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新戦争論―“平和主義者"が戦争を起こす (1981年) (カッパ・ビジネス) 新書
英語版
登録情報
- ASIN : B000J7Y9QA
- 言語 : 英語
- Amazon 売れ筋ランキング: - 787,333位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 54,311位新書
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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5 星
日本人のための戦争論・・・ウクライナ侵攻継続中の2022.5にも再読
本書が表題を改め再版されることを契機に、改めて手元の本書を読みなおした。30年以上前に購入、拝読した本書であるが、内容は全く色あせておらず、言い換えれば日本の国民の安全保障に対する認識は進んでいるようで、実はあんまり変わってないことに気づかされた次第。クラウゼビッツの戦争論などとより、日本人にとって今読むべき「戦争論」は本書である。文筆明瞭軽快この上なし。分かりやすい。他のレビューにあるとおり、日本の平和主義者がいかに危険で無責任なものかを悟らせてくれるし、そもそも戦争自体が国際紛争解決の制度の一つであることを教えてくれる。その他、改めて気づいたことをメモったところ次のとおり。 個人の信念の合計が必ずしも国家の意思とはなり得ない。経済活動しかりで、個人を富ます貯蓄は社会全体を貧しくする(ケインズ)し、私利私欲追求という悪徳の発揮が市場の予定調和で最大多数の最大幸福という美徳を達成する。 真の軍国主義者は、どうしても負ける戦争だとわかったら何としてでも阻止し絶対開戦しないもの。 ラインラント(ライン川のフランス側の地帯)中立=ドイツ領として残すが軍隊を入れてはならない。→ヒットラーは、ここにイチかバチかで、フランス政変中に進駐し、この大成功で反ナチもハイル・ヒットラーに転向させた。 何事でも取り組む相手を過小評価してはいけない。 「戦争とは、国際紛争解決の一手段・制度である。」(オルテガ)・・・不戦条約ではこれを禁止し、自衛戦争は可、としたが、そもそも自衛戦争も紛争解決のためにするものだから本来は同じもの。こういう分類は混乱を招き学問の進歩も妨げる良くないこと! 戦争は国際紛争解決手段であり、敵兵を殺すことはそれ自体が目的ではない。戦争をなくすためには、戦争以上に合理的な制度を確立しなければならず、戦争だけやめると戦争以上に悲惨な世の中に! 戦争も平和も「制度」であり努力の体系。 犬猫は戦争しない。 ソ連の対日参戦は、事前に中立条約の破棄通告はあったが、条約の効力が完全に消滅する前に戦争に入った。条約違反と非難することにも理由はある。ソ連は、中立条約の基本的前提が消滅したと主張。 戦争は、原因も経緯もなく突如として勃発するものではない。 国際紛争の恒常化=国際社会が自家中毒を起こす。法的不安定委の病的な雰囲気が広がる、∴紛争は解決されるべし! ソ連人にとって、日本が全満州をとることはとりすぎ。満州事変前までは南満州に限定されていたのに・・・。 北方四島は①日本が実力行使する、②ソ連の気が変わる、の二つしか理論的にはない。②を導くため、外交的に常に圧力をかけつつ気長に待つしかない。こちらはソ連人が住む一方、本来の日本人が住んでいない。返ってきた沖縄とは全く違うことを肝に銘じておくべき。 個人レベルで、畑の境界線が30㎝違っても血の雨降るような喧嘩に。人間の土地に対する本能的な執着があり、領土紛争は感情的になるもの。 竹島・尖閣は死活的ではないから放っておくことができる。 日清も日露も朝鮮問題が原因=日清戦争は、袁世凱が清軍を率いて韓国に入り韓国の独立が危うくなったから日本が軍事力を行使した。ロシアが決して朝鮮にはいらないなら満州はロシアにくれてやっても・・・という状況であった。 先の戦争なしでは、日本は満州や中国の利権を諦められなかった。戦いそして負けて一つの体制転換ができた、ここに異議を見出さは見いださざるを得ない。 人生は、その時点で最善と思ったものにできるだけの努力を傾注すべきもの。この原則を否定することは、人生をそもそも無意味で無駄と割り切るのと同じ。 建前と実態の乖離は崩壊を招く。①ローマ共和制は直接民主主義以来の伝統で選挙はローマに赴いて行うことを原則としていたが、大きくなって実質的に無理に。シーザーは「これは問題だ」と気づいていたが、真面目だけど頭の悪いブルータスは理解できず、シーザーの動きを「野心」と誤解して殺してしまった。②清は何千年の歴史の中で朝貢外交という絶対損となる方式をとり、何があっても皇帝という世界の中でのNO1という建前で生きていた。 国連はユニバーサルなものではなく、事務総長も、国家の行政庁に比してVIPにあらず。 国連の本質=WWII後の国際新秩序を維持すること。 国際社会の歴史=地上における政治的権力の配分の変更の歴史 全会一致の原則=全員に拒否権を与えること 中世栄えたポーランドが弱くなったのは、議会が全会一致で能率良く意思決定ができなかったからだとされる。