デイックがいなかったら、80年代以降(ブレードランナー以降)、
アメリカ映画はどうなっていたのか。
本作が映画化されてないのが不思議。
とにかく汲めども尽きぬアイデアの数々…
タイプライターが追いつかないくらいだったのでは。
本作は主人公視線がバラバラ、ラストがえっこれで終わり?
と瑕疵はありますが、とにかく奇想アイデアの連発で、
めくるめく世界に耽読させられました。
あと、ディックといえば「妻」というものはすべて悪妻と
決まっていますが、本作では「良妻」が出てくるのが珍しい。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年9月18日に日本でレビュー済み
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2019年10月21日に日本でレビュー済み
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ディックの衝撃作、ただし今回はわかりやすいです。新種のドラッグ<チューZ>が、従来のドラッグ<キャンD>に取って代わる話です。しかし、そこはディック一流のヒネリがあって、夢か幻か現実か、が混ぜん一体となって、終局を向えるパターンです。作品自体はまとまっていて、傑作と言えるでしょう。
2015年10月12日に日本でレビュー済み
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これはユービックや火星のタイムスリップ、アンドロイドは電気羊の夢を見るか?、と並ぶ、伝統SF期(と言ってもディックですから、他の作家とはまるで異なりますが)円熟期の傑作だと思います。
何年かぶりに読みましたが、とにかく人間がよく描けていて、SFガジェットまみれな中、自分の仕事と若い番号のマンション(地球では温暖化が激しく進んでいて、マンションの番号が大きいほど灼熱の住処になります。子供が出来ると遠方の灼熱の大きい番号になります)のために陶芸家の妻と離婚してしまったプレコグ(予言者)のバーニイ・メイヤスン、その妻の再婚した夫がもってきた陶芸品の売り込みを追い返すメイヤスン、火星でパーキーパット(ドラッグと合わせて使うと地球で暮らしてる幻覚に興じられるシルバニアファミリーみたいなキット)に興じる移民とつい現実で不倫してしまう移民、経営者のエゴ丸出しでそのエゴとパーマー・エルドリッチと戦うレオ・ビュレロ(前書きは読んだあとに再度読むと泣ける!)、等々、書き出したら止まらないほどのエピソード満載です。ついでにこの時期のディックは、他の作品のように情緒にダラダラにならず(ハヤカワ版の作品はだいたいそうですが。ちなみに情緒ダラダラ作品はファンにはそれがまた良いので、あとで試してください)、文章はよくコントロールされていて、抑制と自信にあふれています。メイヤスン、の名前間違えるエピソードなんかディックと思えない余裕のユーモア。というわけでまさに円熟期の傑作です。ディックにハマりたいなら絶対に絶対に読まなければなりません!
何年かぶりに読みましたが、とにかく人間がよく描けていて、SFガジェットまみれな中、自分の仕事と若い番号のマンション(地球では温暖化が激しく進んでいて、マンションの番号が大きいほど灼熱の住処になります。子供が出来ると遠方の灼熱の大きい番号になります)のために陶芸家の妻と離婚してしまったプレコグ(予言者)のバーニイ・メイヤスン、その妻の再婚した夫がもってきた陶芸品の売り込みを追い返すメイヤスン、火星でパーキーパット(ドラッグと合わせて使うと地球で暮らしてる幻覚に興じられるシルバニアファミリーみたいなキット)に興じる移民とつい現実で不倫してしまう移民、経営者のエゴ丸出しでそのエゴとパーマー・エルドリッチと戦うレオ・ビュレロ(前書きは読んだあとに再度読むと泣ける!)、等々、書き出したら止まらないほどのエピソード満載です。ついでにこの時期のディックは、他の作品のように情緒にダラダラにならず(ハヤカワ版の作品はだいたいそうですが。ちなみに情緒ダラダラ作品はファンにはそれがまた良いので、あとで試してください)、文章はよくコントロールされていて、抑制と自信にあふれています。メイヤスン、の名前間違えるエピソードなんかディックと思えない余裕のユーモア。というわけでまさに円熟期の傑作です。ディックにハマりたいなら絶対に絶対に読まなければなりません!
2009年5月13日に日本でレビュー済み
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まずは,本文の前のパラグラフを読んでみよう。
「人間は所詮塵から作られたものだ、だがそんな惨めな出だしのわりに、人間はまずまずうまくやってきたじゃないか。
だから、いま直面しているひどい状況も、きっと切り抜けらるというのがわたしの個人的信念だ」
まさに、これは,ディック作品に共通する最大のテーマではないでしょうか。
この現実は本当の世界ではなく,真の世界が別にある,という強迫観念にとらわれながらも,
決して現実世界に絶望しきっているわけではない。
このテーマは、他のデッィクの作品でも現れ、特に「ユービック」「電気羊」「火星のタイムスリップ」
「流れよ我が涙」など傑作と言われる作品群ほどよく出ているようです。
PKDを読み続ける理由もここにあります。
絶望的な状況下、それでもなんとかやっていくんだというディックの思いが本作品には充満しています。
「人間は所詮塵から作られたものだ、だがそんな惨めな出だしのわりに、人間はまずまずうまくやってきたじゃないか。
だから、いま直面しているひどい状況も、きっと切り抜けらるというのがわたしの個人的信念だ」
まさに、これは,ディック作品に共通する最大のテーマではないでしょうか。
この現実は本当の世界ではなく,真の世界が別にある,という強迫観念にとらわれながらも,
決して現実世界に絶望しきっているわけではない。
このテーマは、他のデッィクの作品でも現れ、特に「ユービック」「電気羊」「火星のタイムスリップ」
「流れよ我が涙」など傑作と言われる作品群ほどよく出ているようです。
PKDを読み続ける理由もここにあります。
絶望的な状況下、それでもなんとかやっていくんだというディックの思いが本作品には充満しています。
2015年9月22日に日本でレビュー済み
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お店のコメントに注釈が無く、カバーが画像と異なる旧版でした。
2019年12月4日に日本でレビュー済み
神の片手をずっと掴んでいるかのような小説だった。はじめは濡れ場ありサスペンスありで軽妙に進んでいくが、後半は幻想的、非現実的であり、哲学的になってくる。そこは神の世界。後半は難解になるので何度か再読をおすすめする。再び読むだけの価値はある。
ここからは私の個人的な解釈である。ディックはドラッグ体験時に感じる「神性」、それこそがまさに神であり、そこに大きな意味はあると言いたかったのではないだろうか。酩酊時だけではなく、酔いが覚めた現実世界にも十分意味があり、現実世界に役立つものだと言っている。つまり、この本はドラッグをある意味肯定する小説なのである。
ここからは私の個人的な解釈である。ディックはドラッグ体験時に感じる「神性」、それこそがまさに神であり、そこに大きな意味はあると言いたかったのではないだろうか。酩酊時だけではなく、酔いが覚めた現実世界にも十分意味があり、現実世界に役立つものだと言っている。つまり、この本はドラッグをある意味肯定する小説なのである。
2020年5月21日に日本でレビュー済み
90年代に購入した積ん読本を読んだ。久しぶりのディックはやはり面白かった。ひねくれてねじれた世界と精神への没入感は流石。最近ヴァーリィを読んで時代を感じさせないことに驚いたけど、ディックも古さは感じない。ただ当時かなり色々読んでたのでノスタルジーは感じた。
2013年7月12日に日本でレビュー済み
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キリスト教的アイテムと絡めないほうが話が広がったように思う。世界観が狭くなり残念。