トリプルファイター DVD-BOX
フォーマット | 色, ドルビー |
コントリビュータ | 石井秀人, 笛真弓, 特撮(映像), 滝沢浩, 小野川公三郎 |
稼働時間 | 13 時間 40 分 |
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
商品紹介
円谷プロダクション制作の往年の人気特撮ドラマがニュープリント、
レストア作業を経て初DVD化!
<解説>
『トリプルファイター』は、1972年7月~12月まで、月曜から金曜の夕方の時間帯に毎日10分間、放映されていた特撮ヒーロー番組である。製作は、それまで『ウルトラマン』シリーズなどの巨大ヒーロー作品を主に手掛けてきた円谷プロダクション。この企画が成立した背景には、世の中を席巻していた"変身ブーム"があった。その中心的存在だったのが『仮面ライダー』。等身大のヒーローと怪人の魅力、さらにオートバイアクションなどを採り入れた展開のスピーディーさが当時の児童層に強くアピールしたわけである。
そこで、テレビ特撮の雄・円谷プロが、本格的に"変身ブーム"の流れを意識した等身大ヒーロー作品を製作することになったのだ。しかし、そこは常にパイオニアたる円谷プロ。単なる『仮面ライダー』の亜流ではなく、随所に新機軸を採り入れた企画を立案し、この"ヒーロー戦国時代"とでも言うべき時代に殴り込みをかけたのであった。その新機軸とは--
1:主人公の三兄妹が全員、ヒーローに変身すること(しかも、うち一人は女性)
2:その三人ヒーローが合体し、最強のヒーローへと二段変身すること
3:週一回の放送でなく、五日間で一話が完結する帯番組であること
主なものを挙げると、上記の三つであろう。このうち3:は、1970年から翌71年にかけて『ウルトラファイト』をヒットさせ、『ウルトラマン』シリーズ復活への足掛かりとした円谷プロならではの発想と言えるだろう。ゴールデンタイムの番組と異なり、どうしても夕方の帯番組となると「低予算」に代表される諸条件の厳しさが付きまとうが、ほとんど「予算」なるものが存在しなかったといわれる『ウルトラファイト』を経験している円谷スタッフは、この『トリプルファイター』をなんと宇宙規模のストーリーと設定し、これを成立させてしまったのだから恐れ入る。勿論、現在の目で見れば、画面の端々から苦しい部分が漂ってくるのだが、だからこそ、当時のスタッフ陣の工夫の跡が浮き彫りになるのも、また事実なのだ。どのようにして"トリプルファイター"は銀河連邦の守護神となり得たのか--改めて、本作品を目を凝らして観ていただきたいと思う。
そして、本作品の企画における白眉が、1:&2:の要素であろう。すでに『ウルトラマン』シリーズや『仮面ライダー』で実現していた"ヒーローの共演"。これが毎回観られたら……? やがて『仮面ライダー』の延長線上に『秘密戦隊ゴレンジャー』が誕生し、以降"スーパー戦隊"は現在までに30作を数える人気シリーズへと成長していったのだが、『ゴレンジャー』から遡ること3年前に、"色分け"する集団ヒーローは円谷プロによって生み出されていたのである。"スーパー戦隊"では第3作『バトルフィーバーJ』以降、等身大戦の後に5人のメンバーが巨大ロボに乗り込んで戦うというパターンが確立されたが、『トリプルファイター』における2:の要素などは、このパターンをも先取りしていたと言えるのではないだろうか。残念ながら本作品は半年で終了し、特にシリーズ化などの継続的な展開は実現しなかったが、その企画の先進性や特殊性は、間違いなく後の特撮ヒーロー番組に影響を与えていた。
その他にも、観るべき点は数多い。『仮面ライダー』のオートバイに対してこちらは車だとばかり、毎回のように繰り返されたカーアクション。また、五日分のドラマの合計尺が30分番組のそれを上回るため、シリーズが進むにつれて、ドラマ性が豊かになってきたことも特筆しておきたい。
<ストーリー>
宇宙の支配者、悪の星デビルは銀河連邦M星を破壊した。今、デビル星は地球を侵略しようと魔の使者デーモンを地球に派遣した。そして、デーモンの指揮によって地球侵略作戦が開始された。デーモン第一の使者ダークマンの使命は、早瀬兄妹の殺害であった。早瀬兄妹は、M星の数少ない生存者で、父に与えられた超能力によって、レッドファイター、グリーンファイター、オレンジファイターに変身、さらに3人が合体変身すると、無敵の超人トリプルファイターになる。
デーモンのために故郷の惑星を失った宇宙人は地球に来てSAT(スペースアタックチーム)を結成、早瀬兄妹はSAT日本支部のメンバーなのだ。
<キャスト>
早瀬哲夫/滝沢浩
早瀬勇二/小野川公三郎
早瀬ユリ/笛真弓
大野あつし/石井秀人
トリプルファイター/吉中正一
グリーンファイター/萩原紀
レッドファイター/戸知章二
オレンジファイター/車邦秀
ブルコン(声)/辻しげる、石山克己
<スタッフ>
プロデューサー/円谷粲、清水武(円谷エンタープライズ)
撮影/関口政雄
照明/松丸善明
美術/安田邦宣
効果/小森護雄
編集/武田うめ
殺陣/高倉英二、宇仁貫三
制作主任/佐山彰二
制作担当/高山篤