ーーーーーーウクライナ侵攻継続中の2022.5にも再読しての気づきーーーーーーーーーー-戦争は、突然発生するものではなく、事前に原因となる何らかの国際紛争が存在し、-戦争の危険を冒しても、相手の要求を飲めない場合に戦争となり、それまでにどんな不合理な相手の要求でも飲めるなら飲んで紛争解決はなされているので戦争にはならない。∴敵が突然攻めてきたら全面降伏するのだ、というのは論理的にはあり得ない、言葉の遊戯。-中立国として不偏の姿勢を貫くにはそれなりの実力がないと貫けない原則-一国の国防政策とは、とりあえず数年から10年ぐらい先までの実力をしっかり固めること!それより先のことなんて誰にも分からない!-戦争は、高度に文明的な制度(何かの目的を達成するための枠組み)であり、その目的は国際紛争の解決-かつて日本は、戦争なしで当時の満州や中国での利権を放棄する用意はなく、死闘の後だからあきらめられた。
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2024年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この世には戦争を論じる本は数々あれど、これに勝るものはないと思います。日本人なら必ず手に取って読むべきです。
2022年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦争とは制度
平和も制度
なるほど感心しました
さすが、小室直樹です
平和も制度
なるほど感心しました
さすが、小室直樹です
2016年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有史以来の人間の歴史は、戦争の歴史である。
過去35世紀の間において、世界平和の時代はわずかに二百幾十年。つまり、残り三千二百幾十年は、戦争の時代だ。(1940年2月2日、斎藤隆夫『支那事変処理に関する質問演説』を参考)
何よりも先に、我々はその事実を重く受け止めることが必要である。
「戦争反対」と叫ぶだけでは、むしろ逆効果だ。また、「平和憲法があるから、日本人はそれに殉じます」という態度も、およそ建設的ではない。《そう簡単に自殺させられるか!》である(1981年9月3日、田中角栄『青年研修会での演説』より)
日本が独立国であろうとするならば、また、日本国民を守るためには、自衛権を持たねばならない。アメリカ合衆国の軍隊や国際連合に、どうして頼れるだろう?いや、頼ることなど出来ないのだ。
小室直樹による本書の問題提起は、実に本質をついている。我々は、ここから、戦争についての議論を始めよう。
『痛快!憲法学』9章では、ミスリード気味だった、9条1項(ケロッグ=ブリアン協定)&2項(非武装と交戦権放棄)についての議論も、『新戦争論』では、論旨に乱れがない。
表題のせいで、本書の批判するような「お粗末な平和主義者」の手に取られないであろうことが、大変残念だ。
この本は決して戦禍を期待するような内容ではない。「戦争をなくす」とは、一体どういうことなのか、その意味を問いただすのが、この本である。
駄文長文失礼しました。
過去35世紀の間において、世界平和の時代はわずかに二百幾十年。つまり、残り三千二百幾十年は、戦争の時代だ。(1940年2月2日、斎藤隆夫『支那事変処理に関する質問演説』を参考)
何よりも先に、我々はその事実を重く受け止めることが必要である。
「戦争反対」と叫ぶだけでは、むしろ逆効果だ。また、「平和憲法があるから、日本人はそれに殉じます」という態度も、およそ建設的ではない。《そう簡単に自殺させられるか!》である(1981年9月3日、田中角栄『青年研修会での演説』より)
日本が独立国であろうとするならば、また、日本国民を守るためには、自衛権を持たねばならない。アメリカ合衆国の軍隊や国際連合に、どうして頼れるだろう?いや、頼ることなど出来ないのだ。
小室直樹による本書の問題提起は、実に本質をついている。我々は、ここから、戦争についての議論を始めよう。
『痛快!憲法学』9章では、ミスリード気味だった、9条1項(ケロッグ=ブリアン協定)&2項(非武装と交戦権放棄)についての議論も、『新戦争論』では、論旨に乱れがない。
表題のせいで、本書の批判するような「お粗末な平和主義者」の手に取られないであろうことが、大変残念だ。
この本は決して戦禍を期待するような内容ではない。「戦争をなくす」とは、一体どういうことなのか、その意味を問いただすのが、この本である。
駄文長文失礼しました。
2014年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「戦争」を無くすということを突き詰めていくと必ず、「戦争の本質」ということに直面する。
本当に「平和」を願うからこそ、人類が誕生して以来、途切れることのない「戦争」を認めなければならない。
これが30年前に書かれた本とは思えない。 全ての日本人必読の本。
本当に「平和」を願うからこそ、人類が誕生して以来、途切れることのない「戦争」を認めなければならない。
