来るべき世界 [DVD]
フォーマット | ブラック&ホワイト, 字幕付き |
コントリビュータ | ウィリアム・キャメロン・メンジース, マーガレッタ・スコット, セドリック・ハードウィック, レイモンド・マッセイ, ラルフ・リチャードソン |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 32 分 |
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商品の説明
レトロムービーコレクション第2弾
☆「宇宙戦争」のH.G.ウエルズ原作。近未来SF映画の傑作!
型番 : IDM-113
バーコード : 4571244171130
タイトル : 来るべき世界
タイトル・カナ : キタルベキセカイ
発売日 : 2007/03/31
定価 : 780
DVD方式 : 片面一層 MPEG-2
再生時間 : 92
映像色 : モノクロ
音声 : モノラル
字幕 : 日本語字幕
画面サイズ : スタンダード
DVD製作 : WHDジャパン
発売 : 有限会社フォワード
販売 : 有限会社フォワード
原題 : THINGS TO COME
製作年 : 1936
製作国 : イギリス
製作者 : アレクサンダー・コルダ
監督 : ウィリアム・キャメロン・メンジース
出演 : レイモンド・マッセイ/セドリック・ハードウィック
原作 : H・G・ウェルズ
STORY】
イギリスの都市エブリタウンを舞台に、1940年から約100年間にわたる人類の未来の歴史が描かれている。
1940年の聖夜に突如勃発した戦争は終わることを知らず、都市は廃墟と化し、文明は崩壊、最低のサバイバル生活、疫病の蔓延、
そして野蛮な独裁者の台頭など、人類の未来は暗黒時代へ逆行したかのようだった。しかし、やがて平和主義の科学者集団が立ち上がり、
理想国家の建設に成功する。2036年、人類はついに月ロケットの発射に成功し、輝く未来へと新たな一歩を踏み出す。
解説】
SFの父と呼ばれるH・G・ウェルズが原作、さらに自ら脚本まで手がけたSF映画の古典。監督は後に「風と共に去りぬ」で
アカデミー特別賞を受けた、ウィリアム・キャメロン・メンジーズ、制作はアレクサンダー・コルダ、精巧なミニチュアワークを見せるのはエドワード・コーエン。
本作は、当時のソビエト革命やファシズムの台頭等に触発されたウェルズの警世的な思想が全編に漲っており、科学主義と自然主義の対立が
中心的なテーマとなっている。日本では手塚治虫が同名の漫画を発表、また、チャールズ・チャップリン、ジョージ・ルーカス等、後年の映画人にも
多大な影響を与えた名作でもある。(文:田中靖人)
☆字幕監修:石田 一(作家/SFホラー映画史研究家)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4571244171130
- 監督 : ウィリアム・キャメロン・メンジース
- メディア形式 : ブラック&ホワイト, 字幕付き
- 時間 : 1 時間 32 分
- 発売日 : 2007/3/31
- 出演 : レイモンド・マッセイ, セドリック・ハードウィック, マーガレッタ・スコット, ラルフ・リチャードソン
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : 有限会社フォワード
- ASIN : B000NY18F4
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 86,325位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 21,709位外国映画 (DVD)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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現代の視点でも耐えられるのではないか?
第二次世界大戦を予言。
化学兵器の使用によって、人類の大部分が絶滅。
第二次世界大戦が起きれば人類の大部分が絶滅するだろうと『警告!』している。
主なストーリーの内容は1970年代の未来。第二次世界大戦で近代文明が滅んでも、
架空の都市で、まだ戦争を続けている。(なんか西部劇の開拓民と無法者との戦いみたいに見えるが)
結果的には、まだ被害が比較的に少ない国からの援助で、戦闘は解決。その方法とは化学兵器だった。
で、ラストは2030年代の未来へ。
男女関係なく全ての出演者が全員、半ズボンというのが笑える。
(若い女性のミニスカートやホットパンツの流行を予言?)
人類は復興し科学技術が爆発的に進化した。そして文明を批判する勢力が暴動を起こす。
(現代で言えば、西欧文明圏と宗教原理主義者との対立)
過度の科学技術の進化を恐る人たちを予言している。
詰め込みすぎる感じもしますが、戦前に作られた映画としては、先見の明を感じます。
その意味では技術的な部分・特撮が陳腐すぎるのは仕方ないが、発想は現代的です。
H・Gウェルズが強く戦争を反対しているのが理解できます。
20世紀のほとんどのSF映画がリアリティを感じなくなった現代でも、この映画は説得力があります。
世界大戦前夜のクリスマス・シーンに始まり、文明崩壊、疫病の蔓延と、80年代ビデオバブルの頃にあふれていた「近未来もの」の設定そのままです。なんとまあ、先進的なんでしょう。それから「科学の進歩」を推進する側と、それを否定する側の対立が描かれています。当時のオプティミスティックな風潮が優先されるのですが、これは現代に通じる議論でもあります。含蓄が多く、いろいろ考えさせられました。
小難しいことは抜きにして、この作品、ビジュアルだけでも十分に楽しませてくれます。小松崎茂氏の少年誌挿絵みたいな(って、この映画の方がネタだと思いますが)素晴らしいレトロSFガジェットの数々。航空機や地底ドリル、ヘリ(扉が手動なのには失笑しました)はどこか懐かしくもかっこいい。未来に移行するシーンでは工場と思われる用途不明のメカ多数、操作する人々。これもいい雰囲気。さらには未来のファッションがカミシモだったり、ギリシャだったりして微笑ましい。
とにかく、こりにこったミニチュア、大勢のエキストラ、それに特撮テンコ盛りで、とても得した気分になれる作品です。有名な「砲弾月ロケット」を実写でみれたのも嬉しい!! (しかし、どうやって帰ってくるんだろう?)
