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コンディション: 中古商品: 良い
コメント: 1980年刊 カバー・帯付き 帯の背に退色、ページ角に1か所折れあります 状態は良好です 厚紙封筒で梱包します(ゆうメール発送)
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ピカソ―ピカソ講義 (1980年) (Lecture books) 単行本(ソフトカバー)

3.8 5つ星のうち3.8 10個の評価

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    3.8 5つ星のうち3.8 10個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
存命中の岡本太郎さんの声の響きを思い出しました。話したいことがたくさんありすぎて、言葉が追い付かないもどかしさそのままの話し方が聞こえてくるようようでした。いわゆる解説的ではない、生々しい口調は内容ともに説得力があります。
2014年6月6日に日本でレビュー済み
宗左近が聞きてとなり、岡本太郎のピカソ体験について尋ねた、対談集。
ピカソについて、この本を読めば全てわかるのでは?という期待は冒頭から見事に裏切られる。
内容は、ピカソを題材として、岡本が自分の経験や思想を語る、という方が正しい。
時に、話題は、ピカソとは全く違った方向に脱線する。
宗左近は、あえてその話題を戻さずにに、適当に岡本に付き合っている。
岡本が、自分は批評家ではないので、どんなことを話そうと自由だ、と開き直る様子が面白い。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ニッポンの唯一無二の芸術家が西洋の唯一無二の芸術家を語る絶賛の書籍です。皆、御一読を!!!
2009年10月12日に日本でレビュー済み
大阪万博の頃は、岡本太郎が分かりませんでした。
ピカソを意識していることを知って、はじめて分かりました。
ピカソを超えようという岡本太郎の意思が伝わってきて、作品自体に親しみが持てるようになりました。

大阪万博のような、大掛かりなことをしようとすると、常に安全側に倒そうという圧力がかかる。
その圧力を一所懸命跳ね返そうという努力が作品に見受けられるのが好感が持てる。

自分はゴッホが好きなので、ピカソの流れを超えたかどうかは評価できません。
ヨーロッパの美術館へゴッホの作品を見に歩いている最中に、ピカソの作品を見ることもあります。
ピカソの初期の作品を見ると、最初は、普通の画家だったことが分かりますが、岡本太郎の画家だったころの作品をまだ見たことがありません。見たけど、意識していないだけかもしれません。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年7月5日に日本でレビュー済み
岡本太郎はこの本の前にもピカソ論をまとめた「青春ピカソ」を執筆しているが、「青春ピカソ」がピカソの芸術に焦点をあて、時間をかけ執筆されたのに対して、この本は宗左近との二日間の議論・対談がまとめられたものであり、太郎と宗との対話の中で自由に、また直感的にピカソが語られるものとなっている。
おそらく対談が終わった後で”こんな話もしていたのか”と著者も思った部分があるだろう。
太郎も最後に”いささか自己中心的な問題を展開した気がしないでもない”と書いている。

よってこの本は「青春ピカソ」より、その人物像や周辺・人生観にいたるまで幅広く書かれ、テーマは同じピカソでも前書とは切り口は違っていると感じた。
前書とは違う次元のピカソ論を確認できたと思う。それにしても、ここまでピカソを切り刻んで語ってしまうことができるのは岡本太郎くらいだろうと思う。
そして発想の大きさ・・・・やっぱり日本に太郎は必要だ。

宗は作家なので、この対談のテーマにおいては本の中で太郎と対等に対談をするのではなく、ほぼ聞き手、インタビュアーに徹していて太郎のピカソ講義を宗が聞いているような構成だ。
だから内容の主体は岡本太郎である。もともと太郎はたやすく同調をするような人物ではないし、この本でも宗に対して質問の意図を深く確認したり、宗の発言を否定したりするシーンもある。
美術家と作家の職業的な意識の違いも感じた。太郎は著書を数多く発表しているので作家の思想をもよく熟知しているが、宗はおそらく美術方面には深い知識がないだろうから、宗が太郎に圧倒されている様にも感じる。

(太郎は”あたなの職業は何ですか?”と質問を受けたとき”私の職業は人間だ!!”と言っているので太郎を美術家といったら本人に怒られてしまうのかな、やっぱり岡本太郎は興味が尽きない人物だ)

