ブッチャーズ2年ぶりのニューアルバム。
そもそも前作は正に4人になって最高潮!みたいなテンションの高い作品だったが
インストの多さも含め実験的な作品であった。なので本質が見えにくかったのだ。
しかし今作、正にその実験が実を結んだ傑作である。隙が全くない。
まずこのアルバムは全ての曲において同じ空気が流れている。
ここ数作はそういう感じではなかったので3人の頃に近いのかな。
また前作はサビを丸々田渕ひさ子が歌う曲がありそれが個人的に微妙だったのだが
今回はその不満点も解消、あくまでメインでは歌わず違和感は消えた。
2人で歌う「ギタリストを殺さないで」も次第にハマって来てしまった。
このアルバムを聴いて思うことはやはりブッチャーズのロックは唯一無二であり、
次第にメディアからの注目度が下がってる今、伝えなければいけないということ。
特に「yeah#1」なんかは絶対キャッチーだと思う。確かにゴツゴツとしてるが
サビの「Yeah」を繰り返す所の開放感が非常に良いのだ。
またブッチャーズは地味ながら色々な人々がリスペクトの意を上げているので
その才能を確認する意味でも是非。バッキバキのロックンロールが鳴ってます。