ロブ・フリン(vo,g) ローガン・メイダー(g) アダム・デュース(b) デイヴ・マクレイン(dr)
元Vio-Lenceのロブ・フリン率いる米国カリフォルニア出身のメタルバンド、Machine Headによる1997年発売2nd。
まだスラッシュ的な面影があった前作に比べ、ずっしりとした重量感を全面に押し出したアルバム。刻みよりも、うねり、引き摺り、叩き付けるようなリフが目立つ。
ライヴの定番曲でもある#1 "Ten Ton Hammer" は、その名に恥じぬ重量感。#3 "Struck a Nerve" は本作では数少ない疾走曲だが、スラッシュというよりは、ハードコアパンク的な雰囲気がある。またそれとは正反対の、スラッジコアを思わせる引き摺り系のスローでヘヴィな曲もある。
全体通して「極悪ヘヴィロック」といった雰囲気。凄まじい重量感でいかにもガラの悪そうな音楽だが、曲の構成や緩急の付け方などは、知的なセンスを感じさせる。
メタルの構築力とパンクの衝動性を合わせたようなアルバム。