このシリーズのことを全く知らずに、森川さんが出てるってだけで買いました不届きものです。
すみません。
内容としては30代の大人二人の
特別な事件もなく、等身大な感情の動きで進むストーリー。
森川さんも、成田さんも、ナチュラルな言葉を丁寧に紡いでいく感じが素敵です。
愛しい思いと手放したくない執着と罪悪感に揺れ動く意志を森川さんが
表面上淡々と、しかし徐々に冷静な仮面を被りきれずに感情をあらわにしていくところまで
表現していました。
森川さんにしては少しだけ線が細いかな。でもほんのすこしです。
セリフに込める感情や、言葉の間の取り方はさすがだなーと思います。
成田さんは、余裕の大人をさらりと、しかし優しく包むような包容力溢れる感じで。
わたしは成田さんを、壊れた役の演技しか聴いてなかったので(失礼…)
思い込みの中でちょっとハラハラしていましたが、
いい男じゃないですか。かっこいい!
ラストシーンの二人の言葉一つ一つが、言葉の重みを含んでいて、
大事に大事に言葉を紡いでいる感じが出てて…息をのんでしまいました。
同性愛であることの葛藤を乗り越えた二人のやさしいラストは後味がよくてよかった。
やっぱり、大人二人の物語が好きな私。。。
トークはお二人で。なごやか、大人です。