小学生の頃、図書室で好きな本を読む時間があり、
「またその本を読んでいるの?」と聞かれるほど、この本が定番だった。
1900年生まれの筆者が、どれだけまわりから「あいのこ」と言われて辛い少年時代を送ったかが半分ぐらい占められている。
何がそんなに心に刺さったのか、
繰り返し読んだ本だった。
時が経ち、「話の特集」に平野威馬雄がライターとして登場し、「陰者の告白」が出版されるのが、1976年。
あの平野威馬雄が❗と思っているうちに、それが賑やかなシャンソン歌手として出てきた平野レミの父親だとわかってびっくりしているうちに、レミが料理研究家となり、和田誠と結婚しと、アラアラと驚き続けた縁がある。
何故、あんなにこの本に惹かれたのか、読み直してみたくなり、調べてみたら、和田誠の表紙絵で再版されていて、初めに刊行された本は、なかなかの高値。
ひょっとしたらと県立図を検索したら、昔読んだ本のままで、子ども図書室にあるではないか❗
早速借りて読んでみた。
何とこの本でサンケイ児童出版文化賞を受賞している。
とにかく今読んでも辛い子ども時代なのだが十代後半で、一生忘れられない友人が出来て、大人になって再会するのですよ。
すっかり忘れていた場面だけど、たぶん小学生ながら、感動したのだと思う。
しかし、第一次世界大戦から第二次世界大戦へと移っていくかなり難しい場面もあるこの本をよく読んだと思うのだが、ひとえに平野威馬雄の引き込まれていく文章の上手さゆえと、あらためて思うところの多い一冊となったのだった。
小学校の図書室も懐かしい。
何しろ私の小学校の卒業文集に書いた作文が
「図書室さん、さようなら」だったほど。
もうないのだろうな
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レミは生きている (昭和34年) - – 1959/1/1
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