商品紹介
【4話収録】
■第13話「ジャン・ヴァルジャンとコゼット」
夜の森で出会ったコゼットの水汲みを助けたジャン・ヴァルジャンは、通りすがりの旅人の振りをしてワーテルロー亭に宿泊を求める。テナルディエ夫妻は、一人こき使われるコゼットを気遣い休ませようとするジャンを不審がるが、思わぬ大金を持っている様子に驚かされながらも、うまく金を騙し取ろうと手厚くもてなす。翌朝、コゼットの世話をもてあましているおかみにジャンは引き取りたいと申し出るが・・・。
■第14話「二人きりの旅」
ワーテルロー亭から無事コゼットを連れ出したジャン・ヴァルジャンは、追っ手を避けながら街道沿いをパリへと向かっていた。辛い生活を思い出しては怯えるコゼットに、ジャンはファンティーヌのことを告げ、自分が守ると誓う。一方逃げる二人と行き違うようにモンフェルメイユ村に現れたジャヴェールは、追われる身でなお約束を守るに疑念を抱くのだった。
■第15話「二人の絆」
パリへ向かう途中、運河と大聖堂のある大きな街に立ち寄るジャン・ヴァルジャンとコゼット。賑やかな街並みに目を見張るコゼットを見てジャン微笑をもらすが、街中の警官の姿に緊張を隠しきれなかった。コゼットと共にいながらも、常に警察の目に怯えながら街を歩かなければならない。自分の身の上に激しく自問を繰り返し不安にかられたジャンは、ふとしたことで目を離したすきにコゼットとはぐれてしまう。
■第16話「パリのゴルボー 屋敷」
パリの街外れにあるゴルボー屋敷で、名を偽ったジャン・ヴァルジャンとコゼットの新しい生活が始まった。ジャンはコゼットとの穏やかで心慰められる生活を大切に思うが、ひっそりと隠れるように暮らす二人に対し、屋敷の管理人の老婆はだんだん疑いを持ちはじめていた。一方パリまで来てなおジャンを捕まえられず、失意のままに去ることになったジャヴェールは、パリ警察への配属を持ち掛けられ、改めてジャン・ヴァルジャンを負い続けることを誓うのだった。
Amazonより
ヴィクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』を原作に、ヒロインの少女コゼット(名塚佳織)に焦点を当てたTVアニメーション『世界名作劇場』シリーズのDVD第4弾。第13話「ジャン・ヴァルジャンとコゼット」で、ついに、ようやく、コゼットは強欲なテナルディエ家からジャン・ヴァルジャン(菅原正志)の許へ引き取られることに。長かった! しかし視聴者としては、まずはこの瞬間に遭遇したかったのである。また、コゼットを奪還する最終的手段も原作と異なり、現代のモラルにも即した秀逸なものといえよう。かくして新章突入。第14話「二人きりの旅」ジャベール警部(松山タカシ)の追っ手をかわしながらパリへ向かう二人の旅のさなか、母の死を知らされても泣かなかったコゼットは、第15話「二人の絆」で迷子になり、ジャンと再会できたときに涙をこぼす。第16話「パリのゴルボー屋敷」でジャンはランベールと名前を偽り、パリ郊外にてコゼットとの生活を始める…。ジャベールの執拗な追及、管理人(中谷ゆみ)の疑念などなど、まだまだ予断は許さない状況ではあるものの、とりあえずは良かった。本当に良かった! そしてこれからジャンとコゼットの真のドラマ、即ち人生が始まる!(増當竜也)