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自転車泥棒 [DVD] FRT-160

3.5 5つ星のうち3.5 53個の評価

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DVD 通常版
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フォーマット 字幕付き, ブラック&ホワイト
コントリビュータ ヴィットリオ・デ・シーカ, ジーノ・サルタマレンダ/ランベルト・マジョラーニ/リアネーラ・カレル/エンツォ・スタヨーラ
稼働時間 1 時間 24 分

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商品の説明

アントニオは長い失業のすえ、ようやく映画のポスター貼りの仕事を得た。仕事に必要な自転車を質屋から請け出すために彼はシーツを質に入れた。六歳の息子ブルーノを自転車に乗せ、彼はポスターを貼ってまわった。ところがちょっとしたすきに自転車が盗まれてしまった。自転車がなければまた失業だ。アントニオは無駄とはわかっていても警察に行った。毎日何千台も盗まれている時だ、警察は相手にしてくれない。こうしてアントニオ親子の自転車探しがはじまった。ローマの朝早く、2人は古自転車の市場に行った。ここで泥棒らしき男に会うが、証拠がない。その男と話していた乞食の跡をつけるが、乞食も逃げ出す。途方にくれて女占い師を訪ねるが、もちろんなんの答えもでない。いらいらしてついブルーノにあたってしまう。偶然泥棒を発見したが、かえって仲間にやられそうになる。ブルーノの機転で警官が来るが、肝心の自転車はなかった…。

登録情報

  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • EAN ‏ : ‎ 4560285901608
  • 監督 ‏ : ‎ ヴィットリオ・デ・シーカ
  • メディア形式 ‏ : ‎ 字幕付き, ブラック&ホワイト
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 24 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/12/14
  • 出演 ‏ : ‎ ジーノ・サルタマレンダ/ランベルト・マジョラーニ/リアネーラ・カレル/エンツォ・スタヨーラ
  • 販売元 ‏ : ‎ ファーストトレーディング
  • ASIN ‏ : ‎ B000M06G3I
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 53個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦後すぐのイタリアってこんな貧しかったんや・・・と思いつつも、
現代の貧困層を描く映画とは違って、悲劇的で憂鬱な雰囲気が少ないので見やすい。
なんというか上品な貧しさの描き方です。

さて本編はドタバタ劇ですが、息子ブルーノの活躍が輝きます。
途中父親にどつかれてヘソを曲げるブルーノの演技がリアル。謝る父親の手を払いのけて、絶妙な距離感で歩き続ける中、「疲れたか?」と聞かれて立ち止まり、コクリと頷くのも良い!
2021年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リアリズムとペシミズムを一つに捕らえてしまいがちになるけれど、
昔のことだからこの映画におけるそのへんの主義はわからないなあ。
でもリアリズム映画と言われているから、この映画がそれのスタンダードなんだろうかなあ。

第二次世界大戦後のイタリアの風景と状況。
広すぎるように見えてしまうすかすかの土地、整備されていない道路、崩れたままの建物。
狭い借部屋、きしむタンス、くたびれたマットレス、裸のままの木柱。
良いなあと言えるものではないが、またある種の特別な景色に見えるものが目に入る。
リネンばかりが所狭しと詰められた質屋の大棚には、多くの人が困窮しているのだと一発で分かる
"リアルさ"と"わかりやすさ"のインパクトがある。あの、物に溢れた皮肉な建物・・・。
まだ他にも、珍しいものが映っている。
アントニオ夫妻の自転車の乗り方(マリアがサドルの前にあるフレームに横座りしていた)とか、
弁当にオムレツのみを新聞に包んで、しかもそれを胸ポケットに入れるとか。
(この映画が英語翻訳されているから本当にオムレツだったのか知らないが)
今となっては珍しい景色・風景・生活・物、そういうものが見られるという点だけでもこの映画は面白い。

やっと家族が安心して暮らせる仕事にありついたアントニオ。
しかし仕事の初日に、直ぐ側に停めてあった自転車を盗まれてしまう。
人々の無情に煽られながら極限まで焦燥していくアントニオの全ての始まり。
(この頃から自転車登録制度とかあったんだとか思いながら)
フィディス型12033番の自転車を探すアントニオ父子と友人バイオッコ。
あんなにパーツやら新品の自転車にあふれている市場じゃあもう探せるはずがない。すぐ分かる。
分かってんのに探す。
ここで諦めて安いのを探して買うべきとか考えるけど、きっと盗難被害にあった翌日じゃ
そこまで簡単に切り替えられないんだろうな。

