ElvinとMcCoyの他は、Richard Davis(b)、Jean-Paul Bourelly(g)、Pharoah Sanders(ts)が参加。
良くも悪くも「Coltrane無しのColtrane Band」というイメージ通りの音だが、Coltrane健在時との一番大きな違いは「緊張感」だろう。こちらはゆったりとリラックスした雰囲気で「Coltrane Jazz」という往時のスタイルで旧知の仲間達が演奏しているという印象ですね。
Pharaohのサックスは師匠を意識しまくったブロウが随所に見られる一方で、彼がElvinに送った2曲目などのパワーとヒップなグルーヴは新鮮でハっとさせられる。こういう新鮮さを盤全体に求めたかった僕は、このメンツだとそういう新しいことも可能だったはずだと思うので、このリラックス感が逆に物足りなくて星を削りました。
演奏自体は名手達のものだし、彼らが一緒にやること自体に絶対的価値を見いだすファンも多いでしょう。そういう方は四つ星以上の企画ではないでしょうか。