昔テレビで見て、懐かしくなり購入。
面白いとか泣けるとかではないが、何か違和感のようなものが残り続け、また見たいと思った。オンデマンドでは見れるところがなかったのでdvdを購入しました。
バッシング [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 加藤隆之, 小林政広, 占部房子, 田中隆三 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 21 分 |
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商品の説明
第58回カンヌ国際映画祭コンペ部門公式参加。2004年、イラクで起きた日本人拉致事件。人質3人に投げかけられる自己責任の問いかけ。渦中の3人へのバッシング、衝撃の真実。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- EAN : 4571211590261
- 監督 : 小林政広
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 21 分
- 発売日 : 2007/1/25
- 出演 : 占部房子, 田中隆三, 加藤隆之
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : GPミュージアムソフト
- ASIN : B000KRNDWA
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 151,026位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 6,924位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初の20分ほど主役の日常を淡々と綴るだけで、この主人公の性格、生活環境、置かれている状況が
すっかりわかってしまうのがすごい。この映画、緊張感がすごいです。すごい緊張感が最後まで続くのですが、ただその時間が80分というのが私にはちょっと物足りなかったです。とにかく嫌な奴しか出てこないものですから、私としては批判する人間側の本質ももっとふくらまして欲しかったのですが、主役家族を少し暖かい視点で表現してあって作者の言いたいことはこれで全てだったのかも知れません。”それでもボクはやってない”から僅かにあったユーモアを完全に取り去ったようなテイストで息をのみながら見るという感じですかね。再現ドラマでなく、しっかり映画です。ただ”それでもボク〜”とは違ってこの映画には不快感を持つ人もいると思います。私も海を見つめる主人公の絵は、ただ自分探しをしているだけの主人公を擁護しているようで好きではありません。バッシングもしませんが。
すっかりわかってしまうのがすごい。この映画、緊張感がすごいです。すごい緊張感が最後まで続くのですが、ただその時間が80分というのが私にはちょっと物足りなかったです。とにかく嫌な奴しか出てこないものですから、私としては批判する人間側の本質ももっとふくらまして欲しかったのですが、主役家族を少し暖かい視点で表現してあって作者の言いたいことはこれで全てだったのかも知れません。”それでもボクはやってない”から僅かにあったユーモアを完全に取り去ったようなテイストで息をのみながら見るという感じですかね。再現ドラマでなく、しっかり映画です。ただ”それでもボク〜”とは違ってこの映画には不快感を持つ人もいると思います。私も海を見つめる主人公の絵は、ただ自分探しをしているだけの主人公を擁護しているようで好きではありません。バッシングもしませんが。
2018年2月18日に日本でレビュー済み
海外で日本人が亡くなったり、トラブルに巻き込まれたりする時だけじゃなく、現地集合する時とか酒を飲む時とか何から何まで、自分の裁量で動く時の決まり文句になってしまったけど、この言葉にまつわる事件のことを今思い出せる人はどれだけいるんだろう。
彼らは、命に関わるリスクを承知の上で、渡航を禁じている国に出向いたわけだから、
当然そのリスクに対する責任を負わなければならない。
それは、本人は覚悟の上に覚悟を重ねているわけであって、
彼らにとってみれば、「お前に言われる筋合いなんてねえ」わけである。
ただ、中にはそうじゃない人もいただろうし、彼らの家族はそうじゃないわけで、
まぁ、思想なのかもしんないけど、「早く自衛隊を撤退してくれよ!」ってなっちゃう。
そこら辺の温度の違いや、認識のズレが生んでしまったバッシングだったように思う。
キリがなくなるのでこのくらいにしておくけど、そんなことから書き始めなければならない、つまり、あの時何かを口走ってた人間なら注目せざるを得なかったのが、この映画だった。
主人公は、職を追われ、人に裏切られ、実害は家族に分かりやすい形で及んでいく。
加害者家族などにも当てはまるであろう、この凄絶な「リアル」の一片を、映画の中に見つけることができる。
ただ、そんなバッシングを浴びる主人公が、あまりにも幼稚で、独善的で、全く感情移入できない存在なのだ。
この映画は、彼女を「悲劇のヒロイン」として、描かな過ぎているといってもいいくらいだ。