助監督/林洋一、笠倉隆
音楽/宮内国郎
<放送データ>
放送開始/1972年7月3日
放送終了/1972年12月29日
放送形式/16m/m、1回10分、1週1話完結、全26話
放送局/TBS系
放送時間/毎週月曜日~金曜日、午後5時30分~5時40分
制作/円谷プロダクション
<特典>
●オールカラー36Pブックレット
●梶田達二描き下ろしイラストデジパック
●トリプルファイターキャラクターカード36種封入
●特典映像:スタッフ座談会(予定)
●幻のブルマァクCM収録
●ピクチャーレーベル仕様
<商品概要>
全26話収録/約820分+特典約30分/カラー/モノラル/4:3 /片面・二層/ドルビーデジタル5.1chサラウンド音声収録
(C)1972円谷プロ
Amazonより
1972年7月から12月にわたってオンエアされた、円谷プロ製作による特撮ヒーロー・シリーズ「トリプルファイター」の最大の特徴は、1つのエピソードを月曜から金曜までの5日間にわたって、10分間ずつオンエアするというその放映スタイルだ。年少の視聴者を意識すれば、毎回派手なアクション・シーンを見せて次回に期待をつなげるとことが常道だろう。事実「トリプルファイター」の、シリーズ前半エピソードでは、オンエア1回分=10分間のうちのほとんどが、地球征服を企むデーモンたちと、それに対抗するSATメンバーとの戦いだけに費やされているケースが少なくない。ところが、中盤以降のエピソードを見ると、そうしたパターンを維持しながらも、キャラクターひとりひとりの感情や心理を表現しようという、そんな意気込みが感じられるエピソードが続出する。残念ながらそのすべてが成功したとは言い難いのだが、新しいフォーマット、等身大、そして自動車やバイクを多用したアクションと、これまでの円谷プロ作品とは異なった環境の中で、制作陣は様々なチャレンジを試みたシリーズであることが伝わってくる。この志が継承されなかったことが残念でならない。
映像特典である「決戦は金曜日!栄光のファイター」は、制作関係者が2007年の時点で「トリプルファイター」を振り返るインタヴュー構成の作品だが、スポンサーであった玩具メーカーの証言なども折り込んでいるあたりが興味深い。(斉藤守彦)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 19 x 15 x 6 cm; 648.64 g
- EAN : 4988021129763
- メディア形式 : 色, ドルビー
- 時間 : 13 時間 40 分
- 発売日 : 2007/2/14
- 出演 : 特撮(映像), 滝沢浩, 小野川公三郎, 笛真弓, 石井秀人
- 販売元 : バップ
- ASIN : B000JUB7F8
- ディスク枚数 : 9
- Amazon 売れ筋ランキング: - 182,786位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 3,378位特撮・戦隊・ヒーロー
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
放送開始当初はその尺の長さをアクションシーンに充てる事で、画面の充実を図っていたが、やがてそれはドラマ面の充実に貢献する事となる、(例えば第10話ではゲストキャラクターの女性エージェントとほのかに心を通わせた主役のうちの一人が任務が終わって旅立つ彼女を見送る前にちょっとしたデートを楽しむ場面がある、しかもそのデートに使う車がその回で初登場したばかりの新兵器であるというストーリィとしての整合性とカタルシスの調和のとれた、なんとも粋な使い方、)
本作は放映当時、東映制作の「仮面ライダー」の商業的成功、およびその制作予算が本作を制作した円谷プロのそれよりずっと低く抑えられた事にTV局側から「東映は安くて人気が出る番組を作る、円谷は金がかかる、」と揶揄され、憤慨したスタッフが様々な工夫をこらして臨んだ、その結果、円谷らしいSF色と、特撮によるスペクタクルに代わる物としての多数の車両による「地上のドッグファイト」とでも表現すべき立体感のある戦闘シーン、主人公3人の兄弟愛を主軸においたドラマ、そして敵側の怪人達の「キャラの立った」描写、毎回手を変え品を変え、
コメディタッチ、スリラー、ラブロマンス、
使命と友情の、あるいは恋慕の間で揺れ動く心、
個人的復讐のため、組織を離れて戦うもの、
科学的好奇心から恐ろしい兵器を生み出してしまった男の悔恨、そして主人公達の目の前で処刑される仲間、、、等々、
確立されたキャラクターと面白いストーリー、そこにドラマチックな演出も加わり、見るものを飽きさせない。
無論、低予算、週5回放送という苦しい制作体制からくる様々な欠点はある、だがそれすらも魅力に思えてくるほどこの「トリプルファイター」は唯一無二の存在感を放つTVシリーズなのだ。
子供の目から見ても低予算はバレバレですし、敵怪人が毎回 頭のすげかえ(頭のすげかえは、ウルトラ怪獣でも行われてましたが、すげかえが分からないようにうまくデザイン処理してありました。さすが成田亨氏!)
