンランドはソ連と戦火を交え、徹底抗戦するも、最終的にはカレリア地方を含め国土の10%以上を失ってしまった。

 フィンランドは戦後も長くソ連との“友好路線”を採ることを強いられ、非共産圏という立場は維持したものの、ソ連に配慮してNATOやECといったいわゆる西側の枠組みには与しなかった(EUに加盟したのはソ連崩壊後の1994年のことで、NATOには現在も加盟していない)。そのためフィンランド国民はロシア(ソ連)に対して複雑な感情をもっている。

 この映画は、ロシア人監督によって製作されたロシア映画なので、フィンランド側のそうした機微に触れられているわけではないが、フィンランド兵ヴェイッコとソ連兵イワンが、互いに猜疑心や敵対心をもちつつも、一方では理解や友情も芽生えてくるといったシーンを見てて、フィンランドとロシアの国同士の関係を暗示しているなあと思った次第である。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
単館上映で観た名作をライブラリーに。フィンランドラップランドの風景が美しい!
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心に残るいい映画です。特典映像も付いていてこの映画をより深く理解することができます。ただし、以前見たDVDと比べてなんとなく素人がダビングしたように、画像が荒いというか色褪せているという感じがしました。もしかしたら勘違いかもしれません。
2009年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もし、字幕がなかったら、彼らの置かれた不安と緊張とが、さらに迫って感じられたかも知れません。

敵味方、複雑な戦況、そして、たった一人暮らす女性と荒んだ生活に疲れ果てた男たち、と、人間としてぎりぎりまで追い詰められた三人なのに、不思議な明るさに満ちています。テーマは愛、だけれど、それを希望、と言う人があってもかまわない、と、監督が話しています。

日本語の副題は「ラップランドの妖精」ですが、あくまでも人間の物語なんじゃないか、と。一人は死刑同然の処分を受けたフィンランド兵、もう一人は軍法会議にかけられるところだったロシア兵、で、ロシア語版の副題だという「雛を育てたカッコー」というのは、この、二人の仲間からさえ見捨てられた男たちを救った女性、のことなのです。

戦争、特に森の中の地上戦、という過酷で重いテーマがリアリスティックに描かれている一方で、アンニ、という、湖のほとりで昔ながらの暮らしを守るサーミ人の未亡人を通じて、女性というものの存在―聖、性そして生―の意味が、見た人の心に問いかけられるのではないかとも思います。

サーミ語はほんとうに魔法の呪文のようです。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年1月15日に日本でレビュー済み
フィンランドの原住民であるサーミ人のアンニがとてもユニークで素敵な女性でした。
夫が兵にとられて以来、4年間男なしの生活をしていたので、この2人の紛れ
込んできた男性たちに欲情しちゃうんですが、それがまた素直で可愛くて♪
それに、彼女は自然とともに生きていて、ちゃんと自給自足の生活が
できるし、人としても素晴らしかったです。

寒い厳しい冬も、ちゃんと乗り越えられるように準備をしなくちゃいけないし
日々の糧も自分でなんとかしなくちゃいけないし、まるで医者のように
怪我も病気も自然にあるもの(ハーブとか)と祈祷(?)で治しちゃうし
スーパーウーマンでした。

3人が3人ともまったくお互いの言葉が全くわからないのに、こんな生活も
できるんだなぁ~って思ったし、案外言葉なんて通じなくともいいじゃない、と
思ったりしました。 その噛み合わなさが笑えたりするんですよね~。
が、その言葉が通じなかったことで、ある悲劇も起こったり・・・。

ラップランド地方の雄大な自然の美しさにも目を魅かれました。
ラストも、おぉ!と思うことがあるんですが、私は結構現実的なので?!
見ている途中で、もしかしてこういうことが起こるのでは・・・と
想像したりしてました。
戦争映画でもあり、根底には戦争って悲惨、戦争なんてだれも望んでない、という
ことが流れてる作品なんですが、悲惨な様子をほとんど出さず、ユーモアを交え
上手くまとめてあったと思いました。
2009年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大地に根をはって生命力あふれる女性。
自分の本能や生命に自然にしたがって生きる、器量の大きさに感銘。
インテリフェミニストの頭でっかちな自立論だとか、
自己陶酔、自己実現おばさんだとか、
ふきとばしてしまう。

私はこういう人を理想にしたいな。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年1月27日に日本でレビュー済み
 言葉が通じない3人の心が次第に通じ合っていく過程は、理屈抜きに素晴らしかった。
 私たちにも自分以外の二人の言葉がわからないように、それぞれ一ヶ国語だけしか字幕スーパーが出ないシステムを入れてくれれば、さらに一人一人に感情移入しながら鑑賞できたように思う。