この本でピカソを熱っぽく話す太郎を感じながら、やはり太郎にとってピカソは特別に波長が合う存在なのだなと思った。この本からは岡本太郎のピカソへの愛情も感じることができる。
岡本太郎の本はどれも興味深く読んできたが、この本もとても面白く、内容がある本だった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年5月24日に日本でレビュー済み
岡本太郎さんが、ピカソを語る。それだけでゾクゾクするものを感じます。
岡本太郎さんとピカソは、直接的な付き合いは余りなかったようです。
岡本さんから見るとピカソは一つ前の時代にあたるようです。
岡本さんの「ピカソ講義」の良さは、芸術家が芸術を語っている点につきます。
芸術を理解するものはそれほど多くない、とピカソも岡本さんも語っています。
芸術アカデミズム、評論家は、ピカソが理解できるように解説しますが、岡本さんはピカソを作品そのものから語るのです。
そして「アヴィニョンの娘たち」からがピカソであって「ゲルニカ」で頂点に立ったと述べます。
岡本さんは、絵を見て二度涙を流したそうです。
最初は、セザンヌ、2度目がピカソです。次に同じ絵を見たときに涙が出ません。
どうしてだろうか?それは、その絵を見た瞬間自分が変わっらから。
自分の扉が開いたから。絵は何一つ変わっていないのに自分自身が変わった。
それが芸術なのだと。
ピカソは余りにも才能がありすぎて、ルネサンス以降の伝統的絵画手法を否定するという芸術史の中でも大事件を起こした天才だと語っています。しかし、ピカソは余りにも才能がありすぎるので、描いているうちに否定したものが伝統的になるので、それをまた否定しなければならなくなっていた。
常に前作を否定して次作を描いていた。誰もピカソの真似はできない、といった言葉を残しておられます。
岡本太郎さんの言葉に含まれる情念が感じられる刺激的なものでした。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年2月27日に日本でレビュー済み
 『ピカソ「ピカソ講義」』は、詩人・評論家の宗左近を聞き手に岡本太郎がピカソに対する様々な想い、考えを語ったものです。
 一般的に岡本太郎は、「芸術はバクハツだ!」と叫ぶ、過激で少し変わった芸術家として知られているのではないかと思いますが、書籍における太郎からは理知的で落ち着いた人物といった印象を強く受けます。
 彼の本を何冊か読んで分かりましたが、テレビでの過激な言動は一種のパフォーマンスであったようなので、書籍における理知的な岡本太郎の方に、より彼の本質が表れているのではないかと思います。
 しかし書物においても、芸術へのあふれるような情熱だけはテレビと変わらず一貫しており、本書でもピカソに対する熱い想いが全篇にわたって語られています。
 青年時代にパリで暮らし、画廊で偶然目にしたピカソの静物画に「身体中が熱くなって、その絵の前で、心身が爆発するような思い」がしたことや、ピカソ芸術の移り変わり、ピカソの人間的な魅力、自身のピカソとの関わり方、日本人にとってのピカソ、ピカソの悲劇についてなど、話題は多岐にわたります。
 岡本太郎は「ほんとに感動した場合、それを乗り超えるという意思がなければならない」と言います。尊敬する芸術家としてだけではなく、乗り超えるべき対象として語られるピカソをとおして、それまでとは異なる、新しいピカソ像を見ることができるように思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年9月14日に日本でレビュー済み
1953年の「青春ピカソ」(新潮社)に続く太郎さんのピカソ論集で、詩人の宗左近さんにピカソについて講釈するという意図で組まれた対談を書籍化したものである。初出版は1980年だが、その後一度も復刊されたことがなく、今回が実に28年ぶりの再登場となった。前掲書とは異なり、本書の出版時にはピカソは既に故人となっていたが、太郎さんのピカソに対する想いは変わらない。ぜひ「青春ピカソ」と併せてお読みになることをお薦めしたい。ピカソ論を展開しながら、いつのまにかご自身の論考に変容していく様がいかにも太郎さんらしく、面白い。

余談だが、1979年に竹井出版から出されたインタビュー集「私の書斎3」にて、太郎さんは近く五木寛之氏とのピカソについての対談本が出版されることを語っていたが、実際に出たものは宗氏との対談であった。五木氏への「ピカソ講義」が存在するならぜひ読みたいものであるが、ひょっとすると「忘れ魔」太郎さんの思い違いだったかも知れない。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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