これが30年前に書かれた本とは思えない。 全ての日本人必読の本。
2018年8月13日に日本でレビュー済み
本書が表題を改め再版されることを契機に、改めて手元の本書を読みなおした。
30年以上前に購入、拝読した本書であるが、内容は全く色あせておらず、言い換えれば日本の国民の安全保障に対する認識は進んでいるようで、実はあんまり変わってないことに気づかされた次第。クラウゼビッツの戦争論などとより、日本人にとって今読むべき「戦争論」は本書である。文筆明瞭軽快この上なし。分かりやすい。
他のレビューにあるとおり、日本の平和主義者がいかに危険で無責任なものかを悟らせてくれるし、そもそも戦争自体が国際紛争解決の制度の一つであることを教えてくれる。その他、改めて気づいたことをメモったところ次のとおり。
個人の信念の合計が必ずしも国家の意思とはなり得ない。経済活動しかりで、個人を富ます貯蓄は社会全体を貧しくする(ケインズ)し、私利私欲追求という悪徳の発揮が市場の予定調和で最大多数の最大幸福という美徳を達成する。
真の軍国主義者は、どうしても負ける戦争だとわかったら何としてでも阻止し絶対開戦しないもの。
ラインラント(ライン川のフランス側の地帯)中立=ドイツ領として残すが軍隊を入れてはならない。→ヒットラーは、ここにイチかバチかで、フランス政変中に進駐し、この大成功で反ナチもハイル・ヒットラーに転向させた。
何事でも取り組む相手を過小評価してはいけない。
「戦争とは、国際紛争解決の一手段・制度である。」(オルテガ)・・・不戦条約ではこれを禁止し、自衛戦争は可、としたが、そもそも自衛戦争も紛争解決のためにするものだから本来は同じもの。こういう分類は混乱を招き学問の進歩も妨げる良くないこと!
戦争は国際紛争解決手段であり、敵兵を殺すことはそれ自体が目的ではない。戦争をなくすためには、戦争以上に合理的な制度を確立しなければならず、戦争だけやめると戦争以上に悲惨な世の中に!
戦争も平和も「制度」であり努力の体系。
犬猫は戦争しない。
ソ連の対日参戦は、事前に中立条約の破棄通告はあったが、条約の効力が完全に消滅する前に戦争に入った。条約違反と非難することにも理由はある。ソ連は、中立条約の基本的前提が消滅したと主張。
戦争は、原因も経緯もなく突如として勃発するものではない。
国際紛争の恒常化=国際社会が自家中毒を起こす。法的不安定委の病的な雰囲気が広がる、∴紛争は解決されるべし!
ソ連人にとって、日本が全満州をとることはとりすぎ。満州事変前までは南満州に限定されていたのに・・・。
北方四島は①日本が実力行使する、②ソ連の気が変わる、の二つしか理論的にはない。②を導くため、外交的に常に圧力をかけつつ気長に待つしかない。こちらはソ連人が住む一方、本来の日本人が住んでいない。返ってきた沖縄とは全く違うことを肝に銘じておくべき。
個人レベルで、畑の境界線が30㎝違っても血の雨降るような喧嘩に。人間の土地に対する本能的な執着があり、領土紛争は感情的になるもの。
竹島・尖閣は死活的ではないから放っておくことができる。
日清も日露も朝鮮問題が原因=日清戦争は、袁世凱が清軍を率いて韓国に入り韓国の独立が危うくなったから日本が軍事力を行使した。ロシアが決して朝鮮にはいらないなら満州はロシアにくれてやっても・・・という状況であった。
先の戦争なしでは、日本は満州や中国の利権を諦められなかった。戦いそして負けて一つの体制転換ができた、ここに異議を見出さは見いださざるを得ない。
人生は、その時点で最善と思ったものにできるだけの努力を傾注すべきもの。この原則を否定することは、人生をそもそも無意味で無駄と割り切るのと同じ。
建前と実態の乖離は崩壊を招く。①ローマ共和制は直接民主主義以来の伝統で選挙はローマに赴いて行うことを原則としていたが、大きくなって実質的に無理に。シーザーは「これは問題だ」と気づいていたが、真面目だけど頭の悪いブルータスは理解できず、シーザーの動きを「野心」と誤解して殺してしまった。②清は何千年の歴史の中で朝貢外交という絶対損となる方式をとり、何があっても皇帝という世界の中でのNO1という建前で生きていた。
国連はユニバーサルなものではなく、事務総長も、国家の行政庁に比してVIPにあらず。
国連の本質=WWII後の国際新秩序を維持すること。
国際社会の歴史=地上における政治的権力の配分の変更の歴史
全会一致の原則=全員に拒否権を与えること
中世栄えたポーランドが弱くなったのは、議会が全会一致で能率良く意思決定ができなかったからだとされる。
ーーーーーーウクライナ侵攻継続中の2022.5にも再読しての気づきーーーーーーーーーー
-戦争は、突然発生するものではなく、事前に原因となる何らかの国際紛争が存在し、
-戦争の危険を冒しても、相手の要求を飲めない場合に戦争となり、それまでにどんな不合理な相手の要求でも飲めるなら飲んで紛争解決はなされているので戦争にはならない。∴敵が突然攻めてきたら全面降伏するのだ、というのは論理的にはあり得ない、言葉の遊戯。
-中立国として不偏の姿勢を貫くにはそれなりの実力がないと貫けない原則
-一国の国防政策とは、とりあえず数年から10年ぐらい先までの実力をしっかり固めること!それより先のことなんて誰にも分からない!
-戦争は、高度に文明的な制度(何かの目的を達成するための枠組み)であり、その目的は国際紛争の解決
-かつて日本は、戦争なしで当時の満州や中国での利権を放棄する用意はなく、死闘の後だからあきらめられた。
30年以上前に購入、拝読した本書であるが、内容は全く色あせておらず、言い換えれば日本の国民の安全保障に対する認識は進んでいるようで、実はあんまり変わってないことに気づかされた次第。クラウゼビッツの戦争論などとより、日本人にとって今読むべき「戦争論」は本書である。文筆明瞭軽快この上なし。分かりやすい。
他のレビューにあるとおり、日本の平和主義者がいかに危険で無責任なものかを悟らせてくれるし、そもそも戦争自体が国際紛争解決の制度の一つであることを教えてくれる。その他、改めて気づいたことをメモったところ次のとおり。
個人の信念の合計が必ずしも国家の意思とはなり得ない。経済活動しかりで、個人を富ます貯蓄は社会全体を貧しくする(ケインズ)し、私利私欲追求という悪徳の発揮が市場の予定調和で最大多数の最大幸福という美徳を達成する。
真の軍国主義者は、どうしても負ける戦争だとわかったら何としてでも阻止し絶対開戦しないもの。
ラインラント(ライン川のフランス側の地帯)中立=ドイツ領として残すが軍隊を入れてはならない。→ヒットラーは、ここにイチかバチかで、フランス政変中に進駐し、この大成功で反ナチもハイル・ヒットラーに転向させた。
何事でも取り組む相手を過小評価してはいけない。
「戦争とは、国際紛争解決の一手段・制度である。」(オルテガ)・・・不戦条約ではこれを禁止し、自衛戦争は可、としたが、そもそも自衛戦争も紛争解決のためにするものだから本来は同じもの。こういう分類は混乱を招き学問の進歩も妨げる良くないこと!
戦争は国際紛争解決手段であり、敵兵を殺すことはそれ自体が目的ではない。戦争をなくすためには、戦争以上に合理的な制度を確立しなければならず、戦争だけやめると戦争以上に悲惨な世の中に!
戦争も平和も「制度」であり努力の体系。
犬猫は戦争しない。
ソ連の対日参戦は、事前に中立条約の破棄通告はあったが、条約の効力が完全に消滅する前に戦争に入った。条約違反と非難することにも理由はある。ソ連は、中立条約の基本的前提が消滅したと主張。
戦争は、原因も経緯もなく突如として勃発するものではない。
国際紛争の恒常化=国際社会が自家中毒を起こす。法的不安定委の病的な雰囲気が広がる、∴紛争は解決されるべし!
