無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
月と六ペンス (1959年) (新潮文庫) 文庫
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- ASIN : B000JARRXE
- 言語 : 英語
- Amazon 売れ筋ランキング: - 742,372位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 158,443位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ゴッホとゴーギャンをモデルとしてるようですが、ストリックランド個性的でひねくれた性格のキャラクターはもちろん、それぞれなキャラクターの人物解析度が高くとても面白かった。美術にそこまで関心がない人でも、これを読んで足を踏み入れる可能性があると思う。翻訳の力もとても良いのかなと思います。またいつか読み返そうかな。
2011年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半部分は、正直言って読み進めるのがしんどかったが、終盤に差し掛かるにつれ、言い得ぬ静かな興奮に襲われた作品だった。
本作品は、芸術家ストリックランドを観察する主人公の一人称の視点で展開されるが、前半のしんどさは、多分にその主人公の思考や哲学論が延々と続くことによる。本作品では物語自体よりもこのような描写が圧倒的に多く、これを楽しめる人には問題ないだろうが、個人的には疲れてしまったというのが正直な感想。
しかし、晩年のストリックランドが自身の道を究めるくだりでは、静かながらも力強い感動を覚えた。生計を立てるために画を描くことなく、自身が追求する芸術のみを追い求め、最終作となる壁画を描き上げ、死後妻に火を放たせる。壁画のモデルであろうゴーギャンの『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』を見てから読めば、誰しもがストリックランドの一徹な生き様とその終焉に心を揺さぶられるのではないだろうか。
本作品は、芸術家ストリックランドを観察する主人公の一人称の視点で展開されるが、前半のしんどさは、多分にその主人公の思考や哲学論が延々と続くことによる。本作品では物語自体よりもこのような描写が圧倒的に多く、これを楽しめる人には問題ないだろうが、個人的には疲れてしまったというのが正直な感想。
しかし、晩年のストリックランドが自身の道を究めるくだりでは、静かながらも力強い感動を覚えた。生計を立てるために画を描くことなく、自身が追求する芸術のみを追い求め、最終作となる壁画を描き上げ、死後妻に火を放たせる。壁画のモデルであろうゴーギャンの『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』を見てから読めば、誰しもがストリックランドの一徹な生き様とその終焉に心を揺さぶられるのではないだろうか。
2018年8月16日に日本でレビュー済み
中野好夫訳しか読んだことがないのでここにレヴューします。
以前読んだ時からかなり時間を空けて読み直しました。
読後感がその時々で変化するのが読書の楽しいところです。
昔はストリックランドとアタの
不自然な(?)ほどしっくりとした、
でもなぜいきなりそうなってるのかわからない関係こそが
作品のポイントだと思ってましたが、
今は、イギリスの階級社会の中で何かを守りながら生きていかないといけない「常識人」の、
ストリックランドとかかわることによる動揺に目が止まります。
変人に社会の常識は通用しないのは古今東西変わらないでしょうが、
常識人はそういう変人を常識的な社会に再度連れ込もうと努力してしまう。
その結果、常識人の方が気が変になってしまう。
社会とは、安全に暮らせるところでもあるけれど、
何かを守りながらでないとその安全さを享受できない、
実は窮屈なものなのかもしれない。
アタや作中のタヒチはイギリス社会のような守るべき不文律に縛られない社会なので、
そこでは変人のストリックランドも
別に特殊な存在とはみなされなかったのでしょう。
本編の後の解説で、『人間の絆』に比べるとストーリー展開が緻密でないと述べられています。
そうかもしれませんが、それでも私は一気に読破したくなる衝動に駆られます。
語り手を通してストリックランドや彼とかかわった人たちの不幸に
なんだかリアリティを感じるからです。
困ったちゃんを相手にするとかえって自分が困ってしまうというのはよくある話。
人ごとではありません。
以前読んだ時も感じましたが、訳文が古く、ちょっと読みにくく感じるところがあります。
他の翻訳と読み較べるのも一興ですが、
英語の原文を読んでしまえば訳文の巧拙なんて気にしなくて済むのでしょうね。
以前読んだ時からかなり時間を空けて読み直しました。
読後感がその時々で変化するのが読書の楽しいところです。
昔はストリックランドとアタの
不自然な(?)ほどしっくりとした、
でもなぜいきなりそうなってるのかわからない関係こそが
作品のポイントだと思ってましたが、
今は、イギリスの階級社会の中で何かを守りながら生きていかないといけない「常識人」の、
ストリックランドとかかわることによる動揺に目が止まります。
