麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | リーアム・カニンガム, キリアン・マーフィー, ケン・ローチ, ウィリアム・ルアン, ポードリック・ディレーニー, オーラ・フィッツジェラルド |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 6 分 |
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商品の説明
商品紹介
2006年カンヌ映画祭パルムドール(最高賞)受賞!日本でもロングラン大ヒットに! アイルランドを舞台にしたイギリスからの独立戦争と内戦を圧巻のスケールでケン・ローチが描いた涙あふれる感動作。
絶対必見!! こういう映画を映画って言う。 映画を超えた映画。超映画! - 映画監督 井筒和幸
この悲劇が今もどこかで繰り返されている。 大好きなアイルランドの空が涙でくもり、心揺さぶられる映画です。 - 歌手 森山良子
★ 『マリー・アントワネット』『バベル』を押さえて2006 カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを獲得! カンヌでの上映後は10分以上も喝采の拍手が鳴り止まず、本命視された『マリー・アントワネット』や、イニャリトゥ監督、ブラッド・ピット主演『バベル』、ペドロ・アルモドバル監督『ボルベール〈帰郷〉』を押さえて審査員全員一致でパルムドール受賞!2006キネマ旬報ベスト・テンでも5位にランクイン!
★07年ブレイク必至の新星キリアン・マーフィ主演!! 『28日後…』『プルートで朝食を』『バットマン・ビギンズ』で注目を浴びたアイルランド出身の新星キリアン・マーフィは、ダニー・ボイル監督、真田広之共演『SUNSHINE』の07年公開を控え、注目度抜群!
◆2006年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞
◆キネマ旬報ベスト・テン外国映画第5位
〈映像特典〉 〈DISC1〉 ●メイキング映像 ●キリアン・マーフィ来日時インタビュー映像 ●スタッフ・キャストインタビュー ●予告篇集 〈DISC2〉 ●ケン・ローチのドキュメンタリー番組「Carry On Ken」 イギリスのMore4というChannel Fourが運営するデジタルテレビのチャンネルで放送された番組。 カンヌパルムドール受賞作「麦の穂をゆらす風」をはじめ、ケン・ローチ監督作品のフッテージと共にスタッフやキャスト、そしてケン・ローチ自身が思い出を語る。
〈スタッフ〉監督:ケン・ローチ(「ケス」「SWEET SIXTEEN」)/脚本:ポール・ラヴァティ/撮影:バリー・エイクロイド/編集:ジョナサン・モリス/音楽:ジョージ・フェントン
〈キャスト〉キリアン・マーフィー(「28日後…」「バッドマン ビギンズ」「プルートで朝食を」「コールド・マウンテン」)/ポードリック・ディレーニー/リーアム・カニンガム(「プルートで朝食を」)/オーラ・フィッツジェラルド/ウィリアム・ルアン
Amazonより
1920年、英国からの独立のため、アイルランドの若者たちは義勇軍を結成する。医者を目指してロンドン行きを決意していたデミアンも冷酷な英国軍の仕打ちに怒りをつのらせ、兄とともに闘いに身を投じる。そして和平条約を手にしたアイルランド。しかし、条約の内容を不服とし、完全な自由を求める者と条約を受け入れようとする者で国内は対立。内戦に発展していってしまう。デミアンは完全な自由を求めるが、兄は条約を受け入れようとし、兄弟は真っ向から対立してしまう。
『プルートで朝食を』で妖艶な魅力を振りまいたキリアン・マーフィが、アイルランドの自由を求めて闘う若者を熱演するケン・ローチ監督作。戦争が何を生み出したかを、ひとりの青年の人生を通して捕らえたローチ監督。その視線は鋭く厳しくスリリングで見るものの心を捕らえて離さない。戦争から生まれるものは憎しみや哀しみしかなく、家族の絆さえも残酷に引き裂いていく。その物語は重く辛いけれど、平和ボケした心には強烈なパンチとなって響いてくる。2006年カンヌ映画祭パルムドール受賞も納得の力作だ。(斎藤 香)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語, 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988102353537
