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安全性の考え方 (1967年) (岩波新書) 新書 – 1967/5/20

4.6 5つ星のうち4.6 6個の評価

登録情報

  • ASIN ‏ : ‎ B000JA7QWQ
  • 発売日 ‏ : ‎ 1967/5/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 6個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
6グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古い本なのに良本、現物がみられて満足でした。
2012年11月25日に日本でレビュー済み
8章が「原子力の教訓」
原子炉が危険であるので,安全を確保するためには精神論だけではだめで,具体的に事故防止策を積み上げていくしかないことが分かる。

13章が「安全性の哲学」
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年6月6日に日本でレビュー済み
 一番最初に事例として出てくるユリア樹脂製食器からホルムアルデヒドが出てくるという話など、
全く知らなかったけれど、50年代の業界団体の精神構造や政府の態度などに、
どことなく今の日本人に通じるようなところがあって、予想以上に興味深い。
 ホルムアルデヒドの出る食器の反対運動をしている主婦に「お前はこんどの選挙に出るので
売名行為でやっているのだろう」と恫喝する手紙が届いたり、
 業界団体が大学の専門家をかつぎだして「ユリア樹脂製食器は絶対安全である」という
ポスターをあちこちに貼りまくり、そのポスターには「ホルマリンで健康被害の例はない」とか、
「ホルムアルデヒドは殺菌作用があるのでむしろ健康に良い」とか、
いつも考えることは同じで笑ってしまいます。

 京都大学の原子炉実験所は現在熊取町にありますが、
元々は京都の宇治に原子炉を設置する予定だったらしく、
ただし京都の宇治は水源地に近く事故が起きた時のリスクが高いため、
高槻市の阿武山が代替候補地になり、そこもまた水源地に近いということで、
熊取の方へ設置になったようです。
 当時宇治や高槻の住民から反対があった事情などが書かれていました。

 イギリスのジョン・スノウという医学者のコレラの疫学研究について
ほんの少しですが書かれていますが、これが多分疫学研究の起源なのだろうと思います。
 疫学と病気の医学的な原因とのあいだはどういうつながりをもっているのか、
少しだけですが頭の中が整理出来たような気がします。
 疫学は多分本来は集団の感染症などの発生の「規模」をみるもので、
直接医学的な因果関係をみるものではないが、疫学である結果が出てくれば、
医学的な証明よりも前に予防医学と公衆衛生の対策がとれるということなのだろうと想像しました。

 色んなトピックに分散されていますが、読み手によると何でもかんでも
安全側にシフトしているように読まれる危険もあります。
 ざっとした印象ですが、統計上の全体の利益とリスクの兼ね合いと、個人が背負うリスクと便益についての関係が、実は相互に矛盾しているということについて、
はっきりと線を引いているのではないかと思いました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年1月27日に日本でレビュー済み
「技術とは人間実践(生産的実践)における客観的法則性の意識的適用である」と定義し、「安全性の証明がないと技術といえない」と述べた偉大な科学者による安全性の論理である。
資本の論理に抗する科学者としての姿勢には、故高木仁三郎氏とともに敬愛の念を抱いてきた・・・
許容量の概念は加害責任の回避に通じるとして、欧米産業界と相対し、論理的誤りを認めさせた功績が忘れられない。
《 「許容量」という概念は、その量までは許して良い量、危険のない量といわれているが、それは間違いで、その量まででも危険があるかも知れないが、そのものを使うことによって、使用される個人に利益があるならば、マイナスとプラスを天秤に掛けて「ある量までのマイナスはガマンしてもいいのではないか」という量のことであり、これは自然科学的概念ではなく社会科学的概念である 》
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間は忘れることで生きられる部分が小さくないですが、絶対に忘れてはいけないこと、実は分かっていること・・があることを気付かせてくれます。