太陽 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 佐野史郎, イッセー尾形, ユーリ・アラボフ, ロバート・ドーソン, 桃井かおり, ゲオルギイ・ピツケラウリ, 田村泰二郎, アレクサンドル・ソクーロフ |
言語 | 日本語, 英語 |
稼働時間 | 1 時間 55 分 |
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商品の説明
商品紹介
「太陽」は、戦争という悪夢の中で引き裂かれる、ひとりの人間の苦悩と孤独、そして、彼の愛する家族をめぐる映画である。
悲劇に翻弄され、傷ついたひとりの人間。彼の名前は、昭和天皇、ヒロヒト。
ベルリンを始め各国の映画祭で上映され絶賛の声が上がるも、日本での公開は不可能と言われた"人間として昭和天皇"を描く衝撃作!多くのタブーを乗り越え奇跡の全国劇場公開!最終的には100館を超える超拡大ロードショー。2006年最大のヒット作品がついにDVD発売決定!!
【ストーリー】
彼の名前は、昭和天皇、ヒロヒト。1945年8月。その時、彼は庭師のように質素な身なりをしていた。宮殿はすでに焼け落ち、天皇は地下の待避壕か唯一被災を免れた石造りの生物研究所で暮らしていた。人は、彼を神の子孫だと言ったが、天皇は「私の体は君たちと変わらない」と言った。戦況は緊迫していたが、彼は戦争を止めることができなかった。その苦悩は悪夢に姿を変え、午睡の天皇に襲い掛かる。 うなされるように目を覚ます天皇の孤独。彼は「私は誰からも愛されない」と呟き、遠く離れて暮らす皇后と皇太子たちのアルバムに唇を寄せた。日本はまだ闇の中にある。やがて連合国占領軍総司令官ダグラス・マッカーサーとの会見の日が訪れる。彼はひとつの決意を胸に秘めていた・・・。
【商品仕様】デジパック+スリーブ仕様
カラー/本編115分/2005年/ロシア・イタリア・フランス・スイス/片面2層/16:9ビスタサイズ/5.1chドルビーデジタルサラウンド
【スタッフ】
監督・撮影:アレクサンドル・ソクーロフ
脚本:ユーリ・アラボフ
音楽:アンドレイ・シグレ
編集:セルゲイ・イワノフ
出演:イッセー尾形、ロバート・ドーソン、桃井かおり、佐野史郎、田村泰二郎、ゲオルギイ・ピツケラウリ、他
【映像特典】
オリジナル予告、劇場予告
Amazonより
ヒトラーやレーニンも自作の題材にしたアレクサンドル・ソクーロフ監督が、昭和天皇を主人公に、終戦の年、8月15日の前後を描く。空襲から逃れるため、地下室で生活する天皇(=ヒロヒト)が終戦を決意する苦悩に焦点を当てながらも、ヘイケガニの研究に安らぎを求め、訪れる米軍兵士に「チャップリンに似ている」と言われて喜ぶ姿など、人間としての天皇を映像化。日本人にとって興味深い仕上がりだ。
イッセー尾形は、口をもごもごさせる仕草など、本人の癖を巧みに採り入れつつ、人間味溢れるヒロヒトを好演。侍従らとのやりとりでは笑いも誘う。ソクーロフ監督はセピア調の映像で当時の雰囲気をかもし出し、夢の場面で魚が爆弾を落とすなどシュールな描写も挿入。外国人が描いた日本にしては違和感が少ない。天皇の描写を含め、さまざまな意味で問題を投げかける作品ではあるが、人間になることを許されなかったひとりの運命として観ると、これほどインパクトの強いドラマも少ないだろう。多くの葛藤はラストで、皇后役、桃井かおりの一瞬の表情に凝縮されるのだ。(斉藤博昭)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語, 英語
- 梱包サイズ : 19 x 13.8 x 1.4 cm; 53 g
- EAN : 4532640303242
- 監督 : アレクサンドル・ソクーロフ
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 55 分
- 発売日 : 2007/3/23
- 出演 : イッセー尾形, ロバート・ドーソン, 桃井かおり, 佐野史郎, 田村泰二郎
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 5.1), 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : クロックワークス
- ASIN : B000MEXANI
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 50,914位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 4,588位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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丁寧に包装していただき有り難うございました。
ストーリーまで含めると抑揚のない映画なので、面白みに欠けてしまうかもしれないが、貴重な作品です。「あ、そう」というのが昭和天皇のお口癖だったが、その場の感情によって調子が変わったと聞く。そこまでも尾形は演じていて、素晴らしいと思いました。
どれだけ脚色があるのか、ないのかわからない。
しかし、半分は真実なのかもしれないと思ってしまう
説得力があり、最後まで目が離せなかった。
天皇家に生を受け、第二次世界大戦の首謀者として認識されている
ヒロヒト天皇の素顔を描いた物語。
「天皇は神である」という思わぬ思想に苦悩するヒロヒト天皇
が、外国人の監督によって描かれた非常に傑出した作品だと
思う。
皇族であるが故の拘束と、自分はほかの人とは変わらない
という思いで戦争を操作している首脳陣に抗う天皇。
天皇は神でなければいけないと首脳陣が怒りを見せる。
苦悩するヒロヒト天皇。
マッカーサーとの晩餐会でのヒロヒト天皇の振る舞いは
無邪気な一面を垣間見せつつ、かつ思慮深い人間らしい人物に描かれている。
また当時の日本人には到底披露できるものではなかったようだ。
戦争を推し進める将校との対立や万民へや妻子への深い愛情は、
これまでに知られなかった昭和天皇の一側面を描いているのだろう。
一般人には理解できないシステムの中で苦悩する
昭和天皇=イッセイ尾形の名演技を堪能した。
終戦を決意し、その身を敵に差し出すときに何を思うのか、
そんな心情をイッセー尾形はタブーを破って演じきったと
思いました。
この作品で歴史の史実や解釈を問うのはナンセンスです。
これは、ヒロヒトという国家元首が戦争の果てに国家の敗北を
決断し、その身を敵にさらけだしたときの人間ドラマです。
自分の決断がときには人の死を招く。背負い切れないほどの
多くの期待と数え切れないほどの沢山の命を課せられて、
自分のすべきことを決断していく。
滑稽に見える風貌やしぐさに隠された心情表現がたまらなく
切なく、静かな緊迫感が映画全体を支配しています。
私は、あのときヒロヒトが机に隠した彫像が誰なのか
今も気になって仕方がないのです。
事実でない描写が多数あり、フィクションを昭和天皇を利用して作成するのは日本人として大変不愉快になりました。