ソ連人にとって、日本が全満州をとることはとりすぎ。満州事変前までは南満州に限定されていたのに・・・。
北方四島は①日本が実力行使する、②ソ連の気が変わる、の二つしか理論的にはない。②を導くため、外交的に常に圧力をかけつつ気長に待つしかない。こちらはソ連人が住む一方、本来の日本人が住んでいない。返ってきた沖縄とは全く違うことを肝に銘じておくべき。
個人レベルで、畑の境界線が30㎝違っても血の雨降るような喧嘩に。人間の土地に対する本能的な執着があり、領土紛争は感情的になるもの。
竹島・尖閣は死活的ではないから放っておくことができる。
日清も日露も朝鮮問題が原因=日清戦争は、袁世凱が清軍を率いて韓国に入り韓国の独立が危うくなったから日本が軍事力を行使した。ロシアが決して朝鮮にはいらないなら満州はロシアにくれてやっても・・・という状況であった。
先の戦争なしでは、日本は満州や中国の利権を諦められなかった。戦いそして負けて一つの体制転換ができた、ここに異議を見出さは見いださざるを得ない。
人生は、その時点で最善と思ったものにできるだけの努力を傾注すべきもの。この原則を否定することは、人生をそもそも無意味で無駄と割り切るのと同じ。
建前と実態の乖離は崩壊を招く。①ローマ共和制は直接民主主義以来の伝統で選挙はローマに赴いて行うことを原則としていたが、大きくなって実質的に無理に。シーザーは「これは問題だ」と気づいていたが、真面目だけど頭の悪いブルータスは理解できず、シーザーの動きを「野心」と誤解して殺してしまった。②清は何千年の歴史の中で朝貢外交という絶対損となる方式をとり、何があっても皇帝という世界の中でのNO1という建前で生きていた。
国連はユニバーサルなものではなく、事務総長も、国家の行政庁に比してVIPにあらず。
国連の本質=WWII後の国際新秩序を維持すること。
国際社会の歴史=地上における政治的権力の配分の変更の歴史
全会一致の原則=全員に拒否権を与えること
中世栄えたポーランドが弱くなったのは、議会が全会一致で能率良く意思決定ができなかったからだとされる。
ーーーーーーウクライナ侵攻継続中の2022.5にも再読しての気づきーーーーーーーーーー
-戦争は、突然発生するものではなく、事前に原因となる何らかの国際紛争が存在し、
-戦争の危険を冒しても、相手の要求を飲めない場合に戦争となり、それまでにどんな不合理な相手の要求でも飲めるなら飲んで紛争解決はなされているので戦争にはならない。∴敵が突然攻めてきたら全面降伏するのだ、というのは論理的にはあり得ない、言葉の遊戯。
-中立国として不偏の姿勢を貫くにはそれなりの実力がないと貫けない原則
-一国の国防政策とは、とりあえず数年から10年ぐらい先までの実力をしっかり固めること!それより先のことなんて誰にも分からない!
-戦争は、高度に文明的な制度(何かの目的を達成するための枠組み)であり、その目的は国際紛争の解決
-かつて日本は、戦争なしで当時の満州や中国での利権を放棄する用意はなく、死闘の後だからあきらめられた。
本書が表題を改め再版されることを契機に、改めて手元の本書を読みなおした。
30年以上前に購入、拝読した本書であるが、内容は全く色あせておらず、言い換えれば日本の国民の安全保障に対する認識は進んでいるようで、実はあんまり変わってないことに気づかされた次第。クラウゼビッツの戦争論などとより、日本人にとって今読むべき「戦争論」は本書である。文筆明瞭軽快この上なし。分かりやすい。
他のレビューにあるとおり、日本の平和主義者がいかに危険で無責任なものかを悟らせてくれるし、そもそも戦争自体が国際紛争解決の制度の一つであることを教えてくれる。その他、改めて気づいたことをメモったところ次のとおり。
個人の信念の合計が必ずしも国家の意思とはなり得ない。経済活動しかりで、個人を富ます貯蓄は社会全体を貧しくする(ケインズ)し、私利私欲追求という悪徳の発揮が市場の予定調和で最大多数の最大幸福という美徳を達成する。
真の軍国主義者は、どうしても負ける戦争だとわかったら何としてでも阻止し絶対開戦しないもの。
ラインラント(ライン川のフランス側の地帯)中立=ドイツ領として残すが軍隊を入れてはならない。→ヒットラーは、ここにイチかバチかで、フランス政変中に進駐し、この大成功で反ナチもハイル・ヒットラーに転向させた。
何事でも取り組む相手を過小評価してはいけない。
「戦争とは、国際紛争解決の一手段・制度である。」(オルテガ)・・・不戦条約ではこれを禁止し、自衛戦争は可、としたが、そもそも自衛戦争も紛争解決のためにするものだから本来は同じもの。こういう分類は混乱を招き学問の進歩も妨げる良くないこと!
戦争は国際紛争解決手段であり、敵兵を殺すことはそれ自体が目的ではない。戦争をなくすためには、戦争以上に合理的な制度を確立しなければならず、戦争だけやめると戦争以上に悲惨な世の中に!
戦争も平和も「制度」であり努力の体系。
犬猫は戦争しない。
ソ連の対日参戦は、事前に中立条約の破棄通告はあったが、条約の効力が完全に消滅する前に戦争に入った。条約違反と非難することにも理由はある。ソ連は、中立条約の基本的前提が消滅したと主張。
戦争は、原因も経緯もなく突如として勃発するものではない。
国際紛争の恒常化=国際社会が自家中毒を起こす。法的不安定委の病的な雰囲気が広がる、∴紛争は解決されるべし!