その後も・・・通り雨に降られて無残なくらいびしょ濡れになるとか、
自転車泥棒を見かけて、そいつを逃した代わりにそいつと取引していたジジイを捕まえても
まるで取り付く島もない対応をされた挙げ句逃げられるとか、
親子喧嘩したりとか、占い師の預言を頼って結局しょうもないことしか言ってもらえなかったりとか
また自転車泥棒を見つけて今度は捕まえたけど、そいつの家族や仲間に文句言い倒されて押し切られて
結局逃げ帰ったりとか・・・
散々も散々。
ずっと親子を見ていて辛いのは、酷い目に合ったり虐げられたり素気ない態度をとられたりする内に
だんだん、父親が息子の前でなりふり構わず、だんだん横暴なことをしていく様。
ブルーノはまだそこまで考えるほどの歳じゃないだろうけど、観ていてちょっとずつ失望していく感じがする。

そして、ついに一線を越えてしまう父。
そこからブルーノの目に入ってくるのは父親の情けない姿の連続。
泥棒した瞬間から速攻でバレて、数人に追いかけられて、捕まってしまって、
囲まれ責め立てられて、突き飛ばされたりもして、
そんで「子供の前だから」と許されて。
ブルーノも可愛そうだが一番情けなくて可愛そうなのはアントニオだ。
リネンと引き換えに質から出した自転車は奪われる。
自転車を探す過程で散々ひとから冷たくされる。
子供の前で失態を何度も晒す。仕事も失ってこれからの生活苦がのしかかる。
自分のを奪った泥棒は盗みに成功したのに、自分がやったら失敗する。
情けない。本当に情けない。惨め過ぎる。
顔を強張らせて無表情で歩いていたアントニオが、泣きじゃくっている息子の小さい手をつよく握って
そしてとうとう溢れてしまったあの嗚咽がひたすら可哀想で・・・

そんな感情が最高潮って所で終わるからもう、余韻がすごい。悲しい。情けない。惨め。可哀想。
愉快ではない、「残念な終わり」だった。だけど
同情する心理(助けたくなる心理?手を伸ばしたくなる心理?)の心地よさが
でてくるような後味で、とてもカタルシスを感じる・・・。
いい映画だった。

ちょっとした親子喧嘩の後の、「子どもが川に落ちたぞ!」のシーンってなんかちょっと
よくわからなかったけれど、あれは仲直りのきっかけって所だったんだろうか?
でもその部分以外はすごく素直にストーリーが進んでいってて、話も背景も分かりやすくて見やすい映画だった。

アントニオとブルーノ。
あの親子のビジュアルのデコボコな感じがまた観ていて面白くしているような気がする。
詳しくないから上手く語れないけれど、あのコンビには良さがあるように感じる。

ポスターになっているあのシーン。途方に暮れた親子が路肩に並んで座り込んでしまっているあれ。
すごくいい絵だなあとおもった。
彼らがあそこに座っていた経緯を知り、その後の出来事を知ってしまった以上、
あの瞬間にあった「善良な市民の最後の姿」とか「罪を犯す寸前の姿」とかの無音で中空な感じが
たまらなく感じられてしまう。これから罪を犯す父親と、その子供の、極限状態の絵だ。
しかも絵がシンプルでいい。その一つのストーリーのみが思い起こされるような濃さがある。
自然体な風景の切り取りみたいな感じも良い。さり気なさがすごく洒落て見える。
あのポスターほしい。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年8月5日に日本でレビュー済み
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鬱憤だけがたまる物語
子供の転け方が本気っぽくてかわいい
子供に気遣いする余裕の無さが切ない
それにしても自転車泥棒許すまじ
2024年2月20日に日本でレビュー済み
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イタリア語の表示になっていますが、英語の吹き替え版です。作品は素晴らしいのでイタリア語のオリジナルで観たいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年4月14日に日本でレビュー済み
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不朽の名作と言われているこの映画ですが、大戦の混乱後にこの映画を見る人々と、現代(2024)この映画を見る人々では世界の環境も変化しているので映画を見る視点・価値観は自ずと違ってきます。

この映画は1948年の作品なので大戦後直ぐに作られています。イタリアン・ネオレアリズモを反映した映画と言われているようで、大戦後のイタリア社会に現れた問題や現実を題材にしている。例えば失業・盗難などである。この映画が作られた当時に私が見れば同じ敗戦国としてイタリアも大変な状況だったのかと共感したかもしれない。しかし、今の時代に見るとこの男はとても滑稽ですよね。証拠もないのに犯人と思しき人を決めつけたり、その男と話していた老人をしつこく追い回したり、最後は自分が泥棒して吊るし上げにされたりと全く救いようがない。

