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マッカーシズム (1984年) (岩波文庫) 文庫 – 1984/1/17

3.4 5つ星のうち3.4 8個の評価

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B000J78IC6
  • 発売日 ‏ : ‎ 1984/1/17
  • 言語 ‏ : ‎ 英語
  • カスタマーレビュー:
    3.4 5つ星のうち3.4 8個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2010年10月24日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    冒頭に、「本書はリチャード・ロービア『マッカーシズム』(原題「上院議員ジョン・マッカーシー」)の翻訳である」と書いてあるが、意味が分からない。「マッカーシズム」というのは翻訳の際につけた題名で、『上院議員ジョン・マッカーシー』の翻訳である、というのが正しいだろう。
    したがって、「マッカーシズム」についての本ではなくて、マッカーシーについての本であり、全体にマッカーシーへの罵倒めいた文言が並んでいるが、マッカーシズムそのものの、要するにマッカーシーにそういうことをさせたメカニズムが分からない。こういう中途半端なものが岩波文庫に入るのはどうも不思議である。訳文はうまい。
    14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2010年2月5日に日本でレビュー済み
     1950年代前半のアメリカで社会に混乱を与えたという「マッカーシズム」とはよく聞く言葉だが、この文庫はその語源であるウィスコンシン州選出の上院議員ジョセフ・マッカーシーの来歴を含め、彼がアメリカ連邦議会内外でどのようなことを行ったのかを詳しく記述した労作。

     彼が何をしたのか? という問いの答えは短く言えば、すさまじいと形容できるほどの人身攻撃を証拠も根拠も示さず、法的権限もないのにひたすら続けて大きな人気を得た、ということだろう。支離滅裂な言動で瑣末な過失を大げさに取り上げ、政策については語らず、人身攻撃に徹し、建設的な意見を一切述べない。しかし彼は少なくない支持を得た。なぜか?

     著者はマッカーシー個人の愛嬌のほかに、その理由の一つを「多重虚偽」と呼んでいる。虚偽が多すぎると、個々の事柄に反論を試みてもきりがなく、標的にされた人は虚偽の流布によって失墜したイメージを回復できないということで、弱い立場におかれた者をやり込めるマッカーシーの振る舞いに快哉を叫んだ人たちがいたのだという。この場合、「多重虚偽」で使われている原理は論理学でいう「無実の証明は不可能だ」という原理にも通じる。疑おうとすれば際限なく疑うことが出来るため、無実の証明は原理的に不可能だ、ということ。そこから刑法でいう推定無罪の原則が導き出される。マッカーシーはそんな論法を無意識に逆用した、と読める。

     そんな彼の意見を受け入れた人たちについても著者は考察を付していて、「自由からの逃走」で示されていた権威主義的パーソナリティを持つ人たち、敵の敵は味方という考えで支持した人たちも指摘されているが、必ずしも予断を持っていなかった人たちにも好感を持たれた理由として、興味深い分析を紹介している。アメリカ精神が「事実崇拝」に陥っていたとするのだ。それは既定の「事実のシンボル」を事実そのものとして受け入れたがる心性のことをいい、事実と称されるものが、実際にどこで本当は何があったのかに関する全体的情報や、その主張を正当化するための証拠・根拠のないただの「事実のシンボル」であることを、マッカーシーの演説を聞く人が実際に注意深く確かめなかったことで事実と信じ込んでしまったのだという。

     今読むと非常に示唆を与えてくれる一冊。
    21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2017年4月13日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
     マッカーシズムがトランプ現象に似ているかと思い読みました。
     レッテル張り、平気でつくうそなどは、両者共通です。読んでいて気分が悪くなります。
     マッカーシズムには「反共」という民衆から大統領まで逆らい難い意識が共有されていました。しかしトランプには、大多数の国民に共有されている価値観がありませんので、マッカーシズムのような悲劇にはならないと思いました。(追記2020.Nov.)今となっては明らかですが、トランプの資質の問題ではなく、彼が選ばれたアメリカ社会の分裂が問題だったのですね。その亀裂が深められ、それを修復することが著しく困難な事態に陥ってしまいました。
     むしろ、安倍自民党政権は、日本会議などの復古的原理主義者を閣僚として抱え、彼らの考え方を公然と支持しています。スキャンダルまみれになりながら、復古主義者が政権を運営している光景は、マッカーシズムどころかナチズムに似た雰囲気を感じます。過半数を超える支持率と、ネットや書店の一角にあふれる嫌韓嫌中を追い風として、跳梁跋扈しているわけです。ジャーリズムも批判力を失い政権を助けています。
     かつてのマッカーシズムの根底にある「反共」の代わりに、現在の日本では現状の矛盾を過去への回帰で解決できるだろうという単純なデマゴギーが支配層から少なからぬ国民のあいだで共鳴しているように思います。教育勅語の肯定・靖国参拝・明治憲法賛美・集団的自衛権・特定秘密保護・先制攻撃できる「自衛隊」、日本会議や右翼的経済人・官僚の跳梁跋扈。批判を拒否する政治家の厚顔無恥。質の悪い毒がだんだんと全身に回っていく危険性を強く感じます。
     現状に不満を持ち傷つけられたと感じる人たちは、物事を極端に単純化した耳障りの良いポピュリズム政治を支持し、尖閣や核・ミサイルの危機で安倍政権を支持しています。ナチズム・マッカーシズムのような状況になる危険性を危惧します。私たちは政治過程を理性的に批判し、また歴史をきちんと学ぶ必要を感じます。
     トランプ現象を理解しようと思ったら、安倍政権の危険性を認識するに至ったという次第でした。
    18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2012年7月4日に日本でレビュー済み
    なぜマッカーシーがあのような言動を行ったのかよく考えてみる必要がある。マッカーシーの経歴を調べるといろいろ面白い。。。
  • 2011年6月28日に日本でレビュー済み
    マッカーシーについて書かれた本ですが、実質的にはコメディーになっています。(トリックスター マッカーシー)
    文章も上手で非常に楽しいです。
    他の方まじめなレビューを見ると伝わらないと思い書いておきます
    9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2005年12月26日に日本でレビュー済み
     1950年から1953年にかけて、アメリカ合衆国内で共産主義者に対するすさまじいほどの追求が行われた。その中心にいたのが上院議員のマッカーシー。彼は何をし、何をもたらしたのか。

     この本は、マッカーシーの動機や、信条、政治姿勢をジャーナリストの立場から報告するもので、そのときアメリカ合衆国社会に何が起きていたかについての情報は乏しい。書かれた時が1959年だから、その時期の読者は社会に何が起きていたのかはよく知っていたのだろうと思う。

     自分が期待した内容とは異なっていたが、アメリカ合衆国的民主主義の弱みと、結果的に時間はかかったものの自浄力を発揮する基本的な強みを語る意味で、また州選出の上院議員というものがどのような存在であるのかを示す意味で、民主主義がどう機能するかの具体事例を知ることができたのは良かった。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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