ソ連人にとって、日本が全満州をとることはとりすぎ。満州事変前までは南満州に限定されていたのに・・・。
北方四島は①日本が実力行使する、②ソ連の気が変わる、の二つしか理論的にはない。②を導くため、外交的に常に圧力をかけつつ気長に待つしかない。こちらはソ連人が住む一方、本来の日本人が住んでいない。返ってきた沖縄とは全く違うことを肝に銘じておくべき。
個人レベルで、畑の境界線が30㎝違っても血の雨降るような喧嘩に。人間の土地に対する本能的な執着があり、領土紛争は感情的になるもの。
竹島・尖閣は死活的ではないから放っておくことができる。
日清も日露も朝鮮問題が原因=日清戦争は、袁世凱が清軍を率いて韓国に入り韓国の独立が危うくなったから日本が軍事力を行使した。ロシアが決して朝鮮にはいらないなら満州はロシアにくれてやっても・・・という状況であった。
先の戦争なしでは、日本は満州や中国の利権を諦められなかった。戦いそして負けて一つの体制転換ができた、ここに異議を見出さは見いださざるを得ない。
人生は、その時点で最善と思ったものにできるだけの努力を傾注すべきもの。この原則を否定することは、人生をそもそも無意味で無駄と割り切るのと同じ。
建前と実態の乖離は崩壊を招く。①ローマ共和制は直接民主主義以来の伝統で選挙はローマに赴いて行うことを原則としていたが、大きくなって実質的に無理に。シーザーは「これは問題だ」と気づいていたが、真面目だけど頭の悪いブルータスは理解できず、シーザーの動きを「野心」と誤解して殺してしまった。②清は何千年の歴史の中で朝貢外交という絶対損となる方式をとり、何があっても皇帝という世界の中でのNO1という建前で生きていた。
国連はユニバーサルなものではなく、事務総長も、国家の行政庁に比してVIPにあらず。
国連の本質=WWII後の国際新秩序を維持すること。
国際社会の歴史=地上における政治的権力の配分の変更の歴史
全会一致の原則=全員に拒否権を与えること
中世栄えたポーランドが弱くなったのは、議会が全会一致で能率良く意思決定ができなかったからだとされる。
ーーーーーーウクライナ侵攻継続中の2022.5にも再読しての気づきーーーーーーーーーー
-戦争は、突然発生するものではなく、事前に原因となる何らかの国際紛争が存在し、
-戦争の危険を冒しても、相手の要求を飲めない場合に戦争となり、それまでにどんな不合理な相手の要求でも飲めるなら飲んで紛争解決はなされているので戦争にはならない。∴敵が突然攻めてきたら全面降伏するのだ、というのは論理的にはあり得ない、言葉の遊戯。
-中立国として不偏の姿勢を貫くにはそれなりの実力がないと貫けない原則
-一国の国防政策とは、とりあえず数年から10年ぐらい先までの実力をしっかり固めること!それより先のことなんて誰にも分からない!
-戦争は、高度に文明的な制度(何かの目的を達成するための枠組み)であり、その目的は国際紛争の解決
-かつて日本は、戦争なしで当時の満州や中国での利権を放棄する用意はなく、死闘の後だからあきらめられた。
30年以上前に購入、拝読した本書であるが、内容は全く色あせておらず、言い換えれば日本の国民の安全保障に対する認識は進んでいるようで、実はあんまり変わってないことに気づかされた次第。クラウゼビッツの戦争論などとより、日本人にとって今読むべき「戦争論」は本書である。文筆明瞭軽快この上なし。分かりやすい。
他のレビューにあるとおり、日本の平和主義者がいかに危険で無責任なものかを悟らせてくれるし、そもそも戦争自体が国際紛争解決の制度の一つであることを教えてくれる。その他、改めて気づいたことをメモったところ次のとおり。
個人の信念の合計が必ずしも国家の意思とはなり得ない。経済活動しかりで、個人を富ます貯蓄は社会全体を貧しくする(ケインズ)し、私利私欲追求という悪徳の発揮が市場の予定調和で最大多数の最大幸福という美徳を達成する。
真の軍国主義者は、どうしても負ける戦争だとわかったら何としてでも阻止し絶対開戦しないもの。
ラインラント(ライン川のフランス側の地帯)中立=ドイツ領として残すが軍隊を入れてはならない。→ヒットラーは、ここにイチかバチかで、フランス政変中に進駐し、この大成功で反ナチもハイル・ヒットラーに転向させた。
何事でも取り組む相手を過小評価してはいけない。
「戦争とは、国際紛争解決の一手段・制度である。」(オルテガ)・・・不戦条約ではこれを禁止し、自衛戦争は可、としたが、そもそも自衛戦争も紛争解決のためにするものだから本来は同じもの。こういう分類は混乱を招き学問の進歩も妨げる良くないこと!