「こんな仕打ちに遭うのは、あんたに問題があるんじゃないのか」と、ついバッシングしてしまいたくなるほどに。だから、バッシングの実相が、適切に観客に伝わってきたかといえば、懐疑的だ。
終始そんな感じで、挙句の果て、主人公は被害者意識を肥大化させるだけ肥大化させ、「自分探し」ととられかねないような結論を出す。
荒涼とした北海道の風景が支配する中印象に残ったのは、何度も映り込む立て看板に書いてあった標語。
「子育ては『やめなさい』と言える大人の思いやり」
ちなみにこの映画、監督自身がフォークシンガーだった頃の歌が最後に流れる。
それが余りにもひどい。ちなみに他の作品も見たんだけど、そこでも彼は最後に歌っている。誰か、代わりに歌ってあげてください。
彼らは、命に関わるリスクを承知の上で、渡航を禁じている国に出向いたわけだから、
当然そのリスクに対する責任を負わなければならない。
それは、本人は覚悟の上に覚悟を重ねているわけであって、
彼らにとってみれば、「お前に言われる筋合いなんてねえ」わけである。
ただ、中にはそうじゃない人もいただろうし、彼らの家族はそうじゃないわけで、
まぁ、思想なのかもしんないけど、「早く自衛隊を撤退してくれよ!」ってなっちゃう。
そこら辺の温度の違いや、認識のズレが生んでしまったバッシングだったように思う。
キリがなくなるのでこのくらいにしておくけど、そんなことから書き始めなければならない、つまり、あの時何かを口走ってた人間なら注目せざるを得なかったのが、この映画だった。
主人公は、職を追われ、人に裏切られ、実害は家族に分かりやすい形で及んでいく。
加害者家族などにも当てはまるであろう、この凄絶な「リアル」の一片を、映画の中に見つけることができる。
ただ、そんなバッシングを浴びる主人公が、あまりにも幼稚で、独善的で、全く感情移入できない存在なのだ。
この映画は、彼女を「悲劇のヒロイン」として、描かな過ぎているといってもいいくらいだ。
「こんな仕打ちに遭うのは、あんたに問題があるんじゃないのか」と、ついバッシングしてしまいたくなるほどに。だから、バッシングの実相が、適切に観客に伝わってきたかといえば、懐疑的だ。
終始そんな感じで、挙句の果て、主人公は被害者意識を肥大化させるだけ肥大化させ、「自分探し」ととられかねないような結論を出す。
荒涼とした北海道の風景が支配する中印象に残ったのは、何度も映り込む立て看板に書いてあった標語。
「子育ては『やめなさい』と言える大人の思いやり」
ちなみにこの映画、監督自身がフォークシンガーだった頃の歌が最後に流れる。
それが余りにもひどい。ちなみに他の作品も見たんだけど、そこでも彼は最後に歌っている。誰か、代わりに歌ってあげてください。
2010年10月8日に日本でレビュー済み
おでん喰ってるシーンが最高でした。けど、周囲の人間造形は話に合わせて創られ過ぎです。
2018年6月22日に日本でレビュー済み
何故そこまでイラクに拘るのか・・・
という、問いを視聴者は最も疑問に感じている。
懇切丁寧に言葉で説明しているが、掘り下げが足りなかったのか
最初から最後まで有子の心境に共鳴できず、私の中で「自己責任」という答えが残るばかり
そして、虐めの数々が余りにもストレートでリアリティーに掛ける。
私の知っている日本の虐めは、建前を保ち影であざ笑うようなものが多いけれど・・・
映画は倫理の教科書ではありません。
万引きする家族でも、青春の殺人者でも常識を越えて
断片的に寄り添えるものであると思いますが、この作品を観た後も
考えさせられたり、視点が変わることはありませんでした。
ただ、占部房子さんの野暮でいけすかないお芝居や
薄ぼんやりとした画調、繰り返す日常は抜けばのない虚無感を生み
底辺の生活をリアルに映し出していた。
という、問いを視聴者は最も疑問に感じている。
懇切丁寧に言葉で説明しているが、掘り下げが足りなかったのか
最初から最後まで有子の心境に共鳴できず、私の中で「自己責任」という答えが残るばかり
そして、虐めの数々が余りにもストレートでリアリティーに掛ける。
私の知っている日本の虐めは、建前を保ち影であざ笑うようなものが多いけれど・・・
映画は倫理の教科書ではありません。
万引きする家族でも、青春の殺人者でも常識を越えて
断片的に寄り添えるものであると思いますが、この作品を観た後も
考えさせられたり、視点が変わることはありませんでした。
ただ、占部房子さんの野暮でいけすかないお芝居や
薄ぼんやりとした画調、繰り返す日常は抜けばのない虚無感を生み
底辺の生活をリアルに映し出していた。
2018年4月18日に日本でレビュー済み
『ワカラナイ』と二本続けて観ました。小林政広監督作品。
こちらは、2004年の「イラク人質事件」を取り扱った作品。この事件は人質になったということよりも、「日本の国民性」・マスコミの全社横並びの報道スタンスが問われた事件だったことを思い出します。そしてその両者と政治家が一緒になって編み出した『自己責任』という言葉は、その時の日本の中で強い正当性を持った言葉として、職場でも、家庭でも、仲間うちでも使われていた。
映画での描き方は、その社会的な圧力によって家庭が一瞬にして崩れていく恐ろしさを描いていて、タイトルの『バッシング』の後の強く、悲しい余波を描いていた。
