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キャッチワールド (1981年) (ハヤカワ文庫―SF) 文庫
英語版
登録情報
- ASIN : B000J7Z4QE
- 言語 : 英語
- 文庫 : 372ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 440,016位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 101,239位文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結晶状異星生命体の襲撃に対する反転攻勢として、敵の本拠地であるアルタイル星系に旅立ったのは、田村艦長率いる宇宙戦艦「憂国号」であった…という話なのだが、人間同士の権力闘争、異星生命艦隊との星間戦闘、宇宙船に搭載された機械知性の反乱、電脳空間への顕現といった事態が入り乱れ、その後も敵本拠地への到着と探索、新たな異星生命体との遭遇、超自然(心霊)現象の発生、「憂国号」より後に発進した超光速宇宙船の謎、はたまた集合意識オーバーマインド、有機人工知性マクロブレイン、生身の人物による異星冒険譚にいたるまで、全十巻位の小説を読破したような満足感と疲労感を味わえました…こりゃあスゴイわ!
2018年12月3日に日本でレビュー済み
突如飛来した敵性異星生物の攻撃により、地球人類は滅亡の危機に。
かろうじて撃退に成功したものの、再来襲の憂いを絶たねば未来はない。
復興のめどが立つやいなや、敵の母星とされるアルタイル星系に向け、報復艦隊の派遣が決定する。
だが戦艦「憂国」の艦長に任命された田村には、隠された過去があった…
このイントロだけでもただならぬ勢いを感じるのに、
ハードSF好きが喜ぶ描写が冒頭から繰り出され、期待を裏切りません。
そして艦隊が進発したあたりから、今度は予想外のハードな展開。
四重、五重にどんでん返しが繰り出され、気がつけば物語はとんでもない方向へ…。
SFにはときおり、執筆された時代など軽く超越した傑作が生まれるものです。
この『キャッチワールド』もまさにそのひとつ。
発表当時こそ「ワイドスクリーンバロック」というジャンルの作品とされていましたが、
いまふり返れば、そうした一過性の枠に嵌めるには独特過ぎ、型破りに過ぎます。
版権の関係なのか、なかなか再版されることもなく、電子書籍にもならない様子。
見かけたらぜひとも手に取っていただきたいと思います。
個人的に、SFのオールタイムベスト10には確実に入る作品です。
いまからでもどこか映像化してくれないものか、といまだに期待しています。
かろうじて撃退に成功したものの、再来襲の憂いを絶たねば未来はない。
復興のめどが立つやいなや、敵の母星とされるアルタイル星系に向け、報復艦隊の派遣が決定する。
だが戦艦「憂国」の艦長に任命された田村には、隠された過去があった…
このイントロだけでもただならぬ勢いを感じるのに、
ハードSF好きが喜ぶ描写が冒頭から繰り出され、期待を裏切りません。
そして艦隊が進発したあたりから、今度は予想外のハードな展開。
四重、五重にどんでん返しが繰り出され、気がつけば物語はとんでもない方向へ…。
SFにはときおり、執筆された時代など軽く超越した傑作が生まれるものです。
この『キャッチワールド』もまさにそのひとつ。
発表当時こそ「ワイドスクリーンバロック」というジャンルの作品とされていましたが、
いまふり返れば、そうした一過性の枠に嵌めるには独特過ぎ、型破りに過ぎます。
版権の関係なのか、なかなか再版されることもなく、電子書籍にもならない様子。
見かけたらぜひとも手に取っていただきたいと思います。
個人的に、SFのオールタイムベスト10には確実に入る作品です。
いまからでもどこか映像化してくれないものか、といまだに期待しています。
2016年2月19日に日本でレビュー済み
この作品のアイデアや物語構造の優れてる点については他のレヴュアーの方が書き尽くされてるので屋上屋を重ねるような事はしませんが、初読から30年以上たった今の視点で考えると、サイバーパンクを先取りしていた事を追加したいと思います。若い人に伝わるように凄く乱暴に纏めると、ヤマト+エヴァンゲリオン+攻殻機動隊なんです。これで興味を持った未読のあなた、是非どうぞ!
