ナイーブな女子大生とつきあっている男。間違って妊娠させてしまった。彼女の父親はアメリカ有数の大会社の社長だが厳格で、できちゃった結婚など認めるどころか、娘との縁を切るだろう。そうすれば、財産は自分の下へは落ちてこない。
用済みとなった女は殺さなければならない。
1950年の疑いを知らない女子学生のひたむきな愛を逆手にとって、殺しを企む最低なヤツ。
ところが殺人はそれだけでは終わらない。死んだ女子学生の姉が犯人を暴こうとやってくる。読んでる方も犯人の名前が一切出てこないので、姉の立場になってヒヤヒヤしてしまう。
女を口説き落とす巧みな犯人のアプローチに嫌悪感を持ちながらもどんどん作品にひきこまれます。チャプター毎に語り手の視点が変わるのも新鮮です。
作者の処女作ながら、アメリカで絶賛された作品なだけはあります。
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死の接吻 (1970年) (ハヤカワ・ノヴェルズ) 単行本
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月13日に日本でレビュー済み
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2020年11月28日に日本でレビュー済み
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導入部分は少し長いが許容範囲。2部からぐっと面白くなり期待させたが、3部からは一気に息切れ。
2018年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
7、8年前に買って積ん読になっていたのをなんとか読了。なんで買ったのかは思い出せないが、紹介記事か何かを読んだのだと思う。
一部 ドロシイ
二部 エレン
三部 マリアン
と三姉妹が章ごとに変わる。ドロシイのうっとうしさが、なんだかリアルだった。
ミステリーというかサスペンス小説、スリラーとしては、ストーリーテリングは良いにしろ、警察の捜査はだいぶいい加減なのかなと感じるし、そんな緻密な作品でもない。飛び降りか突き落としかで、死体の損傷箇所も変わるだろう。
むしろ、作品の受容という面が気になる。アプレゲールというと石原慎太郎の小説でよく言われるが、冷酷非情だが揺れ動く人物像に驚きやおそれと同時に同情と共感が集まって、というのが当時の時代なのだろう。シリアルキラーの登場する以前の「極悪」の一つの形ということなのだろう。
一部 ドロシイ
二部 エレン
三部 マリアン
と三姉妹が章ごとに変わる。ドロシイのうっとうしさが、なんだかリアルだった。
ミステリーというかサスペンス小説、スリラーとしては、ストーリーテリングは良いにしろ、警察の捜査はだいぶいい加減なのかなと感じるし、そんな緻密な作品でもない。飛び降りか突き落としかで、死体の損傷箇所も変わるだろう。
むしろ、作品の受容という面が気になる。アプレゲールというと石原慎太郎の小説でよく言われるが、冷酷非情だが揺れ動く人物像に驚きやおそれと同時に同情と共感が集まって、というのが当時の時代なのだろう。シリアルキラーの登場する以前の「極悪」の一つの形ということなのだろう。
2023年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オールタイムベストに名前を連ねる言わずもがなの名作スリラーで著者のデビュー作!でもある。(1954年発表)
在学中でありながら、妊娠したカノジョ(ドロシイ)に結婚を迫られる青年。青年は、富豪の娘であることを知りつつも、野望が絶たれるリスクを察知し、甘言を弄した上で、カノジョを自殺に見せかけ殺害してしまう。本作品の悪党の悪辣さは、半世紀以上を経過しても色褪せない。カノジョの少々、面倒な性格を上手く操り、自殺を装う計画性に戦慄を覚えるだろう。
続く二部は、ドロシイの姉エレンが主役である。ドロシイの死に不審を抱き、ひとり捜査を行うエレン。一部では青年の名前が明かされないため、読者はエレンと共に犯人探しを行うこととなる。対象を絞り遂に真相究明か!となったところで、何とエレンも毒牙にかかるという始末…。
そして三部は、長女マリオン登場と続く。事件の真相が判明しているここにきては、どう決着を付けてくれるかが興味の中心である。非道とも言える苛烈なラストは、快哉を叫ぶというより、そら恐ろしくなる残酷さをはらんでいる。
一部は倒叙小説、二部は謎解きミステリ、三部はスリラーか。なるほど一読に値する作品である。
