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基本はMixtureといっていいと思います。
その点では、Hip Hopのフィールドからは、正当に評価されないのかもしれません。
しかし、一度聞いていただきたい。
とくにTatsuのライムフローは、非常にスムーズであり、スケールも大きい。
彼のスキルは、それ自体Hip Hopのフィールドで勝負しても、十分通用するものがあります。
感じとしては、Big-O（Osumi）に似ているかもしれません。
シングル曲「遠く」なんかで見せるTatsuのフローは、個人的にはIndopesychicsの「百万光年のやさしさが注がれる限り」で見せたOsumiの懐の深いフローを髣髴とさせて、好きです。
若干ラガっぽいフローが入るのは、好みの分かれる点かも知れませんが・・・。
もう1人のMC、Twentyは、ハスッパなフローで、Tatsuとは対照的なフローをかましますが、スキル的にはまだ発展途上かなと思います（期待をこめて）。
全体的には、やっぱりOsumiとヒデボウのコンビを髣髴とさせるMCスタイルだと思ってください。
曲調は、渋いということはなく（渋い曲もありますが）、全体的にはスカぽかったり、ロックだったり、バラエティ豊かな感じでしょうか。
グルーブ感覚を期待した場合には、若干期待はずれになるかもしれません。
しかし、過去のシングル曲なども含め、非常に音楽センスの高い楽曲が多く、そのほぼすべてをTatsuが作曲しているのにも、彼のセンスが伺えます。
個人的には、Hip Hop、特にシャカゾンビなんかが好きな人に聞いてほしいです。
まだまだ若い彼らですから、これからを期待します。
PS：Nobody Knowsが今までやってきたこと、彼らのスキルやセンスを、Def Techと同じ括りにしてしまうことは、非常に残念に思います。
とくにMitsuのトラックセンスは、日本のDJの中でも秀逸ですよ。
一般には、その程度にしか伝わっていないのかと思うと、非常に残念です。
一応、Nobody Knowsの名誉のために・・・。
