ウェブプレーヤーを開く
2007年、METHENY MEHLDAUの作品です。
今回は、タイトルどおりカルテットでの作品です。
ミュージシャンは、
Pat Metheny (G), Brad Mehldau (P), Larry Grenadier (B), Jaff Ballard (Dr)の4人。
Pat Metheny & Brad Mehldau Trioという編成です。
前作はたった2人のみという、ある意味特殊な作品であったのに対し、
今回はカルテットなので、一般的に聴きやすく取っ付きやすい作品です。
収録曲は、
(1)はMetheny / Mehldau共作、(3)(8)(9)がMehlau作、他7曲はMetheny作。
前作では、カルテットの曲が2曲収録されていましたが、
今回は、(2)(4)(6)(11)の4曲がデュオとなっています。
前作同様、この2人は、
”それぞれの立ち位置から同じ地点を見、それぞれのアプローチを取る”という関係。
特に、PatだBradだと気にせず、統一感をもって1枚聴けます。
ただ、この2人が合わさると、引き出しの数は相当数になりますから、
全体の統一感がありつつも、1曲1曲の表情は幅が広いものになっています。
何曲かピックアップすると・・・
オープニング(1) “A Night Away”は、テンポの良い”Jazz寄りなFusion”といった趣。
オーガニックでスタイリッシュで活気のある様は、都市を行き交う人々のよう。
また、ドラムスティックの音が入ると、レストランの厨房のようにも感じます。
(4) “Don’t Wait”, (6) “Long Before”は、デュオでの演奏。
(4)の清々しいアコースティックサウンドは、澄んだ空気や早朝を想起させるのに対し、
(6)は、夜のしっとりした雰囲気や過去の回想など、深みを感じさせます。
(5) “Towards the Light”は、”まさしくPat”なサウンドトラベルの1曲ですが、
Bradが”わび・さび”をもたらした”大人なPMG”といった味わいになってます。
素晴らしい。
なお、私が最も気に入っているのは(2) “The Sound of Water”
Patの42弦ギター（通称ピカソギター）が、オリエンタルで神秘的な空間を生み出し、
その空間の中、Bradのピアノが心のこもった旋律を紡ぎ出す。
タイトルといい音といい、「まるで茶道」と形容したくなる、特別な1曲です。
Pat Metheny, Brad Mehldau、2人ともJazz/Fusionの域を超えるアーティストです。
Patファン、Bradファン、前作が気に入った人のみならず、
関心のある方には、是非、どっかで試聴してもらいたいです。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