- 監督 : ケン・ローチ
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 6 分
- 発売日 : 2007/4/25
- 出演 : キリアン・マーフィー, ポードリック・ディレーニー, リーアム・カニンガム, オーラ・フィッツジェラルド, ウィリアム・ルアン
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 5.1), 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : ジェネオン エンタテインメント
- ASIN : B000NIVIPA
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 58,197位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 5,323位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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② ケンローチは自他ともに認める左翼であり、作品は政治的な傾向を明白に持っている。しかしながら、単純なアジテーションやプロパガンダではなく、政治的現実の不条理を映画の進行に合わせて、浮かび上らせ、翻弄される人々の姿を描くことにより、忘れ難い作品に仕上げている。
③ 日本は「先の大戦」での「敗北」により、朝鮮半島、満州、台湾と言う植民地を紛争を経ずに失うことになった。開戦時の日本の指導者がもっと賢明で、日米開戦を回避できたとしても、「民族自決」と言う20世紀の流れにも上手く対処できたとは限らない。無責任で申し訳ないが、対岸の火事で済んで良かったとも思った。
彼の演技がこの映画を良くしたと思う。
それにしてもアイルランドとイギリスの歴史は
多分われわれ日本人には本質的には理解できない
深い溝があるのだろうと感じる。
同じキリアンマーフィ主演の「プルートで朝食を」も
主人公がロンドンのディスコでアイルランドの爆破テロにあい
アイルランド出身ということで犯人と疑われ警察で拷問を受ける。
この2本全然 作風もまったく違う映画だけれど2本とも見ることをお推めする。
きっとキリアンマーフィが好きになる。
作品そのものの重厚な内容に見せられました。とても良い作品です。
そして、西欧では、英国からの独立を求めて、1919年にアイルランドが独立戦争を始めた。アイルランドは1652年のイングランドによる侵略によってイギリスの植民地となり、それ以来、英国による搾取と差別に苦しんできた。独立戦争は1921年12月に休戦、同時に英愛条約が結ばれて、アイルランド自由国が成立することとなった。
だが、英愛条約では、①アイルランド自由国のステータスが完全な独立国ではなく大英帝国を構成する自治領(ドミニオン)にとどまったこと、②自由国の領土には北アイルランド6州が含まれなかったことから、アイルランドの世論は条約反対派と賛成派に二分した。両派の対立は、ついに1922年6月から約1年にわたる内戦へと発展することになった。
「麦の穂をゆらす風」は、アイルランド南部のコーク州を舞台に対英独立戦争からアイルランド内戦に至る時期を背景とした作品である。映画の中では、独立戦争を義勇兵としてともに闘ったデミアンとテディの兄弟が、英愛条約の締結とアイルランド自由国の成立を契機に条約反対派(デミアン)と賛成派(テディ)に分かれて対立、そして二人に悲劇が訪れる。
これまでアイルランドに関わる映画としては、ジム・シェリダン監督の「父に祈りを」や「ボクサー」を観たことがあるが、この2作はいずれも北アイルランド紛争を扱ったもので、アイルランド本国の歴史をテーマとした作品を観たのは本作が初めてだった。これを機会にアイルランド独立戦争の指導者を描いた「マイケル・コリンズ」(1996年)もぜひ観てみようと思う。
なお、アイルランド内戦後、イギリスがアイルランドの独立を承認するのが1938年、またアイルランドが英国連邦から離脱して共和国に移行したのが1949年、そしてアイルランドが北アイルランド6州の領有権を放棄したのが1998年のことで、イギリスとの和解にはこれだけの時間を要した。本作「麦の穂をゆらす風」では、アイルランドの歩んだ苦難の歴史の一端を垣間見ることができる。