映画化されているが、原作の良さを出すのは難しいのよなぁ。
在学中でありながら、妊娠したカノジョ(ドロシイ)に結婚を迫られる青年。青年は、富豪の娘であることを知りつつも、野望が絶たれるリスクを察知し、甘言を弄した上で、カノジョを自殺に見せかけ殺害してしまう。本作品の悪党の悪辣さは、半世紀以上を経過しても色褪せない。カノジョの少々、面倒な性格を上手く操り、自殺を装う計画性に戦慄を覚えるだろう。
続く二部は、ドロシイの姉エレンが主役である。ドロシイの死に不審を抱き、ひとり捜査を行うエレン。一部では青年の名前が明かされないため、読者はエレンと共に犯人探しを行うこととなる。対象を絞り遂に真相究明か!となったところで、何とエレンも毒牙にかかるという始末…。
そして三部は、長女マリオン登場と続く。事件の真相が判明しているここにきては、どう決着を付けてくれるかが興味の中心である。非道とも言える苛烈なラストは、快哉を叫ぶというより、そら恐ろしくなる残酷さをはらんでいる。
一部は倒叙小説、二部は謎解きミステリ、三部はスリラーか。なるほど一読に値する作品である。
映画化されているが、原作の良さを出すのは難しいのよなぁ。
2018年8月13日に日本でレビュー済み
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第一章で殺人を犯したのが誰だかわからないという構成が面白い。確かに終盤に向けて失速する感じはあるが、それでも読んでおいて損はない傑作。
2017年5月31日に日本でレビュー済み
スタート時からのオラオラ系の主人公の言動で萎えた時点で即断念。
2017年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人から紹介されて読みましたが、正直言って面白くなかったです。三姉妹をめぐる構成なんかは良かったですが最後が呆気ないですし、そもそもこれって推理小説じゃないですよね?なんでアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞できたんでしょう。いつどんでん返しが起こるのか、面白くなるのかと読み進めましたが、気がつけば終わっていました。ミステリだと思って読むとがっかりするんじゃないでしょうか。
2015年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず第一部がほとんど面白くない。
二部になってめぼしい人物が二人浮かび、AかBか?でやっと面白くなってきたなぁと思ったら・・・
読んだ方にはご承知の展開があってドン引き。
エレンはエレンでもしかしたら犯人かも知れない男に対して、軽率な行動とるし・・・ありえないわこれ。
三部になったらなったで、最初頑なな態度だったマリオンが、”奴”になびいてるしね。
そう簡単に惚れますかね?よっぽどいい男なのかそいつは。
最後らへんの工場の場面だけは、映画チックな舞台装置でいい感じもしましたが
”探偵役”の証拠のとりかたが、ちょっと非合法だし、釈然とはしません。
そもそもそこのオヤジ、娘二人も片づけられてるのに不感症すぎでは?
そんなワケでこれはしんどかった。
んでも出た当時は、どこの書評でも高評価で話題を呼んだようだし
映画化されたり、更にパクリっぽい映画も作られたりで、ちょっと社会現象?
「ローズマリーの赤ちゃん」という題名には聞き覚えあるのですが、
同じ作家によるものだってことを、解説で知りました。
二部になってめぼしい人物が二人浮かび、AかBか?でやっと面白くなってきたなぁと思ったら・・・
読んだ方にはご承知の展開があってドン引き。
エレンはエレンでもしかしたら犯人かも知れない男に対して、軽率な行動とるし・・・ありえないわこれ。
三部になったらなったで、最初頑なな態度だったマリオンが、”奴”になびいてるしね。
そう簡単に惚れますかね?よっぽどいい男なのかそいつは。
最後らへんの工場の場面だけは、映画チックな舞台装置でいい感じもしましたが
”探偵役”の証拠のとりかたが、ちょっと非合法だし、釈然とはしません。
そもそもそこのオヤジ、娘二人も片づけられてるのに不感症すぎでは?
そんなワケでこれはしんどかった。
んでも出た当時は、どこの書評でも高評価で話題を呼んだようだし
映画化されたり、更にパクリっぽい映画も作られたりで、ちょっと社会現象?
「ローズマリーの赤ちゃん」という題名には聞き覚えあるのですが、
同じ作家によるものだってことを、解説で知りました。