昭和３０年代、子ども文化を豊かにしてくれた、漫画家たちの偉大な楽屋がトキワ荘だった。
その頃の、赤裸々な日記を中心として、漫画家たちの対談や、その頃の記録写真で補ったものだ。
恋愛や、食べるための借金、映画を見たり、野球をしたり、仕事のためには徹夜をしたりした。
そのころの若者と共通するところと、平均よりだいぶ貧しい暮らしと、それに反比例する大きな夢があった。
日記には何を食べどんな夢を見たかまで書いてある。表紙に手塚治虫を頂点に１０人の似顔絵がある。すごいメンバーだった。読んで漫画家の秘密をたくさん知ったような気になった。
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