変人に社会の常識は通用しないのは古今東西変わらないでしょうが、
常識人はそういう変人を常識的な社会に再度連れ込もうと努力してしまう。
その結果、常識人の方が気が変になってしまう。
社会とは、安全に暮らせるところでもあるけれど、
何かを守りながらでないとその安全さを享受できない、
実は窮屈なものなのかもしれない。
アタや作中のタヒチはイギリス社会のような守るべき不文律に縛られない社会なので、
そこでは変人のストリックランドも
別に特殊な存在とはみなされなかったのでしょう。
本編の後の解説で、『人間の絆』に比べるとストーリー展開が緻密でないと述べられています。
そうかもしれませんが、それでも私は一気に読破したくなる衝動に駆られます。
語り手を通してストリックランドや彼とかかわった人たちの不幸に
なんだかリアリティを感じるからです。
困ったちゃんを相手にするとかえって自分が困ってしまうというのはよくある話。
人ごとではありません。
以前読んだ時も感じましたが、訳文が古く、ちょっと読みにくく感じるところがあります。
他の翻訳と読み較べるのも一興ですが、
英語の原文を読んでしまえば訳文の巧拙なんて気にしなくて済むのでしょうね。
2014年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
説明もなくカバーがなかった上、本の背の部分がヨレヨレで最悪。
2018年2月5日に日本でレビュー済み
「放っといてくれ!」というのがストリックランドの気持ちだろう。なぜ人は他人にちょっかいを出したり邪魔したり食い物にしたりするのだ? 勝手に近づいてきて「嫌な奴だ」もないだろう。
山田風太郎の復興日記に、「サマセット・モーム『月と六ペンス』読。絶讃不可惜。」と記述あり。
山田風太郎の復興日記に、「サマセット・モーム『月と六ペンス』読。絶讃不可惜。」と記述あり。
2009年11月3日に日本でレビュー済み
画家、ゴーギャンの伝記をもとにした小説。
伝記をもとにしただけあって、伝記みたい(笑
小説、というよりは、伝記、という意味で。
初めてモームを読んだので、こういう書き方が彼っぽいのかそうではないのか
よくわからないが、こういった書き方のものは
なんだか新鮮だった。
一番印象に残った個所は、ストリックランドが肉欲を恨んでいる、と言うシーン。
あそこだけがストリックランド自身が心情をを
表わしている唯一の場面だったのかなと思うが、
天才はそれすらも腹立たしいのかと思った。
それすら邪魔になるんだなぁと。
40歳から画家になり、歴史に名を残す事ができるなら、
私にもまだチャンスがあるのかも。
なんて、天才的な能力があるわけでもないのに、
夢が近付いた気になるような書物。
もう一度読もうと思う。
伝記をもとにしただけあって、伝記みたい(笑
小説、というよりは、伝記、という意味で。
初めてモームを読んだので、こういう書き方が彼っぽいのかそうではないのか
よくわからないが、こういった書き方のものは
なんだか新鮮だった。
一番印象に残った個所は、ストリックランドが肉欲を恨んでいる、と言うシーン。
あそこだけがストリックランド自身が心情をを
表わしている唯一の場面だったのかなと思うが、
天才はそれすらも腹立たしいのかと思った。
それすら邪魔になるんだなぁと。
40歳から画家になり、歴史に名を残す事ができるなら、
私にもまだチャンスがあるのかも。
なんて、天才的な能力があるわけでもないのに、
夢が近付いた気になるような書物。
もう一度読もうと思う。
2010年3月28日に日本でレビュー済み
ゴーギャンを題材に話が作られているという。
ゴッホのいろいろな話を読んだことがあるので、ゴーギャンが題材ならすごく、破天荒、非常識かと思った。
文章は、予想外にたんたんとしていた。
月と6ペンスは、どちらも○。
大きさがすごく違う。
自分の理解が、ひょっとしたら全く違っているかもしれない。
ゴッホのいろいろな話を読んだことがあるので、ゴーギャンが題材ならすごく、破天荒、非常識かと思った。
文章は、予想外にたんたんとしていた。
月と6ペンスは、どちらも○。
大きさがすごく違う。
自分の理解が、ひょっとしたら全く違っているかもしれない。
2007年1月20日に日本でレビュー済み
ゴーギャンの自伝を読んだ著者が興味を持ってこの小説を書いたというので
非常な興味を持って読んでみた。
しかし、最初の方は大変面白く読めたのだ・・・急に妻子を捨てて絵にとりつかれた
男の姿、絵を描くためならどんなことも厭わないというようなそんな男の姿が
描かれていて驚くと同時にとても面白かった。
でも、肝心の何故、何故そうなってしまったのか・・・
そういった所が書いてなく(多分自伝でも書いていない部分なのだろう)
そういう所が私としては不満だった。
どうせ小説なのだし、多少フィクションを加えてもその辺りを書いてほしいと思った。
非常な興味を持って読んでみた。
しかし、最初の方は大変面白く読めたのだ・・・急に妻子を捨てて絵にとりつかれた
男の姿、絵を描くためならどんなことも厭わないというようなそんな男の姿が
描かれていて驚くと同時にとても面白かった。
でも、肝心の何故、何故そうなってしまったのか・・・
そういった所が書いてなく(多分自伝でも書いていない部分なのだろう)
そういう所が私としては不満だった。
どうせ小説なのだし、多少フィクションを加えてもその辺りを書いてほしいと思った。