ちなみに本作の冒頭で主人公たちがハーリング(Hurling)に興じるシーンが出てくる。この競技は一見するとフィールドホッケーに似ているが、スティックの形状やルールが異なる。ハーリングはケルト族に由来するアイルランド固有の競技で、イギリス支配下では禁止されていたそうで、本作の中でもそれが示唆されている。映画では英国に対する抵抗の象徴として効果的に使われている。
この作品を見たことによって、
そんな検閲で縛り付けられた教科書などより、
よっぽど歴史の側面を思い知らされた作品でした。
同じ島国でも、まるで境遇は異なる。
ケン・ローチは好きな監督ではあるものの、
この作品は背筋がゾッとする思いがしました。
物語は兄弟2人を中心に進みますが、
その周辺の出来事があまりにも大きすぎて、その歴史に翻弄される様が
ありありと映し出されます。
もちろん、これもまた、歴史の側面に過ぎません。
しかし、真摯にこの映画を製作し、そしてきちんと評価されるということは、
まだまだ人間としても、映画を楽しむ人間としても、少しは救われた想いがしました。
アイルランド独立戦争から内戦に至るまでの無名の庶民の戦いを描いた映画。イギリスの社会派として有名なケン・ローチ監督作品。優雅なタイトルとのどかな風景に似合わない、非常に重苦しく、考えさせられる映画である。
オープニングは美しい草原の中で草ホッケーのようなハーリングという競技に興じるアイルランドの若者たち。だが楽しい時もつかの間、イギリス武装警察隊ブラックアンドタンズが集会を禁じるという理由で高圧的な身分照会を始める。一人ずつ氏名と職業を言わせ、服を脱ぐように命じるのだが、17歳の若者が自分の名前を英語のマイケルではなくゲール語名でミホールと言ったことから、拷問を受け死亡してしまう。日本の朝鮮半島支配を連想させる民族弾圧から物語は幕を開ける。バックにタイトルとなったアイリッシュ・トラッドがもの悲しく響く。
主人公のデミアンはロンドンの病院勤務が決まっていたため、戦いには消極的であったが、ロンドンに行く道中、車掌のダンが警察隊の暴行を受けるのを見て村に戻り、共和国軍に参加することを決意する。
多数の犠牲を出しながら締結された英愛条約はアイルランドの貧しい人を救うことにならないとダンは発言し、デミアンらとともに反対派に回り、条約を完全独立のためのステップと捉えてアイルランド自由国側に回った兄テディと敵対することになる。尤もこれには領主に脅され、密告者となったクリスを銃殺したころから兆候はあった。「クリスは幼なじみだ。それだけの価値のある戦いかな。」裁判所での言動にもそれは明らかである。監獄で再会し、ジェイムズ・コノリーの演説からの一節を二人で唱和し、師と仰ぐようになった社会主義者のダンに共鳴し、武器調達資金を得るために高利貸を庇う兄テディとは行動を異にする。現実主義者の兄と理想主義者の弟。お互いを認め合い、共に英国支配から脱す
るために命懸けで戦ってきた実の兄弟が敵味方に分かれてしまう。なぜこんな悲劇が起きるのか。
英国支配を排除した後の具体的な社会像をシンフェイン党も共和国軍も描ききれていなかったからではないか。ダンには社会主義的な理想があり、テディにはイギリス武装警察隊ブラックアンドタンズを攻撃する戦術があったが、同床異夢でアイルランド国としての統一性に欠けていた。権威であるカトリック教会は条約を支持し、しかし人々はそれに従わない。
冒頭に戻る。“it's easy to know what you are against, quite another to know what you are for”自分たちを抑圧し脅かす敵は簡単に分かる。ブラックアンドタンズ、その背後にいるイギリス植民地支配。ではブラックアンドタンズが撤退したら誰と戦うのか?自由国軍か?カトリック教会か?彼らに従う昨日までの仲間か?兄弟か?そもそも戦う必要があるのか?本当に欲しかったものは何か。
ゲール語を自由に話し、貧困や飢餓、病気の苦しみ、工場に縛り付けられて低賃金による労働や搾取からアイルランド国民を救うことが目的だったのである。そのための教育や医療の確保を最終目的として行動すべきだったのである。無論それは後から考えることであるという反論があるだろう。それは確かにそうだ。しかしアフリカや中東などの内戦を見ても独立や民族の自立とは単に植民地支配を暴力によって抜け出せばよいというものではない。その後の社会構築の方がはるかに重要である。そのためにはダンのように宗主国イギリスの知識や教養を吸収することが前提となる。そうなるとデミアンはあのままロンドンに行くべきだったという考え方もある。シネードは落胆するだろうが、アイルランドの貧困
