お届け先を選択

ボーイ・ミーツ・ガール [DVD]

4.3 5つ星のうち4.3 19個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD 1枚組
¥755
DVD 通常版
¥1,232
DVD 通常版
¥1,760
DVD デジタルリマスター版
¥1,990
フォーマット ワイドスクリーン, ドルビー, 色
コントリビュータ レオス・カラックス, ミレーユ・ベリエ, キャロル・ブルックス, ドニ・ラヴァン
言語 フランス語
稼働時間 1 時間 44 分

CD・DVD・テレビゲーム・PCソフト お買い得ストア
タイムセール、キャンペーン、クーポン、在庫処分ワゴンセール、バーゲン品、廉価版など、お買い得商品がもりだくさん。 ⇒いますぐチェック

商品の説明

レビュー

ゴダールの再来と賞されたフランス映画界の異才、レオス・カラックスの長編デビュー作。恋人を親友に取られたアレックスと、恋人と喧嘩別れしたミレーユ。風変わりな客でいっぱいのパーティーでふたりは出会い、アレックスはミレーユに恋をする。 -- 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ フランス語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83 g
  • EAN ‏ : ‎ 4527427637979
  • 監督 ‏ : ‎ レオス・カラックス
  • メディア形式 ‏ : ‎ ワイドスクリーン, ドルビー, 色
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 44 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/5/25
  • 出演 ‏ : ‎ ドニ・ラヴァン, ミレーユ・ベリエ, キャロル・ブルックス
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 言語 ‏ : ‎ フランス語 (Mono)
  • 販売元 ‏ : ‎ ショウゲート
  • ASIN ‏ : ‎ B000OIOL80
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 19個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
19グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2017年2月21日に日本でレビュー済み
「カイエ・デュ・シネマ」で批評家として活躍していたレオス・カラックスの長編デビュー作。映画はモノクロ映像のなかでつぶやかれる男性のモノローグから始まる。そして、セーヌ河岸で彼女にふられた主人公アレックス(ドニ・ラヴァン)が、その原因となった親友の首を絞める。そこまでの展開の中でも、河に絵画と詩を捨てる女、時刻を尋ねスカーフを落とす女と意味深な描写が繰り広げられる。その全体が演劇風でもあり、絵画のようにでもある。
随所に舞台の外からの声によるモノローグが登場人物たちの声にかぶせて語る手法が用いられており、まるでランボーの詩の朗読の挿入のような不思議な感覚が味わえる。
この辺はヌーヴェルヴァーグの影響(ゴダールの「気狂いピエロ」)がまだあるのかと思ったが、考え抜かれた人物の配置、画面構成等からはそれとは全く違った雰囲気を作り出している。

そして後半、アレックスとミレーユ(ミレーユ・ペリエ)がパーティで出会い、キッチンで語り明かす。このシーンは美しく相当な時間を割く。特にミレーユのどこか虚ろな表情が美しさを増幅させている(このシーンは最高に素晴らしい)。このシーンでもゴダールの「勝手にしやがれ」の恋人たちの部屋での長い語らいのシーンを思い出してしまうが、アドリブではなく声のトーンまで計算しつくされた会話で構成されているため、視覚と聴覚に訴えかける美しいシーンとなっている(舞台の外からの声同様)。
この作品はヌーヴェルヴァーグの技法をもう一段洗練させたもののようにも思えた。

恋人ベルナールとの関係に悩むミレーユと彼女のところに駆けつけたアレックスは意外な最後を迎えるが、そのシーンをアレックス側とミレーユ側の2度描いている。この部分だけは語り過ぎ感が強く、観客の感性に委ねても良かったように思う。
そんな部分はあるものの、天才カラックスの描く美的世界を十二分に堪能できる作品であることは間違いない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最速で届きました。見逃して20年、
こんなに早く手に入るなら
もっと早く購入すれば良かったです。
2017年6月25日に日本でレビュー済み
映像はモロクロでカラックス監督の青春3部作の最初の作品です。
カラックス監督の映像の世界観が好きな人には押さえておきたい作品です。
映像の切り取り方とか私は好きです。
映画に何を感じるかは人それぞれなので好き嫌いが別れる作品です。
そもそも全ての人に伝わるような映画なんて無いですから…
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年9月2日に日本でレビュー済み
壁に描かれたパリの地図。地図に書き込まれていく自分史。…あの自分史にアレックス(≒カラックス)はいまでも書き込んでいるのだろうか。

私にとって、レオス・カラックス監督といえば本作の次の傑作『汚れた血』だ。 蒼いハイコントラストな美しい映像と、詩的な台詞、美しいパリの夜、破綻すれすれでやたらに未成熟なのに(だからこそ?)胸を突く物語。…本作とも共通する要素だとおもう。 
『あなたの映画、想像がつくわ』とは、本作の劇中のヒロインの台詞だが、この映画は確かに『汚れた血』の土台となっているのが感じられる。

