新井白石に始まる、江戸時代のオランダ語研究の歴史を概観した一冊。やや専門的な内容まで含め、幕末明治までの発展の様子が詳細にうかがえる。
興味深いのは「分詞」などの現代の文法用語の原型が見られたり、「完了形」に戸惑う様子がうかがえることだ。今日のわれわれはすでに先人の轍を歩むことができるが、初めて西洋の言語に格闘する彼らはそんなことはできない。その必死に立ち向かう姿には畏敬の念を抱く。
幕末明治に第一外国語の座は英語に譲り渡すが、その後の近代化の素地を準備したのは蘭学に他ならない。今の我々の英語学や言語学とて彼らの努力の土台の上に成り立っているのだ。
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日本におけるオランダ語研究の歴史 (1985年) -
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