2014年7月20日に日本でレビュー済み
アルタイル星系まで行って、敵を殲滅するっつてだけの話のはずなのに、任務はそっちのけで、権力闘争が始まり、宇宙船のマシーン・インテリジェンスとの闘争があり、悪魔はでてくるは、バリントン・ベイリーみたいな奇想は盛りだくさんだは、暴走気味の展開が、結構うまく収束したり、最後に、肉親っつていう皮肉をいれてみたり。もう、おなかいっぱいです。
2007年4月8日に日本でレビュー済み
たぶん、皆さんが言うように、「キャッチワールド」(クリス・ボイス)は、分類上は「ワイドスクリーンバロック」でしょうけれど。
個人的には、「キャッチワールド」に、いちばん近いと感じた小説は「不滅の愛」(クライブ・バーカー)でした。
かたやホラー、かたやSFで、道具立てはまったく異なりますが。
「コマコマとした書き連ね」を読み進んでいくうち、「あれよあれよ」と言う間に、自分が「はるか遠くに吹っ飛んでいる感」が、この2作は似ています。
また、喜んだり悲しんだりという「人間的な人物描写」の「希薄さ」も似てます。
(この2作は、「ドラマ」というよりは、「ゲーム的な絵巻物」という方がしっくりきますね)。
クライブ・バーカーさんが、「祈りの海」「ひとりっ子」のグレッグ・イーガンさんのような指向の左脳を持っていて、1975年の時点で、「そうだ、宇宙モノを書こう!」と思ったなら、こんな小説が出来たのでは? と言う感じでしょうか。 (← ムチャな設定…。 どの作家のファンからも怒られそうだ…)。
(万一、バーカーさんが、サイバーSFを書いたら、ちょっと読んでみたい)。
もし、「キャッチワールド」「不滅の愛」の、両方を読んだ人がいれば、ご感想をうかがえたら嬉しいです。
個人的には、「キャッチワールド」に、いちばん近いと感じた小説は「不滅の愛」(クライブ・バーカー)でした。
かたやホラー、かたやSFで、道具立てはまったく異なりますが。
「コマコマとした書き連ね」を読み進んでいくうち、「あれよあれよ」と言う間に、自分が「はるか遠くに吹っ飛んでいる感」が、この2作は似ています。
また、喜んだり悲しんだりという「人間的な人物描写」の「希薄さ」も似てます。
(この2作は、「ドラマ」というよりは、「ゲーム的な絵巻物」という方がしっくりきますね)。
クライブ・バーカーさんが、「祈りの海」「ひとりっ子」のグレッグ・イーガンさんのような指向の左脳を持っていて、1975年の時点で、「そうだ、宇宙モノを書こう!」と思ったなら、こんな小説が出来たのでは? と言う感じでしょうか。 (← ムチャな設定…。 どの作家のファンからも怒られそうだ…)。
(万一、バーカーさんが、サイバーSFを書いたら、ちょっと読んでみたい)。
もし、「キャッチワールド」「不滅の愛」の、両方を読んだ人がいれば、ご感想をうかがえたら嬉しいです。
2007年2月11日に日本でレビュー済み
解題や書籍のキャッチコピーで、宇宙戦艦ヤマト的な小説の構造は予め予告されている。だが、読み始めてまずは小説世界内のトラブルと、自分の認識上のトラブルで何がなんだかわからなくなる。しかし、『乗組員と一緒に何が何でもアルタイル星系へ到達したい』という、その知識欲/好奇心に引っ張られて、読むにあたって足手まといな現実や/認識上のトラブル(経験の浅さや読解力不足もあるだろう)を克服し、ついに人類の仇敵の根拠地に辿り着いた時の感動。そして、乗員にとってヒエラルキー的に上位にある、"ある意志"(読者にとっては作者も自動的に上位にあるわけだが)により仕組まれた大いなる目的の謎。それらが解けたときの虚脱感、現実世界の見方/見え方が変わるという解脱感は、SFを含め小説でも現実の経験でもそうそうない事だと思う。現在入手困難であることを思うと、出会えてラッキーだったと思うが、世間様との隔世感は確実に増したような気がします。(苦笑)
2006年12月17日に日本でレビュー済み
自分の読んだSF(自分でも数知れず!)のなかでも最高傑作!何でこれが映画化されないのかっ??21世紀にこそふさわしい作品!!もし映画化されれば、現代の技術&一般大衆の科学知識なら大ヒット間違いなし!しかも今後の我々日本人の世界(いや宇宙へ?)のかかわり方まで示唆してくれている!アメリカ人がスペースシャトルに「エンタープライズ」、中国人が有人ロケットに「神舟」とつけているくらいなら、日本人が本格的有人宇宙船に「憂国」号と銘打たなくてどうする!!初めて読んだ中学生以来、20年の間に、3回も新品を買い直してしまったぜっ!!!!!ところでクリス・ボイスは御健全でいらっしゃるの?
2003年12月16日に日本でレビュー済み
SFとしては最高のレベルにあると思います。わたしが読んだSFの中ではベイリーやワトスンの諸作と並び星5つです。ほんとうにくだらないアイデア小説です。くだらなさのレベルがすごい。イーガンもそうですがこういうSFって他にないんでしょうか?