人生を美食に賭け、忠実に実行し生き抜いた硬骨漢の、すがすがしい発言が魅力。
読み返すたびに 新たな発見があり、繰り返して楽しめる随筆集。
そもそも魯山人自身が、
1). 確かな味覚を持つ gourmet & gourmand であること
2). 優れた料理家(作り手)であること
3). 一流料亭 「星ヶ岡茶寮」 経営の 実践経験を有すること
4). 文筆の才能に恵まれていること
5). 陶芸家として、「食器」への美意識が旺盛であること
. 等、
「美食を語る条件」を十二分に満たしている。
本書中では、食材・食味などに関する随筆に加えて、
「 身銭を切って食べてみなければ、味は身に付かない 」
「 飽きるまで食べ続けてみて、初めてその物の味がハッキリと分かる 」
「 料理とは悟ることだ、拵えることではない 」
「 料理の要諦の第一は、人間の真心である 」
「 一番親切な料理は、母親や女房が作った料理である 」
など、味道の悟境 に達した金言が語られる。
参考として以下。
・「私の食べ歩き」 (獅子文六・中公文庫)
・「味覚法楽」 (魚谷常吉・平野雅章編・中公文庫)

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
魯山人味道 (1980年) (中公文庫) 文庫
英語版
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- ASIN : B000J89AOA
- 言語 : 英語
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,592,875位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 279,951位文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年6月7日に日本でレビュー済み
「序にかえて」の2ページの文章がすばらしかったです。
料理と、人生と、経済のことがギュッと凝縮されていました。
料理から、人生、生命、経済、すべてがわかる、そんな気持ちにさせてくれる。
そして、魯山人さんご自身は実際にわかっていらっしゃるんだろうとおもいました。
だからこそ、みなに評価されているのでしょう。
そして、この2ページの凝縮さ加減は、文字や文章も無駄にしない
そんな魯山人さんの心意気を感じさせていただきました。
料理はあまりしないのですが、なんだかちょっと料理をしたくなりました。
料理と、人生と、経済のことがギュッと凝縮されていました。
料理から、人生、生命、経済、すべてがわかる、そんな気持ちにさせてくれる。
そして、魯山人さんご自身は実際にわかっていらっしゃるんだろうとおもいました。
だからこそ、みなに評価されているのでしょう。
そして、この2ページの凝縮さ加減は、文字や文章も無駄にしない
そんな魯山人さんの心意気を感じさせていただきました。
料理はあまりしないのですが、なんだかちょっと料理をしたくなりました。