私は、その余波である、主人公高井優子とその両親との関係の変化のなかにいろいろなものを感じた。
この両親は一般の日本人家庭の両親としてはかなり、娘に対して理解のある両親であっただけに、悲しい結末を招いてしまったと思っている。つまり、「ボランティア」というもの、そしてそれに携わる娘の気持ちを十分に理解していたために、その外側を取り巻く主体性のない、マスコミの報道に強い影響を受ける周囲から異物として排除される方向に向かってしまった。
そして、高井優子自身の行動が強烈にきみ悪く描かれている。だが、観る者の多くが感じる彼女のきみ悪さとは何かと考えると、それはある意味自分の許容範囲の狭さであることにも気づかされるに違いない。
日本人はその島国という生活圏で培われた独特な他者との関係性がこの他者を受け入れる許容範囲が狭くしているのだけれど、自分がそんな感覚の縛りを受け継いでいるというのは謙虚に受けとめられないものだ。
父親が会社から解雇され、自殺に追い込まれる姿。高井優子がひとりでイラクに旅立った後に残されるひとり残される母親の姿が、“自らの人生を生きる”ことにのみ専心する彼女の姿との対比で描かれている。
“自分を生きる”ことのためにはなんと多くの犠牲を伴うのだろう。そしてそれかがために“自分を生きる”ということを無意識に諦めさせてしまう圧がかかった社会の姿が、ぐっと迫って息が詰まってくる。
こちらは、2004年の「イラク人質事件」を取り扱った作品。この事件は人質になったということよりも、「日本の国民性」・マスコミの全社横並びの報道スタンスが問われた事件だったことを思い出します。そしてその両者と政治家が一緒になって編み出した『自己責任』という言葉は、その時の日本の中で強い正当性を持った言葉として、職場でも、家庭でも、仲間うちでも使われていた。
映画での描き方は、その社会的な圧力によって家庭が一瞬にして崩れていく恐ろしさを描いていて、タイトルの『バッシング』の後の強く、悲しい余波を描いていた。
私は、その余波である、主人公高井優子とその両親との関係の変化のなかにいろいろなものを感じた。
この両親は一般の日本人家庭の両親としてはかなり、娘に対して理解のある両親であっただけに、悲しい結末を招いてしまったと思っている。つまり、「ボランティア」というもの、そしてそれに携わる娘の気持ちを十分に理解していたために、その外側を取り巻く主体性のない、マスコミの報道に強い影響を受ける周囲から異物として排除される方向に向かってしまった。
そして、高井優子自身の行動が強烈にきみ悪く描かれている。だが、観る者の多くが感じる彼女のきみ悪さとは何かと考えると、それはある意味自分の許容範囲の狭さであることにも気づかされるに違いない。
日本人はその島国という生活圏で培われた独特な他者との関係性がこの他者を受け入れる許容範囲が狭くしているのだけれど、自分がそんな感覚の縛りを受け継いでいるというのは謙虚に受けとめられないものだ。
父親が会社から解雇され、自殺に追い込まれる姿。高井優子がひとりでイラクに旅立った後に残されるひとり残される母親の姿が、“自らの人生を生きる”ことにのみ専心する彼女の姿との対比で描かれている。
“自分を生きる”ことのためにはなんと多くの犠牲を伴うのだろう。そしてそれかがために“自分を生きる”ということを無意識に諦めさせてしまう圧がかかった社会の姿が、ぐっと迫って息が詰まってくる。
2010年5月3日に日本でレビュー済み
関連すると思われるあの実際の事件では、正直 報道の断片的な内容から被害者たちに憤りを感じていました。
自分の生き方に自信がない私は,姿を表さないでもいい場所で 叩けるだけ叩く方に実際は,何もしていないけれどそちら側に
肩入れしていました。
モーションを何かおこすなら 自分の目で確かめて 耳で直接確認をして 真実をつきとめて おこすべきだろう。
自分のこれからの 人生にも大きな教訓をくれた.地味で どよんとした映像だが、それだけリアル感が伝わる作品でした。
自分の生き方に自信がない私は,姿を表さないでもいい場所で 叩けるだけ叩く方に実際は,何もしていないけれどそちら側に
肩入れしていました。
モーションを何かおこすなら 自分の目で確かめて 耳で直接確認をして 真実をつきとめて おこすべきだろう。
自分のこれからの 人生にも大きな教訓をくれた.地味で どよんとした映像だが、それだけリアル感が伝わる作品でした。
2018年3月20日に日本でレビュー済み
大作の映画の壮大さや爽快感はなく、
映画自体は「徹底的に低予算」で突き抜ける、
「不幸な家族の生活の一部」を切り抜いて見せたような
リアル&リアルで最後まで緊張感のある作品。
「周りを不幸にしてまで自分の生き方を貫く主人公」に
まったく共感できないが、なんだろう・・・・・・・・・・魅力的な映画です。
主人公を応援する気にもなれないんですが、傑作です!
こーゆー作品は珍しい!
映画自体は「徹底的に低予算」で突き抜ける、
「不幸な家族の生活の一部」を切り抜いて見せたような
リアル&リアルで最後まで緊張感のある作品。
「周りを不幸にしてまで自分の生き方を貫く主人公」に
まったく共感できないが、なんだろう・・・・・・・・・・魅力的な映画です。
主人公を応援する気にもなれないんですが、傑作です!
こーゆー作品は珍しい!