本作品の主人公、姿雄一は、警部補である。愛用の拳銃は44マグナム。
身体能力に優れ、射撃能力にも優れ、スポーツ万能で、武道にも精通している。
悪を許せぬ気性の激しさは、しばしば犯罪者に、情け無用の攻撃を加える、バイオレンス性として顕現し、
そんな彼には、「ゴリラ」という「あだ名」がついている。
主人公の相棒、森本理代子は黙っていれば、彼女の「あだ名」である、美の女神「ビーナス」そのものなのだが、
彼女もまた、悪を許せぬ気性の激しさを持っており、戦闘能力は、「ゴリラ」に、一歩も引けを取らない。
「美女と野獣」ならぬ、「ビーナスとゴリラ」のふたりは、今日も遠慮容赦なく、悪を叩くのであった。
本作品は、一言でいえば、コロコロコミック版「ドーベルマン刑事」である。
しかし、よい子のみんなが読む、コロコロコミックには、本作品のバイオレンス性は、余りに過激すぎた。
編集部からの、再三の路線変更勧告に、幾分配慮した時期もあったが、
それは作者の、「本当に描きたいこと」ではなかったので、再び、バイオレンス性を前面に出し始めたため、
編集部は、止むなく、本作品を打ち切る他なかった。
本作品は第6巻まで発売されているが、
本作品が、再度、バイオレンス性を前面に出し始めた部分以降は、単行本化されていない。
よい子のみんなが読む、コロコロコミックに、バイオレンス性は不要なのだ。
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ザ・ゴリラ〈第1巻〉―アクション刑事 (1980年) (てんとう虫コミックス) コミック
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