戦争は国際紛争解決手段であり、敵兵を殺すことはそれ自体が目的ではない。戦争をなくすためには、戦争以上に合理的な制度を確立しなければならず、戦争だけやめると戦争以上に悲惨な世の中に!
戦争も平和も「制度」であり努力の体系。
犬猫は戦争しない。
ソ連の対日参戦は、事前に中立条約の破棄通告はあったが、条約の効力が完全に消滅する前に戦争に入った。条約違反と非難することにも理由はある。ソ連は、中立条約の基本的前提が消滅したと主張。
戦争は、原因も経緯もなく突如として勃発するものではない。
国際紛争の恒常化=国際社会が自家中毒を起こす。法的不安定委の病的な雰囲気が広がる、∴紛争は解決されるべし!
ソ連人にとって、日本が全満州をとることはとりすぎ。満州事変前までは南満州に限定されていたのに・・・。
北方四島は①日本が実力行使する、②ソ連の気が変わる、の二つしか理論的にはない。②を導くため、外交的に常に圧力をかけつつ気長に待つしかない。こちらはソ連人が住む一方、本来の日本人が住んでいない。返ってきた沖縄とは全く違うことを肝に銘じておくべき。
個人レベルで、畑の境界線が30㎝違っても血の雨降るような喧嘩に。人間の土地に対する本能的な執着があり、領土紛争は感情的になるもの。
竹島・尖閣は死活的ではないから放っておくことができる。
日清も日露も朝鮮問題が原因=日清戦争は、袁世凱が清軍を率いて韓国に入り韓国の独立が危うくなったから日本が軍事力を行使した。ロシアが決して朝鮮にはいらないなら満州はロシアにくれてやっても・・・という状況であった。
先の戦争なしでは、日本は満州や中国の利権を諦められなかった。戦いそして負けて一つの体制転換ができた、ここに異議を見出さは見いださざるを得ない。
人生は、その時点で最善と思ったものにできるだけの努力を傾注すべきもの。この原則を否定することは、人生をそもそも無意味で無駄と割り切るのと同じ。
建前と実態の乖離は崩壊を招く。①ローマ共和制は直接民主主義以来の伝統で選挙はローマに赴いて行うことを原則としていたが、大きくなって実質的に無理に。シーザーは「これは問題だ」と気づいていたが、真面目だけど頭の悪いブルータスは理解できず、シーザーの動きを「野心」と誤解して殺してしまった。②清は何千年の歴史の中で朝貢外交という絶対損となる方式をとり、何があっても皇帝という世界の中でのNO1という建前で生きていた。
国連はユニバーサルなものではなく、事務総長も、国家の行政庁に比してVIPにあらず。
国連の本質=WWII後の国際新秩序を維持すること。
国際社会の歴史=地上における政治的権力の配分の変更の歴史
全会一致の原則=全員に拒否権を与えること
中世栄えたポーランドが弱くなったのは、議会が全会一致で能率良く意思決定ができなかったからだとされる。
ーーーーーーウクライナ侵攻継続中の2022.5にも再読しての気づきーーーーーーーーーー
-戦争は、突然発生するものではなく、事前に原因となる何らかの国際紛争が存在し、
-戦争の危険を冒しても、相手の要求を飲めない場合に戦争となり、それまでにどんな不合理な相手の要求でも飲めるなら飲んで紛争解決はなされているので戦争にはならない。∴敵が突然攻めてきたら全面降伏するのだ、というのは論理的にはあり得ない、言葉の遊戯。
-中立国として不偏の姿勢を貫くにはそれなりの実力がないと貫けない原則
-一国の国防政策とは、とりあえず数年から10年ぐらい先までの実力をしっかり固めること!それより先のことなんて誰にも分からない!
