リリースした年代順に曲が並んでいて、ジャコの音楽人生を時系列で追う映画のようなストーリー性を感じさせる。
そのハイレベルな演奏技術と非凡な発想で、当時世界を驚かせた1stアルバムがほとんど全曲入っていることと、Bright Size LifeやHejira、Teen TownやHavonaやThe Chicken、Slangといったジャコのベースプレイで今尚語り継がれる特徴を捉えた曲で固められているので、ベースプレイヤーとしてのジャコ個人を知りたい若い人にはおすすめ。(そういう意味では、Chromatic Fantasyが入ってないのが残念)
これを聴いた後に、作曲・アレンジ能力の高さやアーティスティックな面を知りたい場合はオリジナルアルバム2枚とビッグバンド作品を、もっと音楽的にコアな部分に触れたい人にはアルバート・マンゲルスドルフとやったTrilougeやLAST LIVE 1986とかがいいかも。ウェザーのライブ盤もキレッキレでいいですよ。