 このジャケットは絶対にやってはいけない。まるで「猿の惑星」と同じ。一番美味しいところを出しちゃダメでしょう?!
 ジャケットも予備知識もなしに鑑賞した私は、本当に不幸中の幸いを味わったと思う。
 タイトルも完全ファンタジーと誤解されるようでナンセンスだと思う。
 宣伝担当って本当に大変だと思う(笑)

 ロシア映画の撮影の仕方は他にない特徴があるように感じる。
 この映画に満足された方に、同じロシア映画「シベリアーダ」を推薦したい。
 
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年4月2日に日本でレビュー済み
次女がなんとなく観たくなったといってツタヤで借りてきたDVD。
結果的に大正解。
アレクサンドル・ロゴシュキン監督。104分,2002年,久しぶりのロシア映画である。

第二次世界大戦末期,スカンジナビア最北の地,ラップランドではロシア軍,ドイツ軍,そしてドイツと同盟を結んでいたフィンランド軍が戦っていた。
(フィンランドが大戦中ナチスと同盟していたなんて知らなかったです)
フィンランド軍の狙撃兵ヴェイッコは,打ち続く殺し合いに嫌気がさし,戦闘を放棄すると表明した。
怒った戦友らから意地悪されてドイツの軍服を着せられた上(ロシア軍の標的となりやすくするため),鎖で大岩に繋がれたまま置き去りにされる。
その頃,ロシア軍大尉イワンは反体制派との濡れ衣を着せられて秘密警察に逮捕され,軍法会議にかけられるため車で護送中,
味方の戦闘機に誤爆され瀕死の傷を負うが,その地にひとり暮らす女性アンニ(アンニ=クリスティーナ・ユーソ)に一命を取り留められる。

奮闘数日自力で鎖を解き放ったヴェイッコもまた,アンニの棲み家の戸を叩き,奇妙な3人暮らしが始まった。
ヴェイッコが岩に括りつけられた鎖を熱し,冷やし,岩を砕いていく不釣り合いに長いシーンは,この話の全体を象徴している。
面白いのは,この3人(名前のある登場人物はこの3人だけ)が,お互いの言葉をぜんぜん解さないのに,言いたいことを平気で自分の言葉で投げつけあうところだ。
通じると思っているからこその振る舞いと考えるべきか,
それとも「自己主張」が疑問なしに受け入れられている風土の影響か。
いずれにせよ,奇妙なキャッチボールが成立して,3人はかりそめの運命共同体をつくる。
われわれ日本人なら言葉が通じないと知ったら,手振り身振りをもっと多用するだろうし,
相手の言葉をどうにか理解しようと単語を一つ一つ照合させてゆく作業を始めるだろうに。
彼らは大声で怒鳴りあい,破顔一笑し,エッチなことも(これはわからないのをいいことに)呟くのである。
ここらへん,いいな。

アンニは生身の女であり,肉欲を抑圧しない。
同時にアンニは巫女でもある。

アンニをめぐる三角関係を背景として,言葉の通じないことが誤解を生んでイワンに撃たれたヴェイッコを,アンニはその地の伝習にならってサルベージする。
それはトナカイの皮を張った団扇太鼓に同じ動物の角でどんどんと打ち鳴らす音,耳元で犬の遠吠えをまねた声を聞かせ続けること。
からだをさすり,繰り返しオオーンと喉をふるわせるアンニの表情は美しい。
アンニは見事にヴェイッコの魂をよびもどす。
しかしフィンランドの死出の旅路は日本の三途の川か賽の河原のイメージと同じでうれしくなってしまう。
アンニは逞しい「聖娼」だ。

ククーシュカ(Kukushka)は英語だとThe Cuckoo,鳥のカッコー。
劇中アンニが,
「アンニ」っていうのは周りからの愛称なの。ホントは「ククーシュカ」っていうの「狙撃兵」って意味よ
−とヴェイッコに複雑な笑みを浮かべて説明するシーンがある。
Cuckooには,「変人,正気でない人」という意味があるが,もう一つカッコーには託卵という習性がある。
DVDの表紙にあるように,アンニは託卵ではなく獲卵して,ヴェイッコから二人の子どもを勝ち得ている。
「カッコー」に「狙撃兵」という意味は見つからなかったから,これはアンニのユーモアだろう。
無粋な解釈を拒む強度のある作品。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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