本作の初見は80年代末。 その時は『汚れた血』と違って退屈な印象しか残らなかった…が、今回久しぶりに再見すると、その未成熟さに惹かれた…。若さの喜びよりも辛さとエゴが…寂しさが…迫ってくる。 それに、私自身が年を取ったことにより感じ方が変わったこともあるのかもしれない。(特に、15分にも及ぶキッチンでの二人の会話シーンが素晴らしい。昔は退屈に感じたのだけど)

『僕らはすでに退役軍人なんだ』
本作は痛みと痛みが出合う物語だ。遊びの要素がなく…余裕もなく…非常にストイックだ。そして、男女が出会う物語には違いないが、私には恋愛映画にみえない。痛みだけで構成されているように感じる。そこが生々しく感じられる。彼らにまとわりつく 死の匂い。観るべき青春映画に違いない。
だが、
若いということは苦しみなのだろうか…。カラックスが創作に向かう動機はどこからうまれるのだろう…。カラックスの映画を観ているとそんなことを思ってしまう。 自分の五臓六腑を切り開くようなことをして創っているように見える。幸せだったのだろうか…と。

『自己破壊から逃げるんだ』
劇中でアレックスがそう言う。はたして、逃げることは出来たのだろうか。
30年近くたった今、カラックスは本作を入れても長編は4本しか撮っていない。10年以上長編の新作が発表されていない。『恐るべき子供』は50歳を過ぎ今も未成熟なのだろうか。どんな自分史をつけているのだろう。 もう…カラックスの新作映画は想像がつかなくなってしまった。

…と、いったかんじで感想というか妄想を散々書きましたが(申し訳ない…)、本ソフトについてチョッとだけ書くと、本編の画質、音質は良好です。映像特典はドニ・ラヴァンのカメラテストが初々しくて好ましい。また、リハーサルや別テイク集はそれなりに興味深いものの音質画質共によいとは言えません。ついでに、ジャケットデザインは個人的には好みです。
未成熟な傑作『汚れた血』 に直接繋がる非常に興味深い一本だとおもいます。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年1月14日に日本でレビュー済み
今まで洋画を1000本以上観ているが、
ハッキリ言って観る者に何を訴えようとした映画なのか
まるで意味が分からないし、時間の無駄だ!

男女の恋愛を色んな形を通して描いたものであろうと予測はしたのだが
エンディングも、だからどうしたの?っと開いた口が塞がらなかった。
2008年2月12日に日本でレビュー済み
珠玉という言葉がぴったりなレオス・カラックスの長編デビュー作。このたった1本で彼が'80年代フランス映画の新人監督の中でもっとも重要な人物だったことが証明されたといっても過言ではありません。
ベネックスやベッソンと共にネオ・ヌーヴェルバーグと呼ばれた世代で、初期ゴダール作品の影響が顕著ですが、私はむしろこの映画にはカラックスが崇拝する成瀬巳喜男のような情感を感じます。とくに後半の主役2人のアップを延々と撮ったシーンの美しいこと。
映像的に美しく見えるであろう、あらゆることをカラックスはこの映画の中で試しています。ストーリーも演出も映像も、何もかもがシンプルな映画の中に新人監督の才気が垣間見え、本当に刺激的な作品です。
『汚れた血』以降の『ポンヌフの恋人たち』も『ポーラX』もなにか迷っているような、歯切れの悪さがありましたが、このデビュー作を見る限り、やはりこの人はタダモノではないと言っていいでしょう。
いかにもフランス人らしいミレイユ・ペリエの不思議な顔も素敵です。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年7月10日に日本でレビュー済み
ミレーユ・ペリエがデッド・ケネディーズの「ホリデイ・イン・カンボジア」に合わせて踊るシーンが忘れ難い。
まさしく、細部まで行き届いた名作。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年7月1日に日本でレビュー済み
若くして伝説の映画監督になってしまったカラックスですが、この作品が劇場デビュー作。ヌーベル・ヴァーグ・ファンには必見の一作です。
主題は題名どおりシンプルですが、具体的には何通りもの見方・解釈ができます。モノクロームの映像はとても美しく、斬新。全体的には、実験的な試みと言葉足らずの展開をどうみるかで、評価が全く異なるように思います。
ただ、単なる一監督のデビュー作・マスターベーションとしては、ただならぬ才気が感じられ、当時、初めて観たときは「衝撃の一作!」でした。
その後も数回観ましたが、今改めて観ると、カラックス作品の原点は、全てこの作品に凝縮されているように思います。以降の作品は、完成度を高めることに力を注ぎ、商業化した変奏にすぎないような。
今だから言えるのは、最もカラックスがカラックスであった作品だということです。
未だ「天才かあるいは単なる失敗作か?」なんとも言えない、忘れられない魅力のある作品です。個人的には2シーンだけを再度観たかった・・・。
映画には名台詞があり、名場面がある。カラックス作品について強烈に思い浮かぶのは、「ボーイ・ミーツ・ガール」のあの映像だけ。
五つ星がつけられないのは、観客不在の作品だからです。その点に折り合いをつけた唯一の傑作は、最愛の女優・ビノシュを起用した「汚れた血」で、この作品のみが私の五つ星です。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート