著者は日本IBMの人。なのでコンピュータ(電子計算機)の歴史かと思いきや、コンピュータは全く出てこない。まずは古代メソポタミアの人々がどのように数を数えていたか、と言うところから始まる。さらに古代ギリシャや古代マヤの人々がどういう計算用具でどのように計算していたかなど非常に巨視的な視点で計算機の歴史が語られる。
西洋ではパスカルの計算機、日本では「矢頭良一の自働算盤」まで語られたところで終わる。チャールズ・バベッジもENIACもフォン・ノイマンも出てこないので注意が必要だ。
目次
第一話 数えることの起源
第二話 世界最古の計算用具
第三話 ネピアの計算機
第四話 パスカルの計算機
第五話 わが国最古の計算用具
第六話 国産最初の計算機
本文は図版がとても多く、楽しみながら読み進めることが出来た。昔の人は十二進数とか二十進数とか複雑な数え方をしていたのだなあと思う。他にも「へえ、そうなんだ」と思うことが色々紹介されていて楽しめる。例えば「table」が「表」と「卓」と2つの意味を持っているのはなぜかなど、計算の歴史をなぞりながら物事や言葉の由来を知ることが出来る。
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登録情報
- ASIN : B000J7D90M
- 出版社 : 岩波書店 (1983/6/20)
- 発売日 : 1983/6/20
- 言語 : 英語
- 新書 : 178ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,508,237位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,787位岩波新書
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