私はビットリオ・デ・シーカが監督なので感動的な作品だと思い込んでいた。物語も想像していたのです。例えば自転車を盗んだ犯人は子供だった。その子の親も同じように貧しい環境なので許してあげたとか、犯人を捜している途中で困っている人を救ったことにより自転車以上に価値を得ることができたとか。しかしいずれでもない。イタリアン・ネオレアリズモを反映した現実を描いているだけなんですね。

いいところは時代をを反映した映像になっているところでしょうか。多分ロケが殆どなので大戦後の混乱したローマの街並みをそのまま映像化しているので、建物や人の動きや、イタリア軍の車両関係などを当時のまま見られた事位かな・・・。以上です。
2019年1月3日に日本でレビュー済み
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主人公の心情を察すると、もう胸が苦しくて仕方ない…
あかんなあ。。

とても大事なもの(特に仕事道具とか)を取り返しの付かない場面で、人から横取りされた事があるでしょうか⁇⁇汗
私は一応それに近い事はあります汗

頭真っ白になるんですが、
途方に暮れると云うか、
本当に『嘘だろ⁈夢だろこれ⁉︎⁉︎汗泣』って、めちゃくちゃパニックになる汗
この時ばかりは普段神さまなんて信じていなくとも、『お願いだよ、神さま…』ってめちゃくちゃ神さまに頼むんだよね、、汗

しかし、この『敗戦直後のイタリア』で生き抜く、『マトモな仕事を得る』って事が、いかに難しいか。
本っっっ当に、何も言えません。

めちゃくちゃリアルなイタリア映画だと思います。
マジで憎らしいほどだよ…泣

ただ『何処かしら明るい』。
流石ラテン系民族と言うか、そこは
『THE イタリア人』。

第二次世界大戦中に砂漠でパスタ茹でて全員捕虜になっちゃうような笑える奴らでもある。

戦闘機の操縦席にガラス窓嵌めたら、
『風が感じられない』って飛行機乗りからクレーム来たから、敢えて外したら、めちゃくちゃ減速して話にならなかったとか…笑汗

しかし良い映画だよ…。。
ひまわりもプライムで出して欲しい…

この人情の国イタリアも、昔は日本もそうだったんだろうか…

イタリア映画はその『イタリア人の気質』や、『イタリアの風景』だけで既に成立するから異色なんだよね。。
それだけで既に愛されてる。
先ず何より『イタリア語』がとにかく明るい笑

とにかく素晴らしい映画でした…、、

この後2人がどうなったのか考えると居た堪れないよ。
何とかなって欲しい。

ただ『マジで何とかならない』時があるから、人生残酷な訳で…

きっと死にはしないけど、実に大きな爪痕を残すはず。。

2人の背中はそう語っているし、
周りの大人から寄ってたかって掴み掛かられる自分のお父さんと、それを泣いて止める子供、、
『辞めて、お父さんを虐めないで‼︎』
『ハッ!』と我に返る人々。

『オレたちは何て酷い事をしてたんだ…』

イタリア人の気質は明るいのに、
その暖かさの反面、悲しく虚しく、
切なく、心揺さぶられる、素晴らしい直球な映画でした。

ありがとうイタリアよ。

心が痛くて堪らない。

だけどまあ、、イタリアの気質なら大丈夫さ。
何とかなるよ。

そう信じてます。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年2月19日に日本でレビュー済み
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名作ですが、70年も前の作品なので、現代作品とはまったく違います。

要約しますが、ネタバレになります。これから見る人は読まない方がよいです。
第二次大戦後の就職難のなか、ようやく仕事にありつけた主人公は自転車を手に入れ家族の為に仕事に励み始めます。
けれど、商売道具である大切な自転車を盗まれてしまう。必死に自転車を取り戻そうとするが。しかし皆貧困にあえぐ社会の中で現実は冷たい。
追い詰められた主人公は決意し、先に息子を帰らせるのだが……。
作中のほとんどが、貧しい時代描写と自転車泥棒を追う展開で、最後の5分で結末へと急展開します。
ですから、作品を観ている間の90パーセントほどは辛い場面ばかりです。
今の日本も貧しくなり始めていますが、70年前には日本にも健気に貧しさにもがく物語は多くありました。しかし、現代人と大きく違うのは心でしょう。今の日本人に、自転車泥棒のような物語が、はたして描けるでしょうか?
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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