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サラバンド [DVD]

4.6 5つ星のうち4.6 4個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD 通常版
¥13,500 ¥7,220
フォーマット 色, ドルビー, ワイドスクリーン
コントリビュータ グンネル・フレッド, エルランド・ヨセフソン, リブ・ウルマン, イングマール・ベルイマン, ボリエ・アールステット, ユーリア・ダフヴェニウス
言語 スウェーデン語
稼働時間 1 時間 52 分

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商品の説明

Amazonより

映画開始ただちに、登場人物がカメラに向かってしゃべり始めると、ベルイマンの国へもどってきたのだと実感できる。スウェーデンのテレビ用に製作された『サラバンド』のプロローグで、マリアン(リヴ・ウルマン)は語る。その内容はミニシリーズから長篇映画となり、主役の夫婦を世界に紹介した『ある結婚の風景』後に起こった変化だ。ヨハン(エルランド・ヨセフソン)は大学の仕事から退いているが、マリアンは今でも家庭裁判所で弁護士の仕事を続けている。2人は訣別を告げてから30年以上も会っていなかった。マリアンはそろそろ再会の時期だと決意し、人里離れた場所にあるヨハンの別荘を訪れる計画を立てる。近況を話し合ううちに、疎遠となっていた息子のヘンリック(ボリエ・アールステット)と愛する孫娘のカーリン(ユーリア・ダフヴェニウス)が近くに滞在していることを知るマリアン。2人は2年前のヘンリックの妻アンナの死をまだ引きずっている。アンナが実際に登場することはないが――写真が映るだけで、その写真の人物、ベルイマンの逝去した妻イングリッドに本作は捧げられている――アンナの亡霊はすべての人物に影を落としている(会ったことさえなかったマリアンにでさえ)。10の章、プロローグ、エピローグに分割された『サラバンド』は映画よりも舞台に近いが、必ずしもこれは妨げとはなっていない(オリジナルのシリーズの“シーン”を守っているのだ)。焦点は人物とその言葉にある。国や時代は関係ない。この人たちの問題は個人的だが普遍的だ。この2時間に外の世界は存在しない。完璧な世界でベルイマンは映像を作りあげた。妻への、そして彼の最高のミューズであるウルマンへの恋文であり、ベルイマンがおそらく最後の監督作品になると語っている作品だ。(Kathleen C. Fennessy, Amazon.com)

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ スウェーデン語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
  • EAN ‏ : ‎ 4523215022194
  • 監督 ‏ : ‎ イングマール・ベルイマン
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ドルビー, ワイドスクリーン
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 52 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/5/26
  • 出演 ‏ : ‎ リブ・ウルマン, エルランド・ヨセフソン, ボリエ・アールステット, ユーリア・ダフヴェニウス, グンネル・フレッド
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 言語 ‏ : ‎ スウェーデン語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
  • 販売元 ‏ : ‎ 紀伊國屋書店
  • ASIN ‏ : ‎ B000NVLBHW
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 4個の評価

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星5つ中4.6つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年10月29日に日本でレビュー済み
最晩年の内省的傑作長編ドラマ【ある結婚の風景】の完結編でマリアンとヨハンの30年後の家族の終焉と若者の出発を狂おしく描いたイングマールベルイマンの最後の傑作。【サラバンド】の話は【ある結婚の風景】から続いている。ヨハンのマリアンとは別の女性との間に設けもう40歳前後になっている息子のヘンリックとその娘カーリンの複雑な愛憎がそのまま、ヨハンとヘンリックの愛憎とも重なる。映画の最初はマリアンが30年ぶりに突然、前夫ヨハンを自動車で訪ねて行く所から始まる。そこから、ヨハン→ヘンリック、ヘンリック→カーリン、ヨハン→カーリン、マリアン→カーリンの重層的やり取りを軸に、それぞれが運命を選択して行く、天界の導き宿命なのか、人間が単なる偶然に翻弄されたのか?いつものイングマールベルイマンの観る者に対する問いは続く。ヨハンにヘンリックがカーリンの学芸のためにお金を貸してほしいとせがむ、しかし断られる。ヨハンは息子のヘンリックには厳しいが、美しい孫娘のカーリンには優しくきちんと将来を考えていてあげた。カーリンはチェリストだが、どうしてもチェロを究める為に名門校へ進みたいと、自宅でブルックナーの交響曲第9番を聴いていたヨハンの元へ言いに来る。終局、カーリンはクラウディオ・アバドの創設したルツェルン祝祭管弦楽団の前段階の楽団の応募メンバー採用の合格通知をもらい、ヘンリックの事でずいぶん悩んだ末に旅立つ。カーリンが旅立って悲劇が待ちうける。これはどう言う天界の差配なのか?現実は残酷だ。

