Now Againを主宰し、ファンク、ソウルからロック、辺境系、ワールドまで多岐にわたって珠玉の作品を輩出してきたイーゴン。そのイーゴンがまだ見ぬ幻の音源を掘っていた頃、一聴してぶったまげたというバンドがこちら、アムネスティ。
インディアナポリスのブラックファンクロックバンドで、73年唯一の作品らしい(きちんと発売されたのは7インチ2枚のみで、こちらは初の正規発売) 極太ブルーズロッキンなギターリフがファンクビートに絡む強烈ナンバー「Can I Help You?」で幕を開ける本作は、これまた煌びやかやパーカッションにひずんだギターとブレイクが絡み合う「Free Your Mind」、謎の呪術感をも内包したダークファンク「We Have Love」、それから「Liberty」のようなアコギファンクなコーラスナンバーまで、とにかく隙が無い。
初期ファンカデリックよりもカラッとした音作りと、頭がグルグル回るサイケデリック要素、プログレッシブな複雑展開までも たまにぶち込んで来る所が自分好み。 仏産アフロサイケファンクの至宝CANE AND ABLEと共に、またまた新たな愛聴盤が出来ました。