「巨乳」「爆発」を"売り"とし、前作に続き、メガホンを取ったドリュー・シダリス監督
による "シダリス流ガールズ・アクション" 第9弾。父アンディ・シダリスの転機作と
なる『
マリブ・エクスプレス
』から数えて10作目にあたる作品。
『
ピカソ・トリガー/殺しのコードネーム
』(3作目)から出演し、『
スパイ・エンジェルス
』
(5作目)以降は常にヒロインたちをサポートしつつ、ラブシーンの常連だったブルース・
ペンホールが、本作にて見納めです。
「爆発」シーン数は前作『
ピカソ・トリガー エネミー・ゴールド指令
』と比べても
さほど変わりはないものの、もう1つの"売り"であるお色気指数は上がっており、
ジュリー・ストレイン、シリーズ初登場で且つ最終作まで出演することになる
ジュリー・K・スミス、また、サマンサ・フィリップス3人のペントハウス・ペット
に加え、プレイメイトのウェンディ・ハミルトンの4人をメインとして、他の女優陣
も惜しげもなくヌードを披露します。
さて、本作の特徴として、前作同様、主な舞台の場が海ではなく「森」、善玉より
悪役女優陣の活躍ぶり、シリーズ中少なめなバトルシーン数、定番だったコミカル
要素は辛うじて"ラジコン"のみ復活・・・といつものノリではないので、海を舞台に
ビキニを着てドンパチやるハチャメチャ感満載の"シダリス映画"好きの方には正直
オススメしにくいです(笑)
これは、前作から息子ドリューが試みている「まともな"シダリス映画"」づくり?に
起因しているものかと思われますが、父アンディが培ってきた"観客が楽しめる?
演出"を活かしつつ、脚本で勝負した気がします。実際、いつものツッコミたくなる
ような荒唐無稽なシーンは思った程少なく、ご都合主義な部分はあるにせよ、
伏線回収も怠っていなく、油断をしていたせいか「なるほど」と納得する部分もあり、
その結果、思っていたより楽しめてしまいました(笑)
"シダリス映画"自体甲乙つけるような作品ではなく、"まともなB級映画"とも当然の
如く言い難いのですが、少なくとも本作は、"B級映画の凡作"レベルには到達した
のではないでしょうか。
あくまで、自分のようにシリーズを何作も観続けて"シダリス映画"に食傷気味という
かなり希少な方にのみオススメします(笑)
◆映像特典について
【アンディ&ジュリー】では、ジュリー・ストレインがいつも通り無意味に胸を出し、
【ジュリー・K・スミス スペシャル】では彼女のヌードが堪能出来ます。
【撮影ロケーションについて】は低予算映画ならではの内容となっており、
【スタッフ・インタビュー】では、起用する女優のチェックポイントをアンディが
語ってくれますが、「そんなもんなの?」とツッコミを入れたくなる内容です。
ただ、ワーナーから出ている他の"アンディ・シダリス コレクション"を購入させる
目的の為か、【アクションシーン解説】【セクシーシーン解説】は
『
ピカソ・トリガー リーサル・エンジェルス [DVD
]』の解説になっています。