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cendre
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曲目リスト
1 | OTO |
2 | AWARE |
3 | HARU |
4 | TRACE |
5 | KUNI |
6 | MONO |
7 | KOKORO |
8 | CENDRE |
9 | AMORPH |
10 | GLOW |
11 | ABYSS |
商品の説明
【坂本龍一 映像コメント】はこちら。
【坂本龍一 本人解説】
<全体>
『cendre』に収録されている11曲は実は出来上がった順番に並んでいて、1曲目の「OTO」が一番古く、約3年前、11曲目「Abyss」が一番最近の曲です。また、この作品の作り方はカールステン・ニコライとのコラボーレションとは対照的なんです。カールステンのときは僕が最初にピアノのインプロビゼーションをして、そのサウンド・ファイルをカールステンに送り、それをカールステンが料理する……という形をずっととっていたんですが、このfennesz+sakamotoの場合は反対で、フェネスが最初に音を作り、そのサウンド・ファイルを僕に送ってきて、僕はその上にピアノで即興して送り返す……という"フェネス発"のやり方だったんです。ただし、11曲目だけが例外で、僕のピアノが先になっています。
<曲名について>
それぞれのトラックにはもっともらしい名前が付いていますが、つい最近まで名前はなくて、数字で"何番"と呼んでいました。アルバムをリリースすることになって、あわててフェネスとE-Mailで好きな言葉をたくさん出し合ってピックアップしたんです。ほとんど2音節、1音節、中には3音節もあるけど、なるべく短い言葉……"俳句的"というかね。音楽にも言えることなのかもしれませんが、なるべく少ない音で、受け取る側にイマジネーションを働かしてもらおうというような気持ちが込められている。「oto」と言っても、直接"音"を表しているわけではありません。必ずしも言葉の意味とトラックの意味が合わないくらいの方が面白いなと。ただ、日本語のタイトルに関してはフェネスに意味を教えて"音はsoundだよ"という説明はしていますけど。ちなみに「cendre
」はフランス語で"灰"、「abyss」というのは"深淵"……奥深い、底深いという意味。気軽に名前は付けているので、大した意味はないんですけど(笑)。ジャケットにしてもとても美しく仕上がっているけど『cendre』というタイトルとは直接関係なく、何か『cendre』の音楽の世界を感じさせるようなものになっている。言葉もそういうものなんですね。不思議に言葉と音楽と写真がお互いに協力し合って一つの世界になっている。
(1)「oto」
(2)「aware」
(3)「haru」
最初にフェネスが送ってきたサウンド・ファイルは確か4トラックくらいあって、その中から3つをピックアップして、最初の3曲の元になっています。彼が送ってきたトラックは基本的に壁や帯のようなあまり変化の無い状態のものなのですが、それをループさせたり、長く伸ばして、その上に僕がピアノをポロポロと思い浮かぶままに弾いた。ファネスのトラックが発している何かを僕が感じたり、刺激されてピアノを弾いているわけです。何テイクもやり直したものもあるにはあるのですが、ほとんどがテイク1だと思います。即興に関しては修正していません。"こっちのこのテイクの方がいいなあ……"程度はありますけどね。また、この3曲に関しては同じ日にピアノを録っています 。
(4)「trace」
(5)「kuni」
(6)「mono」
(7)「kokoro」
最初のトラックが送られてから何カ月かして、次のトラックが送られてきて、それが次の3曲の元になったんじゃないかな? もうはっきり覚えていないのですが、多分3曲ずつくらいまとまっていつも来たような気がします(笑)。ただ、「trace」辺りでちょっと趣向を変えて、フェネスが敷いていた音の帯にぶつかるような音をわざと使ったりした。そんな試みをしながら同じパターンにならないように気を付けながら即興していますね。
(8)「cendre」