で出てくるあたり、
ウルトラマンシリーズの円谷作品とは考えられないヒーロー作品でした。
円谷が等身大ヒーローというのもピンと来ないくらい、円谷=巨大ヒーローという図式が成立していましたから。
以前LD-BOXを購入し、初めて全編通して見ましたが、お話は ないに等しいです。
ストーリー上は大真面目なんだけど、思わず笑った敵怪人の「作戦」や「技」。
当時から子供の間で話題になった、黒塗りスバル。そのスバルがズラ〜リ並んだ毎回おなじみのシーン。
スバルのボンネットや天井に勇ましく乗った怪人たち。
ファイターたちのなんだかよく分からない、中途半端な印象の変身ポーズ。
頭が重そうなレッド、グリーン、オレンジファイターたち。(これって、セブンイレブンのストライプカラーとおんなじ!)
演技者の目が時々見える、ファイターのマスク。
現在のスタイリッシュな変身ヒーロー作品ではぜったいありえない、70年代当時バリバリのダサさやインパクトある画面作りが今となっては懐かしく、いろんな意味でカッコイイです。
今風に言い直せば「ダサカッコイイ」というとこでしょうか?(ダサいのか? カッコいいのか? どっちなんだ?という突っ込みは入れないで。)
とくに怪人出陣時や戦闘シーンで毎回使用される「ドンドンドンドコドンドン」といった太鼓音の劇伴が印象的でステキです。
ストーリーがちゃんとあればもっとよかったのですが、まあ、あの時代だから許された作品でしょうかね。
個人的に、最終回最後のシーンで、基地に一人残されるロボットがかわいそうな気がしました。
おまけに基地の照明まで落とされ、真っ暗な中に置いて行かれるんだもの・・・。機械だからって、あんまりじゃないか!
なんだかんだ言っても、これだけごちゃごちゃ書いてしまうのですから、やはり愛すべき作品です。そういう意味で5点!
帯番組というスタイルもさることながら、早瀬3兄妹がグリーン、レッド、オレンジの各ファイターに変身し、さらに合体してトリプルファイターになる、という2段構えになっているところもユニークなところ(長男が変身するリーダー格がレッドではなくグリーンなのもユニークであります)。トリプルファイターは、もっぱら最終金曜日に登場することの多い「金曜日のヒーロー」でしたが、たまに火曜や木曜に登場することもあり、帯番組という性格をうまく生かしたサプライズを与えてくれます。
中盤以降は、金曜までトリプルどころか各ファイターが登場しない回も目立つようになり、ストーリーで見せていこうという姿勢もうかがえるようになります。特に第13話から、デーモン族への復讐のため、たったひとりの戦いを続ける「孤独のケリー」ことケリー岩崎という新キャラクターが登場。『仮面ライダーV3』におけるライダーマン的なキャラクターで、作品にぐっと深みを与えております。
またメカアクションにも力が入れられているのも特徴です。早瀬兄妹の使う車がガルウイング(?)であったりバギーだったりと、割と先進的なセンスを感じさせる一方、敵デーモン族の車が黒く塗ったスバル360というのもユニークでした。
ちと値段が高いのですが、週5日毎回10分というと、計50分。つまり週1回1時間番組をやっているのと時間的には変わらないわけだから、仕方ないのかも。
している作品」だそうで、どういう内容なのか観てみたら、以外と面白かったです。
特に敵側のデーモン族、最高です!! 「こいつには魂が無いんだ」と言われている戦闘員の
人達に馬鹿にされ、命令を無視される怪人の面々は良い味出しています。
ヒーローの側も負けずに濃い面々ですが、バク転ばかりしているお馬鹿少年や、お目付け
役のロボット『ブルコン』の捨て台詞は、表現しづらい味わいがあります(笑)。
画像もLD版やCS放送版とは違ってブラッシュアップされていますし、音声もドルビーデジタル化されています。何といってもありがたいことは、毎回主題歌タイトルが入るモードと、一話の冒頭に一回だけ主題歌タイトルが入るモードを選択できることです。
特典映像も当時のスタッフや関係者のインタビューなどによる構成で、とても興味深いものでした。付録のデーモン怪人カードも楽しいオマケです。