ボストン在住、ロシア出身、新世代SSWの初作。
ボストンというとピクシーズ、レモンヘッズ辺りが浮かんできますが、彼の場合、非常に折り目の正しい楽曲を書きます。
ただ、他のSSWと違うのはポスタル・サーヴィスのように電子音と生音をうまく折衷させているからでしょう。
実際、楽曲には多彩な音が練りこまれていますが、底を支えるリズムにはきちんと生音が通っています。
このアルバムのタイトルのエクレティックとは”折衷”という意味がありますが、まさにエクレティックな音世界。
エモ、ネオアコ、ローファイ、ポストロック、ギターポップなど多彩な音があります。
ですが、その中でもやはり彼の歌声とメロディは絶品です。
これはSSWゆえの強みだと思います。
バンドのダイナリズムはありませんが、ポップなロックを聴きたい人にはオススメです。