ブラックサバスを脱退したばかりのオジーのソロとして、衝撃的なデビューとなったこの作品。
今回同時発売となった“ダイアリー・オブ・ア・マッドマン ライヴ・エディション ”と共に、
こちらもファンにとっては涙なくして聴けない作品です。
後にはランディーの死・・・印税のトラブルによるベース&ドラムの完全差し替え等々・・・
2ndアルバムと共に今でも話題に事欠かないこの超名作が今回は嬉しいことに未発表音源をプラスし、
なおかつリズム隊はボブ・ディズリーとリー・カースレイクのオリジナル音源での復活です。
2002年のリズム隊差し替えリマスタリング盤と同様に、ランディーのギターパートがクリアーになっています。
明らかに不自然だった“アイ・ドント・ノウ”冒頭の効果音も、ばっちりオリジナルに戻っています。
流麗なピッキングによるボブの芸術的ベースは、ランディーの乾いたギターサウンドと
オジーの中〜高音域のボーカルライン、そしてクラシカルな雰囲気漂う曲にしっくりときます。
また、マイク・ボーディンの差し替えドラムはハイハットの音がメタリックでやや耳障りでしたが、
オリジナルのリー・カースレイクだとその辺がバランス良く安心して聴けます。
(10) ユー・ルッキン・アット・ミー、ルッキン・アット・ユー:
〜ランディーがかつてクワイエット・ライオット時代に書いた “Breaking Up Is A Heartache ”を
上手にアレンジした佳曲。ギターソロの部分が結構好きです。
(11) グッバイ・トゥ・ロマンス (2010ギター&ヴォーカル・ミックス):
〜オジーのボーカルとランディーのギターパートのみのMixですが、あまり物足りなさを感じさせません。
これほどまでに心に響く美しい旋律の曲だったのかと、改めて感激してしまいます。
(12) RR(Randy Rhoads guitar solo):
〜わずか1分そこそこのランディーのギターソロ。ライヴでも弾かれていないフレーズの数々に、
またしても胸がしめつけられました。
あれから約30年の年月を経て、まさかこんな音源が新たに聴けるとは思ってもいなかったので感慨もひとしおです。
かつての企画物LP“ジ・アザー・サイド・オブ・オジー”にも収録されていた“You Said It All”の
ライヴバージョンも収録されていればさらに完璧でしたね。