-戦争は、高度に文明的な制度(何かの目的を達成するための枠組み)であり、その目的は国際紛争の解決
-かつて日本は、戦争なしで当時の満州や中国での利権を放棄する用意はなく、死闘の後だからあきらめられた。
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2011年6月18日に日本でレビュー済み
ほぼ30年前に出版された、戦争に関する本であるが、本書に記された事実と分析は、現在(2011年)も陳腐化していない。
本書の予言のひとつは、国連から世界政府が発生することは無い、というものであるが、確かに、30年経った現在も、世界政府の影すら見えない。
ソ連崩壊後は、アメリカが覇権を握るかとも思われた時期もあったが、イラク戦争で評価を落とし、世界をまとめるところまで到っていない。仮にアメリカが覇権を握ったとしても、国連筋から出た世界政府では無いので、本書の予言は的中したことになる。
国連による平和維持活動も、イスラム圏からは、完全には信頼されておらず、また、その活動も現状維持(交戦を防ぐこと)にあるので、紛争そのものの解決は、当事国にゆだねられている。これも、本書が示す国連の限界に沿っている。
本書は、戦争と平和に関する、読みやすい入門書としての価値をいまだに失っていない。
本書の予言のひとつは、国連から世界政府が発生することは無い、というものであるが、確かに、30年経った現在も、世界政府の影すら見えない。
ソ連崩壊後は、アメリカが覇権を握るかとも思われた時期もあったが、イラク戦争で評価を落とし、世界をまとめるところまで到っていない。仮にアメリカが覇権を握ったとしても、国連筋から出た世界政府では無いので、本書の予言は的中したことになる。
国連による平和維持活動も、イスラム圏からは、完全には信頼されておらず、また、その活動も現状維持(交戦を防ぐこと)にあるので、紛争そのものの解決は、当事国にゆだねられている。これも、本書が示す国連の限界に沿っている。
本書は、戦争と平和に関する、読みやすい入門書としての価値をいまだに失っていない。
2012年5月2日に日本でレビュー済み
小室先生の本は新しい発見がいつもある。この本の趣旨は副題にすべてある。平和主義者が戦争を起こすということだ。第一次世界大戦が終わった後のヨーロッパは厭戦ムードが起こり空想的な平和主義が横行した。その結果、ヒトラーの台頭を許してしまった。 先生は平和主義すべてを批判しているのではない。戦争が文明の所産(近代国家の所産)だということ。戦争が国際紛争解決の究極的な手段として存在していていること。その最終手段としての戦争に代わるものを作り出さない限り、戦争はなくならないということ。それらを理解することを放棄した上での平和主義を批判しておられる。 平和を願うならば、戦争を徹底的に研究すること。医者が病気を研究するように。勉強になった。
2007年2月16日に日本でレビュー済み
日本人というのは総ポピュリスト(大衆迎合)なのだろうか?皆で押し合い圧し合いし、バックしてばかり。そのうち皆で崖から落ちてしまうぞ!
誰かが先頭に立って引っ張らねばならないのだが、皆バックしてばかり。「バックオーラ、バックオーライ…」って「もうバックは無いよ。」ってね。
女・子供ならそれでも良いが…日本の未来がかかってる。
未来をより良くするためには今どうするべきか。
現実を知らねばならない。過去を知らねばならない。そのためにはこの本は大変貴重。
日本が分かる。世界が分かる。自分が分かる。
ここに現実が書かれてあるのに、これに学ばない手は無い。以前アメリカ人が「日本の…はバカで弱虫。」と言ったら殆どの日本人がこれを批判したが、これは彼の言ってる事の方が正しい。知らぬは日本人ばかりなり。戦い慣れしたアメリカ人の見識はさすがに鋭い。的を射ている。バカか弱虫、どちらか一つなら未だ救いは有る。しかし「両方」となるとこれはもう救いようが無い…しかし今の日本はその状態らしい。戦後は特に日本があまりにも平和過ぎた結果だろう。ボーッとしても平和はタダだと思ってる。「水と空気と平和はタダだ。」と。その思い上がりが日本人の精神的頽廃を招いていると言っていい。
誰かが先頭に立って引っ張らねばならないのだが、皆バックしてばかり。「バックオーラ、バックオーライ…」って「もうバックは無いよ。」ってね。
女・子供ならそれでも良いが…日本の未来がかかってる。
未来をより良くするためには今どうするべきか。
現実を知らねばならない。過去を知らねばならない。そのためにはこの本は大変貴重。
日本が分かる。世界が分かる。自分が分かる。
ここに現実が書かれてあるのに、これに学ばない手は無い。以前アメリカ人が「日本の…はバカで弱虫。」と言ったら殆どの日本人がこれを批判したが、これは彼の言ってる事の方が正しい。知らぬは日本人ばかりなり。戦い慣れしたアメリカ人の見識はさすがに鋭い。的を射ている。バカか弱虫、どちらか一つなら未だ救いは有る。しかし「両方」となるとこれはもう救いようが無い…しかし今の日本はその状態らしい。戦後は特に日本があまりにも平和過ぎた結果だろう。ボーッとしても平和はタダだと思ってる。「水と空気と平和はタダだ。」と。その思い上がりが日本人の精神的頽廃を招いていると言っていい。