![メフィスト 2007年 05月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/513hOHPjAPL._SY445_SX342_.jpg)
久々の発刊となる本誌は、蛍光塗料で彩られたかっこいい表紙からも窺えるように新装開店して、
豪華な執筆陣を顔ぶれだけ見ても心躍る、まさに文芸の最先端を行く矜持を全面に押し出した素晴らしい内容となっている。
島田荘司や笠井潔、「新本格」の三巨頭・綾辻行人、法月綸太郎、有栖川有栖や森博嗣、西尾維新を押さえておくだけでなく、
舞城王太郎、北山猛邦、黒田研二、上遠野浩平、初野晴、恩田陸、はやみねかおるなど意外性溢れる作家も参加し、
さらにはメフィスト賞関連の新人も寄稿している。
そんな中に、谷川流、佐々木敦なんかが顔を出しているのも面白い。
個々の作品のレベルも高く、今最もホットな文芸誌を名乗る資格は充分にある。
例のメフィスト賞を決める「座談会」もいつもの倍で、飛ばしまくっていて楽しい（個人的には、「ひとこと」で済まされてしまった落選作に興味が行くところ）。
しかし、わたし的に最も泣けたのは浦賀和宏氏の「あとがきのあとがき」でしょうか……（涙）
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