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ソビエト帝国の崩壊―瀕死のクマが世界であがく (1980年) (カッパ・ビジネス) 単行本(ソフトカバー)

4.9 5つ星のうち4.9 13個の評価

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小室 直樹
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今、この期に及んでこの著作に興味を持つ方々は、すでに小室直樹氏の著作を何冊か読んだことのある方々がほとんどであると思う。
この著作は、よく知られているように、華麗な経歴(学歴)を持つ、学び道楽かつ苦学生である小室氏の「一般書」デビュー作であり、
出版当時誰も予測できなかったソ連の崩壊を、10年前に予言していたものだが、
政治学的・経済学的・心理学的等々、要は社会学全般に渡る小室氏独特の切れ味鋭い分析についてすでによくご存知の方も多くいらっしゃると思うので、
今更余計なことは書かず、このたび思いがけず印象に残った部分についてのみ記述しようと思う。

ソ連は東ローマ帝国の末裔である。
ソ連を律しているのは、マルクス主義という宗教と、東ローマ帝国の末裔であるという事実である。
東ローマ帝国のキリスト教は、ギリシャ・カトリックと呼ばれ、ビザンチンを中心に、西欧キリスト教とは別の独自の発展をとげた。
西欧マルクス主義が、ローマ・カトリックとそれに反抗してできたプロテスタンティズムの影響を強く受けているように、
ロシア・マルクス主義は、ギリシャ・カトリックの影響を受けている。

ローマ・カトリックにおいてはあれほど厳格な「聖俗の二元論」がギリシャ・カトリックには存在しない。
「聖俗の二元論」とは、簡単に言えば、この世には霊と肉、つまり聖なるものと俗なるものの2つがあり、その両者は峻別されなけらばならない、
という考え方である。
この考え方は、古代社会においては想像を絶する革命的なものである。
この聖俗二元論が、近代を開いたといってもよい。
これが「政教分離」「良心の自由」という現在の常識を生み出した。
ローマ・カトリックでは聖俗の二元論が存在すればこそ、支配者も二重になる。
つまり、ローマ皇帝がいて、ローマ法王がいる。
俗なる世界の法体系として世俗法(市民法、後の民法)、聖なる世界の法が教会法を持っている。
この、俗とは異なる聖なる秩序の形成力こそ、近代デモクラシーの根幹たる、外なる権力と内なる良心の秩序の形成力となるものであり、
内と外とを峻別する契機となるものにほかならない。

ビザンチンにはギリシャ法王というものはなく、東ローマの皇帝が同時にまた宗教上の首長ともなる。
ギリシャ・カトリックの世界においては、人間行動における外面と内面との峻別、外なる権力とは異なる内なる良心の秩序の形成力成立の契機は、
希薄なものとならざるを得ない。
すなわち、そこには、近代デモクラシー成立の基盤となるものは存在しないのである。
換言すれば、ロシア・マルクス主義は、西欧マルクス主義とはちがって、近代デモクラシーぬきのマルクス主義である。
そうなった理由は、権力好きのスターリンの人柄などという、いわば偶然の理由だけでなく、もっと根源的な宗教的理由があるのである。

ソ連におけるマルクス主義は、西欧マルクス主義とちがって、
人間行動の内と外との峻別、外なる政治権力からの内なる良心の自由という洗礼を受けていないから、
政治権力は無制限に個人の内面に侵入する。
この意味においては、ソ連の共産主義体制は、一種の神政的専制の帝国であり、共産党という一人の父が最上位に位していて、
人民の心の中の事柄の上にも支配を及ぼしている。
この家父長制的原理は、ソ連では国家にまで組織化されているのである。
だから、ここでは、良心の自由もなく、全体に関係のない個人というものもありえないのである。

以上、おおまかな部分引用。
さらに、スターリン死後わずか3年で始まった、いわゆる「スターリン批判」が、ソ連に急性アノミーを起こしたことについても触れられている。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
80年代初頭に発売されたが、当時ソ連が10年後に崩壊するなど日本では誰も予測した者はなかった。それを的確に言い当てたのだから脱帽する以外にない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ソ連の共産主義が崩壊したわけが、とても詳しく、根源から書かれていました。今まで、何も知らなかったので、読んでよかったと思います。ソ連の共産主義社会の仕組みだけではなく、人間というのは、どのようなものかということも教えてもらえる貴重な本だと思います。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまでたくさん小室氏の本を読んだが、彼の洞察が確かであることがこの本で証明された。
ソ連の崩壊を予言したのはエマニュエル・トッドもおなじ。
その手法は異なるようですが。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年11月18日に日本でレビュー済み
私は中学生の時この本を読んだ。中学生でも十分理解できる内容で、しかもその予測はその後的中した。それ以来私は「難しい事を
分かりやすく書ける人」のことを尊敬するようになった。小室直樹先生、勉強になりました。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年11月1日に日本でレビュー済み
 80年代の時点でソ連解体と冷戦構造の崩壊を予見した

 筆者の眼力に恐れ入りました。

 最近では「アメリカの軍事産業が自分たちの利益のために

 ソ連の内なる弱さを隠蔽し、恐るべき国家だと思わせたのではないか」と

 考えてしまいます。 
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年3月24日に日本でレビュー済み
 小室直樹氏のソビエト帝国の崩壊第三章「日本を滅ぼす平和・中立の虚構」は、1947年にGHQの圧迫によって皇籍離脱を余儀なくされた11宮家の天皇の予備たる皇族の方々が担っていた重要な役割、日本国憲法が抱える致命的な欠陥、そしてそのいずれをも認識できなくなった戦後日本人の平和ボケ症候群を簡潔に指摘して余すところがない。

 ソ連の崩壊から20年が経過し、平和ボケ症候群が進行して日本国が殆ど脳死状態に陥った今日においても、この本が依然として日本の児童生徒学生が必ず読まなければならない警世の書のままであることは、日本の悲劇である…。

 
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年2月12日に日本でレビュー済み
 この一冊を読めばいかに小室氏が優れているか分かる。彼の意見に批判的な人はこれを読んでから批判してほしい。どんな虚言・妄言を吐いていると思われていても、大抵は彼の言うとおりになるのだから返す言葉も無い。小室氏の実力を知る上で決して欠くことの出来ない本。これを読めば、彼の分析がいかに正確かが分かる。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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