層の窮状を救うという明確な目的を持ってロンドンの病院に行き、戻ってからアイルランドのために活動すべきだった。口の達者な秀才タイプの自分と活動的な兄を比較し、劣等感を抱いていた彼だが、同じイギリスの植民地支配を受けていたインドのガンジーやマーチン・ルーサー・キングの「非 暴力、不服従」を貫くリーダーになるべきであった。「今ぼくは、何のために戦うのかが分かった」シネードへの手紙にあった言葉だが、自分が銃殺したクリスと同じ立場になって初めてそれが分かった悲劇である。
何故かって? それはIRAが存在したからだ。
IRAは北アイルランドのみならず、イングランドでも盛んに暗躍していた。
その後武力闘争は徐々に影を潜め、2005年に武装解除され、闘争は終結をみた。
だから本作が公開されたことには一種の驚きすら覚える。
20世紀なら全世界に向けて公開できなかっただろう。
大英帝国からの完全な独立を目指す志士たちの物語。
アイルランドの歴史を知ってから鑑賞すれば、興味は倍増する。
若き志士たちの中にはろくに教育を受けていない者や、自分が何をしているのかすら解らない者もいる。
一挙に自由を獲得しようとする者達もいれば、自治権を獲得した後に段階を踏んで独立を目指す者達もいる。
ゴールは一緒なのに、課程が違うだけで対立せざるをえなくなり、悲劇へと突き進む。
救いのない結末には気分が沈んでしまうが、いつまでも余韻の残る素晴らしい傑作。
そのアイルランド国境問題を、鬼気迫る形で映像化して見せたのがこの映画です。
ざっくり言ってしまえば、アイルランドには親イギリスのプロテスタントと、反イギリスのカソリックが居て、両派がイギリスからの独立を巡って争っていた、というのがアイルランド国境問題。(イギリスはプロテスタント)
この映画の醍醐味は、その独立を巡る(宗教を巡る)問題が、家族内にまで介入してきているということ。
詳しくは映画を見て頂きたい。
そして、アイルランドとイギリスのEU加盟によって安定していたアイルランド問題が、Brexitによって復活するのではないか、という危惧を、皆さんに共有して頂きたい。
他の国からのトップレビュー
War tatsächlich auf Deutsch, ich dachte der ist auf Englisch.
Gerne wieder.
Gruß Sven.
It also shows clearly how the English wanted this to happen and watched as they then all turned on each other killing brother to brother, neighbour to neighbour. It also demonstrates how people like CHURCHILL who really belonged to the Victorian age saw his Country England as EMPIRE TO RULE OVER OTHERS.
What the English did in Ireland and how they treated the Irish is almost unforgivable. Then we have the collusion between the English land-owners to keep the general Irish people repressed. BUT, what else can we expect of the Catholic Church I am so glad to see much of the Irish have come to their senses and freed themselves from the shackles of the Catholic Church who in the main breeds repression, fear and guilt not to forget to mention what Hippocrates they truly are. Now I am sure there are some good and compassionate Priests amongst them but I can only imagine there is but a few.