1974年に牧神社から出た単行本『味覚幻想−ミステリー文学とガストロノミー』の改題・文庫化。
食事について、ミステリを中心に語ったもの。しかし、思ったほどはミステリとからんでこない。むしろ、食べ物にまつわる不思議な話、変わったエピソードを語った本というべきか。吸血鬼、トゥール・ダルジャン、肉芝などについても出てくる。古今東西の食について語った本と位置づけるべきか。
とはいえ、名探偵、毒殺、著者の翻訳事情についても。
じっくりと読みごたえのある本。
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