特に「ナーザの大暴れ」は1960年代の東映長編アニメのテイストを感じさせる名作、「まんが映画」という呼び方が似合う作品。
技術的にもディズニー的なフルアニメではなく、部分的に使われる「止め絵」など日本のアニメーション演出技法を取り入れていて、
日本人にも馴染みやすくなっています。
「ナーザの大暴れ」は日本語吹き替え版も収録されているので、小さい子供でも安心してみられます。
中国神話の入門書としても楽しめるでしょう。
「おたまじゃくしがお母さんをさがす」「牧笛」の2本の水墨画アニメも、他に類を見ない佳作、
「癒し系アニメ」と呼んで良いでしょう。
これらの作品は80年代初めに日本でも公開され、多くのアニメ関係者、漫画家などに支持されました。
当時、日本のアニメーションが忘れていた何かを持っていた作品でもあるんですね。