ハッキリと名盤である。
少しセンチメンタルで、甘酸っぱくて、どこかひねくれていて、
でも意外と堂々としていて、直球で良質のポップミュージックがここに詰まっている。
3曲目「ソニック」での意思表明的な歌詞に象徴される様に、
ハッキリとただ覚悟を決め、自信を持って音楽に全てを注ぐ、
まつきあゆむの意思がこのCDに宿っている。
楽曲ごとに違う風景が見えてくる世界観と、
ごちゃごちゃしているのにしっかりと言葉が耳に入ってくるサウンドは、
最近の若手ミュージシャンの中ではズバ抜けていると思う。
まだ学生のあなたは学校からの帰り道にこのCDを聞けば
きっと生涯忘れられない一枚になるだろうし、
もう学生でないあなたはこのCDを聞けば、まだ学生だった
あの頃の夕暮れの下校時間を思いだすことになると思う。