きょうから寝るまえの読書は、傑作SFアンソロジー『空は船でいっぱい』の再読だ。ヤフオクで買い直したのは失敗だった。880円の損をした。持っていたものと、状態がほとんど違わないのだ。劣っていたりすぐれていたりしていたら、劣っているほうを捨てられるのに、同じくらいの表紙の傷なのだ。両方持っていて、こころが慰められはしないだろうけれど、そうすることにした。なんといっても、880円は重みがある。読んでない本が1冊、古書で買えただろう。
1作目は、レイ・ブラッドベリの「われはロケット」ロケットが意識を持っているのである。火星人との戦争の記憶も持っている。しかし、ある日、小惑星と衝突してしまった。それから何年かして、もとの船長が戻ってきて、またロケットとして働くことが出来るのであった。
2作目は、ある惑星にいた人間が嵐に出合って遭難するのだが、異星人によって助けられるのだが、人間のなかには異星人を嫌っている者もいて、異星人を殺そうとする。しかし、異星人は主人公の男の彼女に変身して、なりすますことにした、という話。
3作目は、C・L・ムーアの「美女ありき」絶世の美女の歌手が火傷で身体を機械にしなければならなかったが、人間であったときと同様に、観客のまえで歌を歌った。彼女の身体を造った彼氏は、彼女がこれから彼女自身に不満を持つと思っていた。その兆候は彼女の声のなかにあった。彼女の声は金属に汚染されていたのであった。
4作目は、P・アンダースン&G・R・ディクスンの「くたばれ スネイクス!」ふたつの異星人のあいだで、野球の試合が行われる。地球人が交流しているほうが、かろうじて勝った。
5作目は、シオドア・スタージョンの「空は船でいっぱい」インディアンの遺跡から記録装置が見つかった。人類以前の文明のものだった。地球が原子力時代に入ると、それらは戻ってきて、空は宇宙船でいっぱいだった。
さいごの6作目は、リイマン・グインの「危険な関係」人間が薬によって主分身と副分身に分かれて暮らしている世界で、主人公は薬を飲むのをやめて生きていた。薬さえ飲めば世界は戦争もなく、感情的ではない論理的なものであるのだが、主人公は薬を飲まずにいた。それによって、妻を、子どもを不幸にしたことによって、人格剥奪される。
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空は船でいっぱい―SFマガジン・ベスト2 (1980年) (ハヤカワ文庫―SF) 文庫 – 古書, 1980/8/1
登録情報
- ASIN : B000J85KZI
- 出版社 : 早川書房 (1980/8/1)
- 発売日 : 1980/8/1
- 言語 : 英語
- 文庫 : 319ページ
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