1967年発売のファースト。
今やすっかり忘れ去られてしまった感のあるBonzo Dog Doo-Dah Band 。
ヴィヴィアンスタンシャルとニールイネスの2枚看板。スタンシャルはレイディヴィスのような曲を作っていき、イネスはビートルズ的な曲を中心に作った。次作以降その傾向は顕著になっていき、フランクザッパの初期マザーズを彷彿とさせる雰囲気も出していた。
早々と解散してしまったのは残念だが、当時最高のブリティッシュロックバンドの一つであることは間違いない。本盤はロックっぽくないけど。
彼らのアルバムでは本作が代表作ではなかろうか。
次作以降ロック色を強めていくが、本作はジャズ畑出身らしくブラスが効いたキャバレーバンドというか、コミックバンドというかディキシーランドジャズ調というのだろうか。彼らの特徴がよく出ている。
当時全盛のサイケデリックロックとは全く異なるポップでアートな音楽が楽しめる。普通のロックバンドとは完全に一線を隔しています。
70年代前半のキンクスのキャバレーバンドっぽい雰囲気のバンドを更にコミカルにした感じかな。聴いててとても楽しいです。
ブックレットには、GORILLA Dedicated to Kong who must have been a great bloke と有。
ゴリラだから、やはりキングコングに捧げるのかな。何をいいたいのかわからない。。単なる洒落なのか。。。
彼らはビートルズとの交流でも有名で、映画マジカルミステリーツアーにも出演。
また、The WhoやThe Kinksと全米ツアーに行ったりもしている。
ニールイネスは後にビートルズのパロディバンド、ラトルズを結成。
おススメします。
あっ、5枚組のOriginal Album Seriesとあまり値段が変わらないことも多いし、Original Album Seriesもリマスターされているのでそちらを買う方がさらにお勧めですね。