フェネスのトラックの上にピアノを弾くという単純なやり方だけじゃちょっとつまらなくなってきた。そこで、この曲ではピアノの音をかなり加工して、変な音にしています。フェネスの作り出す音はシンセサイザーやコンピューターで作ったものに聴こえますが、実は元はギターなんですね。フェネスはほとんどの場合、自分でギターを弾き、それを加工して、変わった音を作ることが多いんです。それと同じようにフェネスにとってのギターのやり方を僕もピアノでやってみた。お互いの音がもっと混ざる……"エレクトロニカな音"と"ピアノ"というふうにきっぱり分かれないようにインテグレートされたような音にしたくて、この曲ではそういった試みをしています。
(10)「glow」
フェネスのギター・プレイが比較的に生な形で出ている珍しい曲。ライブではギターは生で僕は生のピアノを弾くというピアノとギターのデュオ的になって割と面白いです。
(11)「abyss」
1?10曲目のルールだった"フェネス発"の僕が彼の音に刺激されて、ピアノを弾き、送り返す……というわけではなくて、まず僕からフェネスにサウンド・ファイルを送った。"坂本発"です。と言うのも、一見ポップスに聴こえるようなトラックがあっても面白いんじゃないかと思ったんです。いつもモヤモヤしているだけじゃなくてね(笑)。ポップス的なイディオムを使って、こういう世界も可能なんじゃないか?という実験ですね。イメージは遅くした「イマジン」かな。ヘビーなピアノを弾いていて、それをフェネスに送り、フェネスがどう料理するか?という挑戦をしたわけです。フェネスもそういうチャレンジをとても面白がってやってくれて、ギターとベースも弾いています。だから、通常のポップスやロックのようなイディオムにちょっと近付いていますね。やり方によっては例えばドラムを入れようと思えば入れられるようなものにもなっています。でも、『cendre』というアルバムの雰囲気からは外れていないと思います。
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 製品サイズ : 12.7 x 14.61 x 1.14 cm; 82.21 g
- メーカー : commmons
- EAN : 4988064455256
- 時間 : 52 分
- レーベル : commmons
- ASIN : B000MM0EES
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 65,025位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 699位ニューエイジ
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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とにかく。
素晴らしい。
シンセサイザー主体の現代音楽とはまた違った、教授のセンスが満載の
一枚です。おすすめです。
このアルバムの全体を覆う雰囲気が最高です。
他の方も書かれてますが、疲れている時に聞くのがおすすめです。
今、多くのメディアで坂本さんのおすすめアルバムが紹介されていますね。
戦メリのようなヒット作だけでなく、
遺作となった「12」あたりも楽しめるような方に、
ぜひ「cendre」は聞いてほしいです。
フェネスと坂本さん、どちらの魅力も感じ取れる作品となっており、
こちらが気にいられた方は、フェネスのソロ作もおすすめです。
自然の中に溶け込んでいくような…
フェネスと坂本の異なる音楽的バックグラウンドが見事に調和し、実験的な音響空間を生み出しています。アンビエントながらも情熱的なエレクトロニックサウンドが、静かなメロディーと融合しており、聴く者を幻想的な世界へ誘います。
アルバム全体を通じて、静謐な美しさとダイナミックな音響のコントラストを巧みに描いています。フェネスと坂本の音楽的なコラボレーションが、互いの個性を引き立てながら、新たな次元の音楽を創り出しています。
このアルバムは、電子音楽とアンビエントのファンにとっては必聴の作品であり、フェネスと坂本の才能が融合した、洗練されたサウンドスケープを楽しむことができるでしょう。
私は好きです。
単発的な電子音というより、全体的な滑らかさ ピアノの旋律があり、武満徹氏の表現を借りれば まさに "音の河" を感じます。
個人的には oto haru abyss がお気に入り。
教授のピアノもしっかり生きていて、フェネスとの とてもよいコラボです。
それはたぶんfenneszがもともとロック畑でソングオリエンテッドなものへキャパがあるからだと思います。
「ポップ」を理解している2人が出す音は飽きさせない、美しい音楽です。