西山豊乃(にしやまひろの)によるソロ・ユニット、Gutevolkの2007年2月発表の、3枚目のアルバム。
リリースはnobleから14枚目。
情景としてはジャケットのような、灯台や船や岩か何かが見える海を遠くに臨むような、ふと目醒めたら夜明けなのか夕暮れなのか定かではない時間のような、そこで夢か現実かも理解できないままに誰かがキラキラした何かを散りばめていました。
electronicaという表現ではあれども、楽曲を構成する歌やリズムや詩や全てが、小人達の瞬きであるような、体温と脈拍のあるオーガニックな一枚。
竹村延和のChildiscや、細野晴臣のdaisyworldとの関わりや、映画音楽やCM音楽制作で培ってきた経験によるものなのか、日常的ですぐ傍に置いておきたくなる様な、優しくハートに染み入るメロディ、ハーモニー、サウンドが堪らないです。
アレンジ、ミックス、マスタリングを務めた橋本和昌の手腕によって、それらがふんわりと包み込まれ、素敵な音楽を届けてくれる訳です。
"gutevolk"とは「いい人々」という意味っぽいですが、多分。