な~んて蔑称が罷り通っていたんですよ。オルガンジャズをロクに聴きもしない昭和評論屋の影響が大きかった時代の笑い話ですわ。グラント・グリーンのコードワークはケニー・バレルのダサくていらっとする野暮野暮カッティングではなく、シンプルで繊細で品があってスウィンギー。このアルバムが単なるソウルフルジャズではないことを明示するハードバップ#3に耳を傾けて欲しい。グリーン独特のカッティングが美しい。
■ Grant Green (g) Jack McDuff (org) Joseph Thomas (d) Harold Vick (ts)
Recorded in Englewood Cliffs, NJ; July 14, 1961. (Prestige – PRLP 7220)