技術は今とは遥かに及びませんが、イデオロギーとしてはSFエッセンスたっぷりの名作です。
時間も長くはないので、ぜひ見てほしいと思う。
小学生低学年の頃、昼間のテレビで見た記憶があり、
当時はあまり内容が理解できなかったものの、なんとなく強い印象があった作品です。
ビデオショップやブックオフなどでずっと探していましたが、今回アマゾンで見つけられ速攻で注文しました。
視聴して、長年の作品に対しての疑問が解け、大変満足しています。
有難うございました。
シネスコの画面の左右を切って4:3にしたらしく、タイトルの左端の「THI」が切れて「NGS TO COME」になっていて、冒頭から嫌な気分にさせてくれるが、他にも、DVD化の段階で何らかのミスがあったのか、終始動きがギクシャクしていて、92分ぶっ通しで観ると頭が痛くなる。
作品自体は、100年先の未来まで自信満々に描き切った…というより、前半は、未来予測の名を借りた社会批判が延々と続いて、1時間を過ぎたあたりでやっと「近未来」らしくなる。
ただ、月へ人間を送り込むのが巨大な大砲(スペース砲)というのは、映画で言えば「月世界旅行」('02)から全く進歩しておらず、当時の時点(多段式ロケットの理論がとっくに発表されていた)で既に古かったのではないか。
(ロシアの情報はちゃんと届いていなかったのか?)
(なお、ジャケットではこれを「月ロケット」と書いていて、本当に観たのかと言いたくなる)
全体の流れは先ず長期の総力戦と大壊滅、放浪熱病の流行、大欠乏時代、飛行家達の連盟による旧世界の一掃(と世界国家の建設)、資源開発、反進歩主義者達の反乱と宇宙への進出と云う具合になっており、原作に比べるとかなり刈り込みや改変がしてあって、大いなる恐怖と混乱を経て人類がより合理的な世界へと歩みを進めると云うウェルズ得意のテーマはやや不透明になっている。思想的には慌ただしく短絡的で、「窮屈な科学至上主義者」と云うウェルズに対する偏見を助長する結果となったが、空爆の脅威を描いたシーンは大衆に訴えたらしく、その後の反戦感情の呼び水のひとつとなったとも言われている。後年広島に原爆が落とされた時、ウェルズはコルダの為に本作のリメイク版とも言うべき脚本を書き始めたが、これは翌年の彼の死によって遂に完成されることがなかった。
コルダ兄弟はそれまでウェルズの『奇蹟を行う男』を映画化したことはあったが、ウェルズの口出しと入り乱れる人材に難渋し現場は混乱した。ウェルズの期待通りにはいかなかったが、素晴らしいスタッフの面々は記念碑的な業績を残している。録音技術が当時まだ黎明期にあったので状態はよくないが、サー・アーサー・ブリスによるスコアは映画音楽史の夜明けを飾る傑作。映画公開に先立ってプロムス'35で組曲版が初演され、映画音楽が本格的に評価されるきっかけを作った(因みに私が十数年前のプロムスTV中継で初めてそのメインタイトルを聞いた時には余りにゾクゾクして自分で譜面に起こしたものだ)。またメンジーズ他様々な(ウェルズの息子も含む)美術スタッフによる壊滅するエヴリタウンや光彩陸離たる未来都市のセットは、白黒ながら壮大な未来史の断片を見事に視覚化している。
尚この版に映像特典等はないが、紀田順一郎と吉田広明(字幕担当)による12Pの詳しい解説ブックレットが付いている。
その意味でも、原作とは相当、内容に異なる点はあるが90分ほどのこの映画を見た方が良いし、実に面白い映画であると思う。そして、何と、ウェルズ自身が脚本を書いているのである。
人類が月を目指すのが2036年と、さすがに予言が外れているが、科学技術による人工世界に住む人間に起こることに関しては、今の時代の問題点を、現代とは異なる視点により、むしろ的確に捉え、非常に興味深い。どこまでも進歩すべきか、あるいは、元に戻るべきか?それぞれの立場の者が主張をし、英知あるリーダーは浅はかな判断をせず、冷静に見守る。
作者も結論を出した訳ではないのだが、非常に味わいのある示唆を込めてあり、有意義かどうかはそれぞれに判断することであろうが、知らずに過ごすのはあまりに勿体ないほど感動的である。