Amazonレビュー
01. だったん人の踊り
02. ラルゴ ~交響曲第9番「新世界より」
10. 恋はみずいろ
7作目の新作『ラルゴ』完成。日本発の新しいクラシックへ。
"クラシック曲を新アレンジで、そしてア・カペラで歌う"というそのコンセプト、そして何よりもその美しいハーモニーが話題となり、2001年11月のデビュー以来、常に高い評価を受け続けている女性クラシック・ア・カペラ・グループ=アンサンブル・プラネタ。今までの合唱のイメージとは違う、新鮮なアレンジと個性を生かしたヴォーカル・アンサンブル、そしてその透明感溢れる歌声で、多くの人々を魅了してきました。
世界でも類を見ない独自の世界を追求するこのグループは、既に6枚のアルバムをリリース、新作を発表する度にクラシック・チャート上位に顔を出すなど、日本を代表するクラシック・アーティストの一つとなるに至りました。
この新作『ラルゴ』は、今までグループが体現してきた宗教的・禁欲的な美しさをコンセプトにするのではなく、よりヒューマンな"温かさ"と"柔らかさ"をテーマに作られました。今作ではいつにも増して有名なクラシック楽曲が並んでいますが、他にも「浜辺の歌」のように日本語での歌唱は初めてのことですし、クラシック的なアプロ-チでアレンジされた「恋はみずいろ」などフレンチ・ポップスにも取り組んでいます。結果、アルバム全体として非常に柔らか味のあるものに仕上がりました。
また、スタジオジブリDVD・男鹿和雄監督作品『種山ヶ原の夜』の挿入歌である「牧歌」(宮沢賢治作詞・作曲)が、特別収録されています。
■SACDハイブリッド盤
【アーティストについて】
バッハ、シューベルト、ショパン...、誰もが耳なじみのあるクラシックの名曲や、「グリーンスリーヴス」「アメイジング・グレイス」など人気のヨーロッパの民謡に、新しく現代風のスタイリッシュなアレンジを施し、"ア・カペラ"のスタイルで時代を越えた世界観を作り出しているグループが、このアンサンブル・プラネタです。
クラシックの世界で通常"ア・カペラ"といえば、少年・少女合唱団など大人数の合唱、もしくは古楽系のアンサンブルが多く、少人数の女性でクラシック曲を新しいアレンジにて、それもア・カペラで歌うといったグループは日本でも海外でも非常に稀有なものです。さらにアンサンブル・プラネタは、クラシックやオペラに多いベル・カント唱法ではなく、ノン・ヴィブラートを多分に取り入れ、今までの合唱のイメージとは違う独特の響きと独自の新しいアンサンブル・スタイルを展開してきました。彼女達のアンサンブルは"天上の歌声"とも譬えられ、多くの方々から感嘆と賞賛の声を頂いております。
メンバーの他に、このプロジェクトのキーパーソンとして、プロデュースとアレンジを全て手掛ける書上奈朋子(かきあげなほこ)の存在が挙げられます。最近では"クラシカル・クロスオーバー"もしくは"クロスオーバー・クラシック"とも呼ばれるジャンルが日本の音楽シーンで市民権を得ていますが、彼女はそのシーンの第一人者とも言え、日本のみならず海外からも非常に高い評価を受けています。アンサンンブル・プラネタの"マジック"も、グループと書上奈朋子との見事なコラボレーションによる結果であるとも言えるでしょう。
アンサンブル・プラネタは今までに7枚のアルバムをリリース(最新作は2006年11月発売の『ラルゴ』)していますが、そのどれもが非常に高い評価を頂き、新作が発売される度にクラシック・チャートの上位に顔を出しております。また、これまで、数多くのテレビ/ラジオ番組に出演し大きな反響を呼ぶ他、現在放送中のアラクス「ノーシン」など、多くのテレビCMソングで彼女達の楽曲が使用されています。またスペイン映画『キャロルの初恋』のイメージソングのほか、スタジオジブリDVD『種山ヶ原の夜』のサントラも担当しました。さらにグループは演奏活動も活発に行っており、全国各地ホールでのコンサートに加え、愛・地球博(愛知万博)やその他の多岐に亘るイベント出演などを通して、生の歌声と感動を多くの方々に届けてきております。2006年には、韓国や香港などの海外公演でも大きな成功を収めるなど、その活動の幅を確実に拡げています。
クラシック・ファンの方も、そうでない方も、ぜひアンサンブル・プラネタの音楽に耳を傾けてみて下さい。
アルバム収録の全曲が聴けるサイトはこちら
http://www.pcmusic.jp/ensembleplaneta/disco/index.html