これらの内容をイングマールベルイマンがその掉尾を飾るように哀愁を込めて丁寧に描き切る。いつまでも語り尽くせないイングマールベルイマンの蘊奥は今作を持って最期となった。

貴重な文化遺産の数々を遺してくれた、映画の神イングマールベルイマン氏には満腔の感謝と敬意を表する。世界中のファンも同じ気持ちだろう。汲めども尽きぬ深い慧智で、不可知論、唯物論者のカント、マルクス、サルトルに因って世界の停滞を余儀なくされた学芸、科学の根幹を救って頂いた功績は歴史に遺る偉大なものである。人間への懐疑、宗教に対する猜疑、神的存在と天界への厳しい疑問と絶望感、いかにイングマールベルイマンは我々に映画を通して啓示をもたらしてくれたか!どれだけ感謝しても足りない。

イングマール・ベルイマンの悩める衆生への済度は、天界から神々が我々にもたらしてくれる啓示、恩寵の数々となって現れ、人類の精神の血肉としてくれた事に人類を代表して満腔の感謝を述べたい。

【御叡慮誠に有難うございました。先生から頂いた慧智を元に肉界での修行を人類は続けて参ります。我々人間が間違いを起こさぬよう、先生の天界からの御指導何卒よしなにお願い申し上げます】
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2019年5月28日に日本でレビュー済み
「ファニーとアレクサンデル」を撮ったときはベルイマンは ”これが私の最後の映画” と言っていたかと思う。でも「リハーサルの後で」をNHKでのテレビ放映で観たとき、なんだまたすぐに撮ったんかい!? と思ったものだった。で、もっと驚いたのがこの「サラバンド」だった。それも重い。いやあ実にへべえ……な映画です。私はこの作品を観たとき正直本当に「ファニーとアレクサンデル」でやめておけばよかったのにと嘆いた……またあの70年代のドン詰まった人間関係の映画を繰り返すのですか?と思った。そしてそこに輪をかけて、孫が家の中を行き来し、爺様の部屋の重➖い扉を叩くような場面に、あのアントン・ブルックナーの重量級交響曲第9番の第2楽章が流れるのだ!! もうそれは或る一つの家庭、一軒家の規模を超えていて、不釣り合い過ぎるくらい不釣り合いでトンデモない強烈さなのだ!!!(もお 私はしまいには笑って観ることにした!!!!のダッタ)

ベルイマンのフィルモグラフィを冷静に見渡してみると、70年代に来ると、真の映画的傑作は数少ないように……私には思えたりもする。そして、それ以前の作風も、それは真実ベルイマンらしかったのかというと、何か大きな世界的映画界の流れに反応し影響されながらベルイマンという人は映画を作っていたように思えて来る。そして、ベルイマンがベルイマンらしさをそのまま出して来たのは、おそらく70年代の作品群ではないかという思いにも至る。それはどこか演劇的で、苦く重いものがひたすらに強い。「ファニーとアレクサンデル」でベルイマンはそんな自分らしい作風にも距離を置きたくなり、”最後は楽しさもある映画を!” と作った(確か、そうです)。しかしベルイマンという人、根っからの悩める人間とあって「ファニーとアレクサンデル」の陽気さは許せず、やっぱり自らの感知する世界観、人間関係は楽観視出来ないものらしく、最後にやはり自分らしさをフィルムに刻印せずにはいられなかった……のでしょう。

ちなみに。
橋本忍の「幻の湖」予告編にも、ブルックナーのこの曲が使われています。
私には、ベルイマンも橋本も、その個人の問題が何か広い宇宙に繋がっているイメージを持っていたのは、どこか共通して在ったのじゃないか?……と思っている。(でなければこの楽曲を使用していないと思う。のです……コレまたこれは私の壮大な妄想?)
2010年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冒頭から、変わった入り方をして、作品世界に一気に引き込まれた。実力を伴う、おもしろい演出だと思う。さすがは、ベルイマンだ。

話の内容は、チェリストを目指す娘と、指導する父の葛藤を軸に展開される家族についての物語。年老いた父と子の対立、言葉の応酬がある。

見終わって、家族とは何なのかと考えさせられた。本当に人間を見つめ続けてきた人間だけが辿り着いた達観と、深い感動がある。

ちなみに、娘役の女優が、透き通る美しさがあって、素晴らしい。リヴ・ウルマンも、美しい。画面に親密さがあふれている。

ベルイマンの作品には、人間の孤独を浮き彫りにした、もっと強烈なのがあるが、なんというか、この映画には救いがあるように思った。

ベルイマンの優しい眼差しを感じる映画だ。
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